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文学賞の編集履歴

2023-05-19 01:51:51 バージョン

文学賞

ぶんがくしょう

「文学賞」は、優れた作品やその作品を執筆した作者に送られる賞のこと。

主な文学賞

ノーベル文学賞

ノーベルが提唱した文学賞。他国語に翻訳されて評価されるため、母語のレトリックや表現が軽視される問題もあったりする。日本人では過去に川端康成と大江健三郎のみ受賞。候補に上がった人物として村上春樹の他、谷崎潤一郎、三島由紀夫、遠藤周作、安部公房などがいた。中でも安部は大江以上に有力視されていたが、病死のため受賞を逃したともいわれている。

芥川賞

文藝春秋創業者の菊池寛が設立。石原慎太郎『太陽の季節』によって、大きく世間の注目を浴びる新人賞となった。詳しくは当該記事参照。

直木賞

同じく菊池寛が設立。友人の直木三十五にちなむ。芥川賞に対し、大衆文芸に贈られる賞だったが、昨今その境界は曖昧になっている。

野間文芸賞

講談社創業者の野間清治の遺志を受けて、野間財団が設立。中堅作家の純文学のみが対象と、最も基準が厳しく、それゆえ受賞候補作も錚々たるもの。副賞も文学系の賞では最も多額。過去の主な受賞作に川端康成『山の音』、井伏鱒二『黒い雨』、大江健三郎『洪水はわが魂に及び』、村上龍『半島を出よ』(同作は毎日出版文化賞も受賞)など

谷崎潤一郎賞

当時の中央公論社(現:中央公論新社)が創業80周年を記念して、谷崎潤一郎の偉業を顕彰して設立。中堅作家以上が対象とするが、純文学寄りの大衆文学が選ばれることもある。過去の主な受賞作品に遠藤周作『沈黙』、小島信夫『抱擁家族』、大江健三郎『万延元年のフットボール』、村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』など

三島由紀夫賞

新潮社が主催。三島賞とも。芥川賞的性格を持ちつつもベテランが選ばれることも少なくない。前身は新潮社文学賞(Sと省略)と日本文学大賞(Nと省略)。後に発展的解消され、三島由紀夫賞と山本周五郎賞にわかれる。一方、山本周五郎賞は直木賞的性格を持ち、歴史・時代小説に贈られる。過去の主な受賞作品に三島由紀夫『潮騒』、遠藤周作『海と毒薬』(同作は毎日出版文化賞も受賞)、大岡昇平『花影』…以上S、有吉佐和子『出雲の阿国』、埴谷雄高『死霊』…以上Nなど。

川端康成文学賞

川端康成の偉業を顕彰して川端康成記念会が主催。また新潮社が協賛企業となっており、往年の新潮社文学賞や日本文芸大賞の性格を兼ねている部分もあるが、短編小説が対象。

読売文学賞

読売新聞が主催。部門が多い。小説では文芸界隈の推薦で決まるため、錚々たる名作が受賞している。過去の主な受賞作品に三島由紀夫『金閣寺』、安部公房『砂の女』、大岡昇平『野火』、島尾敏雄『死の棘』、井上ひさし『吉里吉里人』、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』など。

毎日出版文化賞

毎日新聞が主催。出版社が自薦するため文学以外の部門も多い。また、他の文学賞と被ることも多い。過去の主な受賞作品に谷崎潤一郎『細雪』、野間宏『真空地帯』、北杜夫『楡家の人びと』、開高健『輝ける闇』、村上春樹『1Q84』など。

大佛次郎賞

朝日新聞が主催。歴史や人間観察などといった独特の視点を持った作品が対象となる。過去の主な受賞作に大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』、堀田善衛『ゴヤ』、司馬遼太郎『韃靼疾風録』など。


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