シリアゲムシ
しりあげむし
シリアゲムシとは、細長い体と細長い翅、細長い口、そしてお尻の形が特徴的な昆虫である。
概要*
シリアゲムシ目(Mecoptera)。の中のシリアゲムシ科(Panoripidae)。性的二形が特徴的な昆虫。
ちなみに系統としてはノミに近い分類らしい。
幼虫は地上で昆虫の死骸を食べる。成虫になってもその細長い口で昆虫の死骸を食べる他、果汁や花の蜜なども食べる。蜘蛛の巣から餌を取ることもある。
性的二形が特徴的で、オスのお尻がサソリの尾のように持ち上がっている。ただこれは毒針ではなくオスが交尾の際にメスにしがみつく為のクラスパーである。
交尾の前にオスはメスに餌をプレゼントし、交尾中メスはこのプレゼントを食べながらする。どうやらメスはより大きい得さをくれるオスを好む模様。メスは1匹のオスに留まらず複数のオスと交尾するが、プレゼントに満足すると交尾相手を探さなくなる。
ちなみにシリアゲムシ目にはガガンボモドキ科というのもいる。脚がより細長くガガンボに似るが、2対の翅で飛ぶことと、後ろ足で獲物を捕まえることで見分けられる。上記の交尾前の贈り物に関してはこちらの方がより知られている。オスが交尾が終わるとメスにあげた贈り物を持っていくらしいが、何なんだ一体。