概要
『原神』に登場するキャラクター、鍾離×ウェンティのカップリング。
略称は『鍾ウェン』、『zhongven(英)』など。
★メイン画像の素敵なイラストは、「❤︎KAGAMI❤︎」様の作品です! ❤︎KAGAMI❤︎様、最高に素敵なイラストを本当にありがとうございます!!(本記事への掲載の許可を頂いております)
プロフィール
名前 | 鍾離 | ウェンティ |
---|---|---|
一人称 | 俺 | ボク |
元素属性 | 岩 | 風 |
誕生日 | 12月31日 | 6月16日 |
国/所属 | 璃月/往生堂 | モンド/モンド城 |
職業 | 往生堂の客卿 | 吟遊詩人 |
モチーフ武器 | 破天の槍(長柄) | 終焉を嘆く詩(弓)、天空の翼(弓)など諸説あり |
突破素材 | 石珀 | セシリアの花 |
好きな食べ物 | 遠い昔に友と共に飲んだ酒 | リンゴ |
苦手な食べ物 | 海産物 | チーズパンケーキ |
英語名 | Zhongli | Venti |
中国語名 | 钟离 | 温迪 |
日本語版CV | 前野智昭 | 村瀬歩 |
注意
以下、魔神任務の「序章」及び「第1章」のネタバレを含みます。
※「魔神任務・第1章 第3幕」クリア後の閲覧を推奨します。
概要(ネタバレ有)
『原神』に登場するキャラクター、鍾離×ウェンティのカップリング。
鍾離×ウェンティであり、岩神モラクス×風神バルバトスでもある。
略称は『鍾ウェン』、『モラバル』、『zhongven(英)』、『帝詩(中)』など。
プロフィール(ネタバレ有)
名前 | 鍾離 | ウェンティ |
---|---|---|
正体 | 岩神モラクス | 風神バルバトス |
年齢 | 約6000歳 | 不明 |
在位 | 約3700年 | 約2600年 |
国/季節 | 璃月/秋 | モンド/春 |
神の心 | 岩 | 風 |
理念 | 契約 | 自由 |
象徴 | 歴史、焜炉、開拓など | 学芸、音楽など |
宝石 | 堅牢なトパーズ | 自由のターコイズ |
眷族(龍) | 若陀龍王 | トワリン |
命ノ星座 | 岩王帝君座 | 歌仙座 |
料理 | とろ火で煮込んだ腌篤鮮 | 真・風神ヒュッツポット |
互いの呼称 | 呑兵衛詩人 | じいさん |
プロフィール/ボイス
▼鍾離/ウェンティについて…
鍾離「っ…。あの詩人が来ただろう、あの風流の分からない呑兵衛詩人が!お前…むっ、ヤツに変な飲み物を飲まされて、うっとりしているのか…少し待て、眠気覚ましの茶を淹れよう。6時間あればできるんだ、少し待ってくれ…」
▼ウェンティ/モラクスについて…
ウェンティ「あのじいさんに会ったのかい?彼は元気だった?えっ、「鍾離」という名前の一般人になってた?あの頑固頭からしたら、これは大きな変化だろうね。あ、ボクと一緒に彼に会いに行こうよ。この風立ちの地に埋められた酒も持ってさ。あっ、そうだ、彼はまだ強いのかい?力はあとどれくらい残ってる?ボクが会いに行ったら、吹き飛ばされたりしないよね?」
▼ウェンティ/ウェンティを知る・3
ウェンティ「火の神は横暴で戦い好き、岩の神は人の心が分からない頑固者だよ。どうしてこんなことを知っているのかって?エヘヘ、叙事詩の中にはっきりと書いてあるからね。彼らの物語、あの時代の物語が。」
プロフィール/ストーリー
▼鍾離/キャラクターストーリー5
七神で最も古い一柱として、「岩王帝君」はすでに長すぎる時間を過ごした。
「岩王帝君」は今でも、魔神戦争が終わったばかりのことを覚えている。最後の七人の魔神は、それぞれ「神」の座に登り、「魔神戦争」の時代を終わらせた。彼らの性格はそれぞれ異なり、互いとの距離も離れているが、どれも「人類を導く」という責任を背負っている。
時代が変わり、七神の世代交代も少なくなかった。今となっては、最初の七神の中で残っているのは二名だけだ。「岩王帝君」とあの自由で快活な風神。
