概要
スターム・ルガー社のハリー・セフリードとヘンリー・イントゥが1966年に開発したスイングアウト式リボルバー。
コストを抑えるためにインベストメント鋳造を採用しており、そのかわり大型にして耐久力を得ているのが特徴。
同社のそれまでのリボルバーはコルトのシングルアクションアーミーの派生モデルだったが、この銃から新規設計に着手した。
アメリカの法執行機関向けダブルアクションリボルバーの契約を得る事を目指して作られており、実際に契約を勝ち取ってニューヨーク市警、旧移民帰化局、郵政公社、国境警備隊などに支給された。輸出も積極的に行われ、1988年に後継モデルのGP100に交代し生産が終了するまで合計150万丁以上が生産され、その強度と信頼性から未だ人気が高い。
1972年から設計を刷新した新モデルを販売している。
主なバリエーション、派生型
サービスシックス
法執行機関向けをさらに意識した派生モデル。固定照準器と、スプリングムーンクリップを装填できるようにシリンダーチャンバーが開けられており、これにより素早く確実に排莢が出来るのが特徴。S&W M10の代替として米軍が銃床にランヤードリングを追加したモデルをM108として採用し、主に航空隊や憲兵に配備されていた。
スピードシックス
隠し持つ事を目的とした派生モデル。私服警官向けに開発された。固定照準器と丸バットフレームを採用しているのが特徴。ランヤードリングを追加した.38-200弾仕様をインドの法執行機関が、.357マグナム弾仕様をロイヤルアルスター警察が採用した。
性能
全長 | 202~284mm |
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銃身長 | 70mm~152mm |
重量 | 950g |
使用弾薬 | .357 S&W、.38 スペシャル、.357 マグナム、9×19mmパラベラム |
装弾数 | 6 |
口径 | 38口径 |