概要
スターム・ルガー社(Sturm,Ruger&Company,Incorporated)及び、その製品のこと。
1949年2月26日、アレクサンダー・マコーミック・スタームとウィリアム・バターマン・ルガーにより、アメリカ合衆国コネチカット州サウスポート市に50,000ドルの資金で設立された。当初は小さなショップだった。
以降、スターム・ルガー社はルガーがリーダーシップを執り、インベストメント鋳造法(蝋や発泡スチロールなど高温で消失する素材で原型を製作し、周囲を砂や石膏等で覆い、溶融金属を流し込む)で精密鋳造した銃を市場に提供し、コルトやS&Wに匹敵する銃器メーカーに成長した。最先端の性能はないが、単純堅実で信頼性が高く、非常に安い。
現在は銃器にとどまらず、航空・宇宙、自動車、製造機械、ゴルフ用品など、様々な分野へ向けた精密鋳造を行っている。
現在のCEOはクリストファー・J・キロイ(2017年5月9日より)。
余談
- 1950年発売の最初の製品、スタームルガーMkIは、コルト・ウッズマンから競技用銃のシェアを奪い、スターム・ルガー社発展のきっかけとなった。ルガーは日本帰りの海兵隊員からベビー・ナンブ(南部式小型自動拳銃)を入手して複製品を作った経験があり、デザインが気に入っていたので、MkIに取り入れた(メカニズムは別物)。
- シングルアクションアーミーでマグナム弾を撃てるようにしたブラックホーク・シリーズなど、ライセンスが切れた他社有名製品にアレンジを加えて市場に提供する事でも利益を出している。
- ウィリアム・バターマン・ルガーは「Ruger」、ゲオルク・ルガー(ルガーP08を設計)は「Luger」であり、縁戚関係等は一切ない。