クーゲルムーゲル(Kugelmugel)とは
ミクロネーションのクーゲルムーゲル
オーストリアのエドウィン・リップブルガー(父)ニコラウス・リップブルガー(息子)という父子アーティストは球形の工房を1971年に建設した。
しかし市当局は建物の形状を違法として許可せず、取り壊しを命じた。そこでエドウィンは道路標識を自作して建物を囲み、「クーゲルムーゲル共和国」を名乗って独立宣言を行った。独立国であればオーストリアの法律による破壊が出来ないという理屈である。
当局は無許可の道路標識を建てた罪でエドウィンを数ヶ月に渡り拘留する。しかし経緯がニュースになると共感を呼んでクーゲルムーゲル「国民」になりたいという希望者が続出した。結局は建物の破壊は行われないまま、2015年にエドウィンが死去した後もニコラウスがこの建物を維持している。