そもそもノイマンモンロー効果って何だよ
歴史
時は19世紀末、モンローという男が鉱山で働いていた。
ある時、モンローは爆薬の塊に窪みを付けてその裏から導火線などで爆破させると、窪みの頂点を中心に爆発の圧力が集中し、そのまま突き進んで岩盤や鉄板に穴をあける効果があることを発見した。
その数十年後、ノイマンという兵器開発者が窪みの表面を銅などの金属で覆うことで、モンローが発見した、穴を開ける効果がより強くなる現象を確認する。
無反動砲やロケットランチャーなどに使用される、対戦車砲弾(成形炸薬弾)はこのモンローとノイマンの二人のおっさんが発見した原理を、モオープトというスイス人が砲弾に利用したものである。この原理は2人の名前にちなみ、モンロー・ノイマン効果と呼ばれることが一般的である。
この技術が日本にもたらされたのは、太平洋戦争が始まって、半年も立ってない1942年(昭和17年)5月頃であり、当時は成形炸薬弾ではなく、タ弾または穿孔榴弾、円錐弾呼ばれることが一般的だった。
円錐爆雷の概要
有孔爆薬とも呼ばれる。前身兵器としては半球爆雷がある。本兵器は日本特有というわけではなく、元々はドイツで吸着地雷として用いられており、半球爆雷の方は第二次世界大戦の初期にはすでにトーチカ破壊用に使用されていた。
基本的な使い方は布団爆雷と同じであり、使用されている爆薬やその量によって数種類存在し、相手によって使い分けるのも、湿気に弱いのも同じ。なお、布団爆雷とは異なり密着させなくても、効果を発揮する。
大戦末期には急造爆雷のように現地製造がなされていたが、従来の自作兵器としては精密な加工技術が必須であったためうまく行かなかったらしい。
派生型
詳しくは刺突爆雷を参照。