1950年にスターム・ルガー社から最初に販売された製品で、コルト・ウッズマンから市販競技用銃のシェアを奪うヒット作となった。
安価な拳銃だが小型軽量で精度が高く、その後も改良を施されてMkⅡ、MkⅢ、Mkとシリーズが続き、ロングセラー商品となっている。
元となったのは1949年にウィリアム・バターマン・ルガーが開発したスターム・ルガー・スタンダードで、ルガーが気に入っていたベビー・ナンブのデザインが取り入れられた。
作動方式はモーゼルC96で採用されたボルトのみを動かすプロップアップ式ショートリコイルで、.22LR弾を使用するため射撃時の反動が少ない。
.22LR弾はリムファイア式なのでファイアリングピンも精密に作る必要がなく、コストダウンを実現している。
スターム・ルガー社の得意とするロストワックス鋳造により生産されている。
主に射撃競技用、遊び撃ち用に購入されるが、プロップアップ式のため作動に影響を与えずにサプレッサー(サイレンサー)を取り付ける事が出来、暗殺用拳銃としても使用されている。