七神の中で二番目に古いのが自由で快活な風神、バルバトスだ。
2000年前、バルバトスが初めて璃月を訪れた時、「岩王帝君」は最初、この同僚は困っている、自分の助けが必要なのだと思った。
そのため、バルバトスが風から降りる前、岩の神はすでに出迎えの用意を済ませて、彼が口を開けば力を貸せるようにした。
しかし、風の神は彼に酒を渡した。
「これはモンドの酒だけど、君も飲んでみる?」
――酒を渡すために己の責務を放棄することは、岩の神には理解できないことだ。
しかしその後、風神は何度も訪れ、璃月港を巡り歩きながら、様々な質問を彼にぶつけた。この風神の好奇心は彼の手にある酒と同じで、終わりがないのだ。
その時から、あの時代の七神はよく璃月で集まるようになった。
今でも「岩王帝君」は、あの時の酒の味を覚えている。
世界は変わり続け、馴染みのあるものは徐々に消えていく。七神の世代交代も続き、酒の席にいた七人は二人になった。
最初七神の「人類を導く」という責務も、新たに就任した神に重視されなくなりつつある。
3000年余りの時間は、丈夫な岩をも削る。
風も、彼のそばを訪れなくなった。(後略)
▼ウェンティ/風上の密約
(前略)密約の内容は、売国の取引であった。上層部の貴族は風を裏切り、モンドの全てを隣国の岩神に売り込んだ。
この密約の最後の部分に、神々にのみ印す事ができる神聖なる印があり、その名は「岩王帝君」とあった。
(中略)数年後、歴史学者はあの密約は偽物であったことを発見する。
――実は、岩神にイタズラをしかけるために、ウェンティは密かに彼のサインを練習していたが、あの富と取引の神を欺くことはついにできなかった。使い道がなかったとっておきの技を、数百年後にやっと披露できたのだ。めでたしめでたし。
魔神任務
▼序章 第3幕「龍と自由の歌/最後の最後」
ウェンティ「まずはモンドの隣国に行くといい――あそこの「岩」の神はボクと違って、自ら「璃月」全域を治めてるから。彼は年に一度だけ公の場に降臨して神託を下し、璃月の新たな1年の経営方針を民に伝えるんだ。」
ウェンティ「……とにかく、今年の「迎仙儀式」はもうすぐ始まるみたいだ。うん、逃したらまた1年待つことになる。」
▼第1章 第2幕「久遠の体との別れ/往生」
鍾離「旅人よ、「公子」殿からお前のことを聞いた。お前は風神の友人なのだろう…俺と共に、岩神を送る儀式の準備をしてくれないか?」
▼第1章 第2幕「久遠の体との別れ/往生」
鍾離「旅人、「神が去った城」をその身で感じた後、璃月という「神のいる地」を訪れ、お前はどう感じた?」
旅人「モンドの雰囲気の方が好き」
鍾離「なるほど…お前はそういう種類の旅人か。それも悪くない」
鍾離「しかし、「神のいる地」には3700年の歴史がある、お前はまだ全てを経験したわけではないかもしれない」
▼第1章 第2幕「久遠の体との別れ/月を指す」
鍾離「風の国に足を運ぶのは久しぶりだ…。」
鍾離「モンドの友人は璃月に来る度に、蒲公英酒を持ってきてくれた。」
鍾離「牧歌の城の名酒は、スメールの「冷浸蛇酒」よりも美味いと認めざるを得ない。」
▼間章 第2幕(後日談)「世界任務/扇底春秋 璃月港を散歩する」
田饒舌「はぁ、人は見識が広くなると詩情に欠けてしまうものなのでしょうか?鍾離さんを見てください。こんなにも整った身なりをしているのに、どうして風情がないのでしょう。」
期間限定イベント
▼2022年・海灯祭
鍾離「予定という言葉は、俺にはそぐわない。俺はただ気の赴くままに、好きなように散策し、好きなところに行くだけだ。」
▼2022年3月・酌み交わす酔夢
パイモン「しょ…鍾離!?」
鍾離「久しいな、二人とも。息災だったか?」
パイモン「いやいやいや…鍾離、おまえがなんでここにいるんだよ!?」
鍾離「悠々と闊歩するのであれば、目先のものだけにとらわれていてはならない。自由で豊穣なる風の国、実に良きところだ。」
