概要
翼指竜亜目(プテロダクティルス亜目)ニクトサウルス科。
名前は「夜のトカゲ」という意味だが、夜行性かは不明。
特徴
同時期に暮らしたプテラノドンに似ているが、彼に比べるとかなり小さめで、翼を広げた長さ(翼開長)は2.4~3m程。ちなみにプテラノドンは最大9メートルに達した。
指
翼竜の翼は長く伸びた薬指で支えられていて、翼の中程に3本の指があるのだが、ニクトサウルスはその薬指以外が無くなっていた。数いる翼竜の中でもコイツだけの特徴である。
トサカ
当初知られていた化石はトサカが無いか、あっても短いものだったが、2003年に見つかったサンプルでは頭部の3倍にも及ぶ長大なトサカが確認され、チェックマークを裏返したような奇妙な形状であることも判明。また鶏冠が短いのは幼体~若い個体で、成長にともなって伸びていったようだ。
仲間同士を見分けたり、ディスプレイとしてアピールしたりしていたのだろう。
それ以外には飛翔時の空力的な機能、水面で魚などを捕らえる際に下顎にかかる水の抵抗と釣り合わせるためのエアブレーキの役割などの説もある。
ちなみに南米のタペジャラ(トゥパンダクティルス)のトサカには軟組織の膜が張られていたことが印象化石から確認されている。ニクトサウルスのトサカもヨットの帆のように皮膜が張っていた可能性があるが、残念ながら現時点では不明。
関連タグ
関連作品
恐竜大戦争アイゼンボーグ…主題歌の三番に本種の名前が歌われている。