プライマー/時間移動船(地球防衛軍6)
ぷらいまーというそんざいそのもの
注意
本記事では「地球防衛軍6」のラストまでのネタバレを含みます。未プレイの方は閲覧注意です!
全貌
出現直後の歴史改変船団を壊滅させたプロフェッサーとストーム1。歴史改変を阻止し、遂にはリングをも破壊した。遂にプライマーとの戦争に終止符を打った…………と思ったその時。
上空に巨大なワームホールが出現。そこから現れたのは巨大な敵船だった。
作戦司令本部はすぐに敵船への攻撃をストームチームらに命じた。しかし敵船は見た目以上に巨大かつ高速で動く上、側面には砲台も付き正面にはリングの防衛装置にもあったレーザー砲、更にはタイプ3ドローンの増援も現れ、苦戦を強いられるストームチーム。
しかし本部では「正面の発射口は装甲が薄いはず」と考えた。ストームチームに発射口への攻撃を命じ、遂に大破に成功した。しかし………
大破した敵船から現れたのは、かの銀の人を思わせるエイリアンの頭部だった。
新たに登場した時間移動船は、リングが破壊されてから数十年、数百年後のプライマーが新たに送り込んだものだとプロフェッサーは言う。この事実は、敵船を破壊しても更に未来から強力な敵船を送り込んでくる…プライマーが勝つまでこの戦いは続くということを示していた。この事実に本部は絶望するが、プロフェッサーは秘策があった。
それは、未来のプライマーの生誕地である火星に送り込んでおいたロケット。大量の毒性汚染物質を積載しており、そのロケットを爆破することでバタフライエフェクトを起こすというとんでもない作戦。勿論そのようなことをするとプライマーの存在は消える、又は今とは違う存在になることになる。それに対し少佐の部下は
「敵の分隊どころか種族ごと、非戦闘員もろとも消すなんて。そんな権利があるんですか!」 と問いかける。しかし、
「あるとも!」
プロフェッサーが即答する。人類が優勢になる世界線しか記憶にない少佐の部下に対し、数百万、数千万人の人々と自らの妻を殺された。その恨みを晴らす、と。
そしてロケットは爆破され、オペレーション・オメガは無事完了した。
しかし敵船は消えず、それどころか力を増す一方だった。
プロフェッサーは気づいた。彼が今までループを繰り返す中で恐れていたもの、タイムパラドックスを起こしてしまったのだと。火星にプライマーが生まれなければ人類は火星を攻撃する動機がなくなり、攻撃されなければ火星に文明が生まれ、人類を攻撃し…(以下ループ)というパラドックスが生じた。その時、プライマーの代表者に選ばれたのがこの敵船だった。歪みを修正するため、時間そのものは戦場を時間軸から切り離し、プライマーとストームチームを戦わせることにした。その決闘は、どちらかが勝てばもう片方は消えるという理不尽極まりないものであった。
力を増し、エイリアンの増援も現れ、苛烈になっていく戦場。
「もし時間に選ばれたプライマーがいたのなら……」
プライマーの代表者がいるのなら、人類側にもいると気づく本部。
「その通りだ。」
「プライマーが人類に干渉した時から、少しずつパラドックスは進んでいた。」
「そう…君こそが…」
奇跡的な時間移動を繰り返し、戦い続けたストーム1こそが、人類の代表者だった。
紅く染まる空の下、時間から切り離された空間の中、ストーム1は死闘の末プライマーを撃破した。
刻の天秤は人類へ傾き、プライマーの存在は時間軸の根本から消される形で長きにわたる時空を超えた戦争は幕を閉じた。