風の翼/銀河燦爛の翼
「ある詩人の知り合いがいてね。あっ、ボクのことじゃないよ…」
その緑色の人物はリンゴを一口かじり、話し始めた。
ボクは詩人の知り合いがいる。彼は戦争の炎が鎮まったばかりの時代に生きていた。あまりにも多くの、諍いや別れを経験した。
彼はあのような時代に、天空に向かって歌い、がんこな頑なな岩石に向かって演奏し、波立つ海に向かって詩を読んで、そして星空に向かって演じた。
なぜなら彼は、誰かが世界の傷を癒さなければならないと知っていたから。そのためには、誰かが話し合いの方法を見つけなければならないと考えていたんだ。
もしも大空が、岩石が、海が、星海が応えてくれたら、きっと音楽は万物に通じるだろう。
最初、空からは何の返事ももらえず、鳥の影が彼の顔を横切るだけだった。岩石も反応を示さず、水が滴るのみ。海も同様、塩を含んだ風が嵐の前兆を伝えるだけだった。
そして星空も、答えてはくれない。
しかし、詩人は知っていた。この星空が答えてくれることなど何もないと。
それでも詩人は諦めなかった。それは心に信念を持っていたからではない、彼の本質がそうであったから。
その後、海が反応を示した。高い崖の上には望風の見張り台が設置され、当番のシスターたちは彼の演奏を拍手で讃えた。
そして、岩石も彼に応えた。岩石は手巾で顔を拭くと、こう言った。「お前の演奏は、確かにこの大陸で他に類を見ないものだ。しかし、もう一度酔っぱらって俺の頭に酒をかけてみろ。我慢できる保証はない。」
それから、空も彼に応えてくれた。ある日、頭上を飛ぶ鳥の影が、太陽そのものを隠した。詩人が頭を上げると、美しい龍が目の前に降り立ったんだ。
「いつか星海を感動させたいな。それができたら、流星群だって喚べるかもね。あっ、そうだ。この風の翼は、星海からの返事だよ。君と同じように、空から降ってきたんだ。」
緑の服を着た詩人は、リンゴの芯で空を指した。
「その詩人はボクじゃないけど、この風の翼は空から降ってきたもの。どっちを信じるかは君次第だよ、えへっ。」
▼おまけ:銀河燦爛の翼、ストーリーの変遷(簡易版)
●配布時
「君の演奏は、確かにこの大陸では他に類を見ないものだ。しかし、もう一度酔っぱらって俺の頭に酒をかけてみろ。俺は怒るぞ。」
●現在
「お前の演奏は、確かにこの大陸で他に類を見ないものだ。しかし、もう一度酔っぱらって俺の頭に酒をかけてみろ。我慢できる保証はない。」
アイテム
▼堅牢なトパーズ
「この大陸の全ての金銭は俺の血肉。」
「こんな形で俺は、人間の労働、知恵、未来を保証する。」
「これが俺の人間ヘの信頼。金銭に背くことは、俺の血を汚すと同然だ。」
▼自由のターコイズ
「風向きは変わるもの。」
「いつか、光射す方ヘと吹いてくる。」
「これからは、ボクの祝福と共に、もっと自由に生きていこう。」
塵歌壺
▼華麗なる千の響き・繚繞
(前略)ある時、黒髪に金の目を持つ仙人が洞天で友人と集まった時、洞天の旋律を卓上のお茶の雰囲気に合わせて、一時的に変えたいと考えた。すると当時、ピンばあやが複数の楽器の特性を組み合わせて、洞天に流れる旋律を変えられる不思議な品を作り、その製法をマルに教えた。(後略)
▼華麗なる千の響き・飄揚
(前略)遠く魔神戦争よりも前から、音楽は人々の生活に欠かせないものであった。労働の際には明るい歌が歌われ、重要な儀式では厳粛な音楽が奏でられ、出陣の前には鼓が打ち鳴らされる…ある仙人は、璃月各地の音楽を記録し、洞天でゆっくりと楽しむ。また、時には仲の良い客人が隣国の音楽を持ち込み、隠棲する仙人に浮世の味を楽しませる。
▼モンド邸宅-「風向きの荘園」
(前略)マル曰く、ある日とある吟遊詩人が他の仙人の洞天に突然訪れた。彼が旅人と仲良くしていることを聞いたピンばあやは、念のためにこの邸宅を準備しておくようにと、マルに頼んだ。
