ケンタッキーダービー
けんたっきーだーびー
「スポーツの中で最も偉大な2分間」(The Most Exciting Two Minutes in Sports)
概要
ケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場で例年5月上旬に行われ、後に行われるプリークネスステークス・ベルモントステークスとともにアメリカ3冠レースに数えられ、その1冠目となるレース。
優勝馬にバラのレイがかけられることから「ランフォーザローゼス」とも通称され、国内では国際的な大レースであるブリーダーズカップをもしのぐ人気を誇る競馬の祭典。
日欧のクラシックとは違いセン馬も出走可能。
観戦の際にも伝統があり、出走馬の本馬場入場の際にはミント・ジュレップ(Mint Julep)を飲み出走直前ルイビル大学のマーチングバンドによってケンタッキーの我が家(My Old Kentucky Home)演奏され、それを観客全員で歌うのが習わしとなっている。
ROAD TO THE KENTUCKY DERBY
2013年からケンタッキーダービーに向かうまでの主な競走にロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーのポイントが設定され、プレップシーズン(1着10ポイント、2着4ポイント、3着2ポイント、4着1ポイント)、チャンピオンシップシリーズ前半(1着50ポイント、2着20ポイント、3着10ポイント、4着5ポイント)、チャンピオンシップシリーズ後半(1着100ポイント、2着40ポイント、3着20ポイント、4着10ポイント)、最終戦のワイルドカード(1着20ポイント、2着8ポイント、3着4ポイント、4着2ポイント)の各競走で獲得したポイント上位20頭に出走権が与えられる。なお、同ポイントの場合は賞金が高い方が上位となる。また2009年にのみ存在したケンタッキーダービーチャレンジステークスには優先出走権が与えられていた。国外ではUAEダービーもポイント付与レースとなっている。2023年以降、5着にもポイントが入るようになった。
上位20頭に入れなかった馬のうち、複数頭は補欠として入り、期限までに上位馬に出走取消があった場合は、1頭ずつ大外枠で参戦する(この時、馬番は21番、22番...のようになる)。この場合、取り消した馬から外枠の馬は馬番はそのままにゲート番のみが変わる。
2016年にラニが、UAEダービーを制し、日本馬として初めてアメリカクラシック三冠競走の全てのレースを走った。特に、ベルモントステークスでは3着に好走するなど、ラニの挑戦は日本でも注目を集めた。これを受け、チャーチルダウンズ社は日本馬に向けたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズである「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」を創設。日本馬が国内のレースだけで出走権を得ることが可能になった
その後2022年にクラウンプライドがUAEダービーを制し、ケンタッキーダービーに挑戦したことでも一躍注目を集めた。
近年の優勝馬
※平成以降の結果。馬齢は3歳。
年 | 馬 | 性別 | 騎手 |
---|---|---|---|
1989 | サンデーサイレンス | 牡 | |
1990 | アンブライドルド | 牡 | |
1991 | ストライクザゴールド | 牡 | |
1992 | リルイーティー | 牡 | |
1993 | シーヒーロー | 牡 | |
1994 | ゴーフォージン | 牡 | |
1995 | サンダーガルチ | 牡 | |
1996 | グラインドストーン | 牡 | |
1997 | シルバーチャーム | 牡 | |
1998 | リアルクワイエット | 牡 | K.デザーモ |
1999 | カリズマティック | 牡 | |
2000 | フサイチペガサス | 牡 | K.デザーモ |
2001 | モナーコス | 牡 | |
2002 | ウォーエンブレム | 牡 | V.エスピノーザ |
2003 | ファニーサイド | セ | |
2004 | スマーティジョーンズ | 牡 | |
2005 | ジャコモ | 牡 | |
2006 | バーバロ | 牡 | |
2007 | ストリートセンス | 牡 | |
2008 | ビッグブラウン | 牡 | K.デザーモ |
2009 | マインザットバード | セ | |
2010 | スーパーセイヴァー | 牡 | |
2011 | アニマルキングダム | 牡 | J.ヴェラスケス |
2012 | アイルハヴアナザー | 牡 | |
2013 | オーブ | 牡 | J.ロザリオ |
2014 | カリフォルニアクローム | 牡 | V.エスピノーザ |
2015 | アメリカンファラオ | 牡 | V.エスピノーザ |
2016 | ナイキスト | 牡 | |
2017 | オールウェイズドリーミング | 牡 | J.ヴェラスケス |
2018 | ジャスティファイ | 牡 | |
2019 | カントリーハウス | 牡 | F.プラ |
2020 | オーセンティック | 牡 | J.ヴェラスケス |
2021 | マンダルーン | 牡 | F.ジェルー |
2022 | リッチストライク | 牡 | S.レオン |