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キリンジゲートの編集履歴

2023-02-07 18:31:23 バージョン

キリンジゲート

きりんじげーと

キリンジゲートは、竹書房の『近代麻雀』にて連載中の麻雀漫画。

概要

『キリンジゲート』は、執筆・塚脇永久と闘牌シーン監修の渋川難波による麻雀漫画

2018年から『近代麻雀』(竹書房)にて連載されており、『鉄鳴きの麒麟児』『鉄鳴きの麒麟児 歌舞伎町制圧編』に続く「麒麟児シリーズ」第3弾である。

前2作が麻雀中級者以上を対象にしルールも東風戦メインだったのが、今作からは初心者講座も兼ね、さらにMリーグ発足に合わせて赤ドラ入りの半荘戦とルールをほぼMリーグに合わせているのが特徴。


ストーリー

警察から殺人容疑で追われる少女、葉隠杏(はがくれあん)は雇い主を裏切り逃亡した代打ちの大悟と間違われたことをきっかけに、ヤクザからも追われることとなる。

ヤクザの一人が発した言葉を頼りに駆け込んだ先で彼らの襲撃に遭い、逃げ惑う中で代打ちとなった桐谷鈴司(きりたにりんじ)と出会い、彼の身を挺した行動によって一命を取り留める。傷を負った鈴司と共に代打ちの世界へ飛び込んだ杏は、騒ぎを聞き駆けつけた火骨に大悟の使っていたグローブを渡されると共にフロントへ行き、人を呼んで彼を助けるよう叫ばれ、方向も分からぬまま駆け出すこととなった。

自身の状況を嘆く中で義経と出会い、彼の策にはまり右も左も分からないまま代打ちとして卓につくこととなった杏は、様々な課題を前に思い悩むものの、一刻も早く鈴司を助けるために、ルールすら全く知らない麻雀と向き合い、勝利を勝ち取ることを決意する。


登場人物

桐谷鈴司

本作およびシリーズを通しての主人公(トップ画像左のキャラ)。仕事も行かなくなり引きこもってネット麻雀にのめり込んでいたのを元妻・華子に愛想を尽かされ離婚されてしまうが、脳腫瘍を患った華子を救うため代打ちとなった30代の男性。

本作では億単位の手術代と執刀医に話を持ち掛けるきっかけを得るために魔人とカノンの討伐を志す。真摯に麻雀と向き合う一方で、華子と娘の小梅のために身を挺して戦う愛情深い面も持ち合わせている。

ネット麻雀では「キリンジパパ」のID名を持つ(作中のネット麻雀の)史上2人目の十段として他のプレイヤーたちから尊敬されると共に、未だ誰も到達したことのない天竜位を獲得出来る人物として期待を寄せてられている。


葉隠杏

本作のもう一人の主人公(トップ画像手前の人物)。警察から殺人容疑、ヤクザからは裏切りと資金の持ち逃げをした代打ち・大悟と間違われ追われる身の中で麻雀と出会い手探りでルールを把握することとなった少女。

対局の中で学んだ鳴き麻雀の技術と鈴司たちとの出会いを通して魔人とカノンの討伐を志すと共に自身の道を切り開くことを決意する。前向きで挑戦的な性格をしているものの自身の過去に囚われることが多く、それ故に自身の身を困難な状況に追い込んでしまう面を持ち合わせている。ネット麻雀では本名を用いて戦っており、テンパイ料を捲り上げて五段に昇段している。


桐谷小梅(きりたにこうめ)

鈴司と華子の間に産まれた5歳の少女。本作では、入院中の鈴司に代わって月子が面倒を見る形で、彼女と咲代の元に預けられている。実は瞬間記憶能力の持ち主で、作中では一瞬だけ開けた手牌の並びからシャンテン数を計算する、下家の杏のツモ牌を判断する形で活用する様子が描かれている。ネット麻雀では「ニワトリ」のID名を持つ七段のプレイヤーとしてカノンとの対局に参加した。