▼外景盤石-「奇峭」
壺洞天の地形を形成する盤石の1つ。断面は平らで、非常に硬い。
それらを使って高い塔を建てる前に、ある風神にアドバイスを求めた方がいい。
彼は経験豊富な故、悪いデザインにならない保証がある。
※メモ
・黒髪に金の目を持つ仙人=鍾離と推測
・隣国の音楽を持ち込んでくる仲の良い客人=ウェンティ
図鑑/書籍
▼帝君遊塵記
(前略)フォンテーヌの精密な時計も、スメールの香も、モンドの旧貴族の壺も、若しくは、仙人が掛けた椅子、岩王帝君が使った玉石の杯、風神がしくじって割れた酒瓶も……すべて店の中に用意していた。(後略)
▼イノシシプリンセス
(前略)イノシシの森の北側には、冷たい氷原が広がっていた。
その時代、まだやんちゃだったバルバトスは、その土地に行ったことがなかった。そのため、そこは白い雪と寒氷に満ちた世界であった。(後略)
公式イラスト
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▼【鍾離の生誕祭ミニイラスト】Dec 31, 2020
米游社の公式投稿より
「Venti came to celebrate Zhongli's birthday!」
https://www.miyoushe.com/ys/article/3464780
※メモ
酔っぱらいつつライアーを奏でているウェンティと、彼が揺らした石の机から茶器を避難させている鍾離のイラスト。
▼【海灯祭ミニイラスト】Fab 13, 2021
原神公式ツイッターより
「長いこと忙しい日々が続いてきた。この余暇は貴重なものだろう?」
「えへっ」
https://twitter.com/Genshin_7/status/1360444539102588929
※メモ
璃月の街のどこかで、同じ机を囲み、まったりとお茶を飲んでいる鍾離とウェンティのイラスト。
▼【フォロワー突破記念イラスト】Apr 22, 2022
原神公式ツイッターより
https://twitter.com/Genshin_7/status/1517443093305249793
空と蛍、雷電影と八重神子、鍾離とウェンティの組み合わせで配置されている。
距離がとても近い(近い)
▼【2周年記念イラスト】(2022/9/XX)
壁紙配布:Oct 20, 2022
https://twitter.com/Genshin_7/status/1582948472281567233
雷電影とナヒーダ、鍾離とウェンティの組み合わせで配置されている。
イラストの左方では雷電影がナヒーダを膝枕しているが、右方にいる2人も何やら今にも膝枕しそうな雰囲気に見えると鍾ウェン村の片隅で話題沸騰中。
公式動画
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▼エピソード 魈「護法仙衆夜叉録」(2021/01/27)
【原神】ストーリームービー「護法仙衆夜叉録」:原神公式のYouTubeチャンネルより
語り手「そして、彼の姿を覚えているのは、孤雲閣に照らされる月明かりと、荻花洲の笛吹だけとなった。」
※メモ
・語り手=鍾離
・荻花洲の笛吹=ウェンティ
▼海灯祭PV「明霄幻夢」(2023/01/22)
【原神】海灯祭PV「明霄幻夢」:原神公式のYouTubeチャンネルより
隣に座っている鍾離とウェンティ。
各種情報まとめ
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▼原神ファンブック(2023/04/28)
原神ファンブック:PASH UP!のHPより
https://pash-up.jp/content/60000054
(1)12ページ:鍾離とウェンティの顔グラが並んで配置
(2)110ページの下:鍾離とウェンティの関係性についてピックアップコーナー
旅人の前での初会話!!
