概要
オランダの植民地時代に多くの者が虐殺されたことが知られる、スマランのゴンベルの丘に出没するのでウェウェゴンベル(Wewe Gombel)またはコロンウェウェ(Kolong wewe)と呼ばれる。
元はこの丘の近くに住む女性であったが、子を成せなかったために男に捨てられ、村からも放逐されて亡くなり化けたものであるといわれる。
本来の伝承では長い髪を振り乱した、長く垂れ下がった乳房を持つ牙の生えた老婆で、親に問題があり愛されていない子供や、言うことを聞かない悪い子供の前に現れて攫ってしまうが、傷を付けるなどの危害は加えない。
見た目は恐ろしいが、攫われた子供を優しく養い、親が悔い改めれば返してくれるという、慈愛の存在であるとされる。
隣国マレーシアにはハンツ=テテクという同様のお化けが伝わる。