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性的二形

せいてきにけい

生物における多型現象の一つで、性別によって個体の生殖器以外の形質が異なる現象を指す。性的二型とも書く。
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概要編集

性的二形とは、生物において生殖器以外に雌雄の差をはっきり区別できる特徴のこと。


その現れ方にはさまざまなものがある。体格や体全体の構造が異なる場合もあれば、どちらかに特殊な構造が出現する場合もある。また、両者の運動能力に分化が見られる場合もある。あるいは、これらの差異が一時的な場合もある。


これらのはっきりした性的二形は、主に動物に見られ、植物菌類などでは例は少ない。


代表例編集

現代の動物編集

哺乳類

ほとんどの場合、オスの方が大きい



鳥類

ほとんどの場合、メスの方が大きい。オスはメスに求愛する関係で派手な見た目のものも多いという。

  • キジ:オスの方が体色が鮮やか。
  • クジャク:オスは上尾筒が発達している。
  • セイラン:オスは尾羽と次列風切羽が長い。
  • ダチョウ:オスは羽の色が黒っぽく、メスは茶色っぽい。これはオスは夜間に、メスは日中に抱卵を行うためともいわれる。
  • コンドル:オスはトサカが大きい。

魚類


無脊椎動物



古生物編集

  • ティラノサウルス:暫定的なものにはなるが、現生の鳥類と同じくメスの方が屈強だった可能性があるという。
  • オルニトミムス:求愛のためにオスは特に鮮やかな翼をもっていた可能性がある。
  • トリケラトプス:フリルの化石は縁が丸いものから角ばったものまであり、地層の問題のみならず性的二形だった可能性もある。
  • ステゴサウルス:背中の板の形がオスとメスで異なった可能性が指摘される。
  • ニクトサウルス:オスの方がとさかが発達していたと考えられる。



関連タグ編集

生物 動物 性別 雌雄






余談:ヒトはなぜメスが派手なのか編集

多くの動物と異なり、我々はメスの方が派手に着飾る傾向が強い。なぜなのか。

これについては、さまざまな研究がされている。




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ヒトにおいては、第一にオスがメスを選ぶ傾向が強いとされる。なので、その一環で女性は化粧をしたり、美しく着飾る傾向が強いという。また、細身な女性が選ばれやすいのは妊娠をしていないように見えるからだという。また胸や腰が大きい女性をナイスバディと称する傾向にあるのも、健康な証拠であり子宝に恵まれそうという先入観の観点が大きいと言われている。実はこの説、「セクシー・ソン理論」として提唱されている。また、ヒトには先述の動物と異なり角や翼と言った飾りが存在しない。そのため交尾の時に発する声も重要視されるという仮説もあるという。現代の男性においては美声であることも恋愛感情のきっかけになるものも多く、それはこのためなのかもしれない。しかしこの疑問に関してはまだまだ研究の余地があるといえる。ただ現在言われているのは、このような学説であることは確かだ。

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