期間限定イベント:海灯祭2023・華舞う夜の旋律(2023/01/19~2023/02/06)
影日向<エピローグ>(2023/01/23~2023/02/06)
???「「風が物語の種を運び」…」
パイモン「「時間がそれを芽生えさせる」!あっ!つい続きを口にしちゃったぞ!でもこの聞き慣れた声って、まさか…」
旅人(間違いない…!)
鍾離「……」
胡桃「あれ?私の聞き間違いじゃないよね?外に誰かいるのかな?鍾離さんもぼーっとしてないで、早く扉を開けてあげて!」
???「面倒はかけないよ、お邪魔します!」
行秋「ウェンティさんも実に謙虚だ。詩歌の才なら、君の方が一枚上手じゃないか」
鍾離「ふむ…つまり、こちらは行秋殿の知り合いだったのか?」
旅人「魈も知ってるみたい」
魈「…ああ」
鍾離「そうか、状況は俺も理解した。俺の名は鍾離、今は往生堂に勤めている。新たな友と知り合えて何よりだ」
胡桃「うんうん。で、私が彼の上司ね。もし客卿の仕事に何か不満があったら、いつでも言ってちょうだい!」
鍾離「堂主には気を遣わせる」
ウェンティ「へぇ?なるほど、どうりで…君みたいな賢くて頼りになる堂主がいるから、こんな見るからに優秀そうな部下を雇えるんだろうね!」
ウェンティ「へぇ――そうなんだ。ボクは鍾離先生の名前は前々から耳にしてたよ。酒場にいるお客さんたちから、礼儀正しい若い男がモンドで一番の酒場に来たにもかかわらず、お酒を飲まないで言いにくい名前の熱いお茶を頼んだってね」
鍾離「…そういえば、俺もふいに思い出した。モンドには彼のような芸術家がいると。噂では、気さくで温和な性格をしており、彼の生み出す作品は躍動的で生き生きとしたものらしい。モンドで一番の吟遊詩人と言っても過言ではないそうだ」
ウェンティ「えへっ、なんだか照れちゃうな。けど、モンドの詩は全体的にそんな感じだよ。ただ創作のレベルはピンキリだけどね。たとえば少し前に、ボクはこんな詩を耳にしたんだ――「古き家は新たに生まれ変わり、春の風を迎えて、過去の記憶が吹き抜けていく」意味は確かに伝わるけど、言葉のチョイスがありきたりで、あまり文才も感じられない」
胡桃「確かに、文の構成がイマイチだね。私なら多分こうするかな――「蔓にヨボヨボのウリひとつ、それでも花は咲き誇る」」
ウェンティ「おおっ、いい詩だね!雰囲気も独特ですらすら読める!」
胡桃「やっぱり私の目に狂いはなかった!ウェンティさん、かなりいいセンスしてるよ!はい、握手握手~!」
ウェンティ「握手握手~!」
鍾離「……」
魈「…………」
ウェンティ「そういえば、君たちが次々と新月軒に入っていくのを近くで見てたのに、誰もボクがいることに気付かなかったよね。ボクの隠れ方が上手すぎたのか、それとも風の音を誰かさんがあえて無視したのか……」
鍾離「ははっ…海灯祭になると璃月港は人々で賑わう。皆、灯りを眺めたり、街を見て回ったりし、さらに即興で旅に出る者までいる。人の動きは予測しがたいものだ。だがこうして祭りはつつがなく開催され、友人と一堂に会せたのはまさに祝うべきことだろう。新年を迎える今、皆とここに集まれたのは実に喜ばしい。この場を借りて、酒の代わりに茶で皆と乾杯しよう」
魈「あ……」