松原月子・咲代(まつばらつきこ・さくよ)

三猿駅前商店街に居を構えている女性達。咲代は雀荘を経営している。

今作では鈴司に代わり自宅で小梅を預かり面倒を見ていることが本人の口から明かされている。作中では麻雀牌を用いた遊びと対局を通して杏に小梅の能力を説明した。


魔人

白い魔人と呼ばれる無敗の麻雀打ちの男性。彼を倒すことが全ての代打ちの夢であり、勝利を収めたあかつきには億単位の賞金が手に入ることが鈴司の口から語られており、今作における彼の目的と繋がっている。「HAKU」という浮浪児時代に付けられた名前をID名として用いてネット麻雀を打たされていたが、天竜位に到達することが出来ずギャンブルの世界へ逃げ込んだ過去を持つ。

小梅同様に瞬間記憶能力を持ち、ツモ切りか手出しかなどを瞬発的に記憶したものを脳内で再生し細部まで思い出すことが出来、それを用いて勝利し続けている一方で、その能力故に火事で自身の娘を失った過去に苦しめられている。


天須鉄男(あますてつお)

「女神に愛された男」の通り名を持つ広島弁の男性。かつて鈴司と歌舞伎町で戦った相手の一人であり、彼からは自身と互角の実力の持ち主と評されている。作中で親の倍満や 緑一色をあがる描写から豪快な打ち手であることが示されている。現在は自身の過去と関わりの深い結ともう一度会うため、極坂の元で代打ちとして働いている。


結(ゆい)

魔人の愛人を務める女性。鉄男の過去を知る人物で、彼のことを誰よりも運が太くたくましい子と評している。


有野潮音(ありのしおね)

「蟻の王」のID名の医者。八段。前々作では華子に惚れて結婚したいと考えており、鈴司を唯一の取り柄の麻雀で叩きのめす事で華子を諦めさせようとしていた。


観音寺カノン

ネット麻雀で「カノン・G」のID名を持ち、初めてたった一ヶ月で九段まで上り詰めた。麻雀だけでなく将棋、囲碁、チェス、あらゆるゲームでトップになり「運営のAIでは?」と陰口すら叩かれ、「最強AI」と評されている少女。左手首にはおびただしい数のリスカの痕がある。

誰よりも早く天竜位を獲得した後、自ら命を絶とうとしていることが有野の口から明かされている。杏からキリンジパパの名前を出されたことをきっかけに鈴司との対局に臨むものの、彼のトリッキーな鳴きを前に敗北する。その後日を改め再度迎えた鈴司との対局にて自身の着順に関わらず命を絶つ旨を有野に伝えている。自身の誕生日に姿を現さなかった三郎から彼を探して車を飛ばし命を落とした自身の母と彼女の行動を咎められた過去をきっかけに彼に失望し、自ら命を絶つことを通して彼への報復を行おうとしていることが彼女の回想の中で描かれている。


間黒千洋(まぐろちひろ)

どんなに沈んだ状態からでも大きな手で浮き上がってくる様を表した「海底火山」の通り名を持つ白鯨組に所属する代打ちの男性。

魔人戦への登板を賭けた福老組との対決に大悟を指名し自身の勝利と共に彼を殺害することを目論む形で登場し、山読みと鳴き読みの天才と評される メンゼン主義の打ち方と周囲のペースに飲み込まれない冷静な思考をもって大きな手をあがり杏と鮫洲を追い詰める。

かつて大悟と魔人に挑んだ際に通しのサインを完全に見抜かれていることに気付き、イカサマに頼ろうとした時点で負けだと大悟を心の中で非難していた。その後自身の勝利を追い求めた大悟によって共に敗北を喫し、逃亡した彼の分の罰を背負わされ左腕を切り落されたことをきっかけに、大悟に対し強い恨みを抱くこととなった。


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