かくして開かれた最終決戦。
戦力差を鑑みれば、決戦とは名ばかりの一方的な蹂躙になるはずだった。
しかしそこに轟いたのは、凄まじい冷気と怒りの波動。
怨嗟によって急激に力を増し、「龍淵」を追ってこの地に「氷水帝」が顕現する。
「大砂海」に降り立つ「エジル」と「エーギロカシス」の、赤い双眸が見据えるのは一つ。
――ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3より
概要
『PHOTON HYPERNOVA』で登場した通常魔法。
条件付きだがデッキから「氷水」モンスターを墓地送りかリクルートする効果と、氷水モンスターが相手の効果によって破壊以外の方法で除去された場合に墓地の自身を除外して相手フィールドのカードを一枚除外する効果を持つ。
カードテキスト
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドまたは相手の墓地にモンスターが存在し、
自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「氷水」モンスター1体を選び、墓地へ送るか特殊召喚する。
(2):自分フィールドの表側表示の「氷水」モンスターが、
破壊以外の方法で相手によってフィールドから離れた場合、
墓地のこのカードを除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
解説
(1)は発動条件として相手のフィールド・墓地にモンスターが存在し、かつ自分フィールドに水属性モンスターが存在することを要求している。
現代遊戯王でこの条件が満たされていないことは少ないので、実質的に先攻1ターン目の展開を制限するものと思っておけば良い(一応、相手の手札誘発などで先攻1ターン目から発動できないことも無いが)。
このカードをサーチできる氷水のエジルとは相性が良く、条件を満たしているならば氷水艇エーギロカシスをリクルートすることでそのまま氷水啼エジル・ギュミルなどのレベル10シンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
(2)は氷水のアクティ・氷水のティノーラ・氷水のトレモラの墓地効果を補完する形になっており、こちらではカバーできない戦闘・効果による破壊をあちらで補うことが可能。
ただし、能動的に発動できない上に相手のデッキタイプによっては発動機会に恵まれない為、発動できれば儲けものくらいに考えておこう。