ウェンティ「さすが鍾離先生、いい話だね!ボクの代わりに言いたいことをすべて言ってくれたよ!こんなことを自分から言うのはちょっと恥ずかしいんだけど、招待されてもないボクがいきなりこの食事会に参加しちゃって、みんなに迷惑かけてないかな?本当はこういう時、モンドではお酒を飲むのが定番なんだよね。でも鍾離先生がどうしてもお茶を飲むって言うのなら、ボクもそれに合わせるよ!さあ、乾杯しよう!ボクもごちそうになるね!」
魈「……」
パイモン「おいおい、あの二人、急にお茶で乾杯しだしたぞ!オイラたちは…どうするか…」
鍾離「新たな友人は、どうやら酒にかなり詳しいようだな」
ウェンティ「いやいや、ボクはただのお酒好きで、鍾離先生ほどのこだわりは持ち合わせてないよ。今回、出されたのがお茶でよかったよ。もし酔っぱらって変なことを話しちゃったら、知り合ったばかりの鍾離先生の前で恥をかくところだった」
鍾離「まさか。堂主が招き入れた客だ。俺が笑い者にするなんて滅相もない」
胡桃「おっと、ずいぶん長いこと火が点いてたし、お香も尽きかけてるね。じゃあここは、一番身分の尊いお客さんに次のお香を焚いてもらおっかな。生々流転――新たな年の繁栄を願い、日々前へと進んでいけるようにね!」
ウェンティ「なるほど、いい願いだね。さすが胡桃!なら、この場で一番身分の尊いお客さんは…うん、きっと客卿の鍾離先生だよね。ボクは鍾離先生の功績とかやってきたことに詳しくはないけど、さっき話した感じ、彼の見識と造詣の深さはこの世界を渡り歩いてきた吟遊詩人のボクでもあっと驚くものだった。もし知識が力となるのなら、鍾離先生の力は果てしなく強大なものだろうね」
鍾離「話のレベルで言えば、やはり偉大な詩人のほうが上だろう。俺はただ記憶力がいいだけに過ぎない。こんな何の変哲もない能力をこうも立派に語れるとは、その弁舌には脱帽する。そもそも、誰が推薦してもいいのなら…」
ウェンティ「うんうん」
鍾離「俺はやはり、堂主こそが香を焚くのに適任だと思う」
胡桃「もう、ダメだよ。それは上司に対する無駄なごますりだから」
ウェンティ「うん、ボクは賛成だよ。なかなか良い人選なんじゃないかな。共に歩む仲間がいなかったら、長い旅は果てのない孤独なものになってしまう。冗談を言い合ったり一緒に騒いだりできる友達がいれば、あらゆる景色は色づく」
鍾離「ああ…。旅人は諸国を旅し、素晴らしい功績をいくつも残した。しかし、パイモンがいなければ、その物語は単調なものになっていただろう。お前の旅が平穏で順調であったのも、パイモンの存在が大きい」
パイモン「いきなりそんな褒められるなんて、オイラ何だか慣れてないぞ…」
胡桃「夜道は少し危ないから、私は香菱と行秋坊ちゃま、あと重雲を送ってくるよ。残りのお客さんは鍾離さんにお願いするね」
ウェンティ「あっ、ボクは平気だから気にしないで。これから海へ行くんだ。船の上にいる友達に会ってくるから、鍾離先生に手間はかけさせないよ。君なら、ボクの言ってる場所がどこなのか分かるでしょ?もし時間があったらボクを探しに来てね!」
旅人「分かった、約束する」
ウェンティ「みんなと知り合えてよかったよ。春風がなびく頃、また会おう!」
その他
▼元素反応
岩元素と風元素の間では、なぜか元素反応が発生しない。
情報が少ない草元素を除き、改めて各元素反応を整理してみても、その特異性がより際立つ。
▼石門付近
璃月の特産品である「絶雲の唐辛子」と、モンドの特産品である「蒲公英の種」が共に分布しているエリア。
地図上では「璃月/碧水の原」に分類されているため、この地域は璃月でありながら唯一モンドの特産品が生育している場所、ということになる。