演者
俳優
- ピーター・ウェラー(ロボコップ、ロボコップ2)
- ロバート・ジョン・バーク(ロボコップ3)
※バークは「3」で生身の姿で登場している訳ではないが「マーフィーとしては同一人物扱い」であるため参考として便宜上掲載。
- ジョエル・キナマン(2014年版)
日本語吹替
- 磯部勉(日曜洋画劇場版)
- 谷口節(DVD版)
- 津嘉山正種(VHS版、吹替の帝王版「ロボコップ」)
- 菅原正志(DVD旧版「ロボコップ2」および木曜洋画劇場版「ロボコップ3」)
- 郷里大輔(機内上映版「ロボコップ2」)
- 堀内賢雄 (ロボコップ THE ANIMATIОN)
- 中尾一貴(2014年版)
概要
フルネームは、アレックス・ジェイムス・マーフィー。
ロボコップの思考基本部分。
記憶を消されロボコップとして蘇生された。脳および神経系、肉体、顔面の皮膚骨格、消化器官の一部に使用されている。
射撃や怪力は、彼の能力を機械的な補助が加えられ超人的な能力を発揮している。
生前は、妻エレン・マーフィー(1作目ノベライズではジャンという名になっている)、息子ジミー・マーフィーの妻子を持つ良き家庭のパパであった。
ジミーの前ではカッコいい父親でありたいと願い、ジミーが好きな警官ヒーローものTVドラマ「T・J・レイザー」の主人公が行っていたガンスピンを真似して、時間があれば練習していた。
ロボコップに改造された後も、その事を無意識のうちに覚えており、オート9拳銃をガンスピンさせた後に収納している。
先祖はアイルランド系。
これは2のノベライズにて。ケインことロボコップ2号機に戦いを挑む際、
「おれはアレックス・J・マーフィーだ。アイルランドの血を引く闘士だぞ」
と、心中で己に言い聞かせていた事から判明した。
父親はパトリック・マーフィー。
自動車工場で働いており、一旗あげようとデトロイトに赴いた。しかし自動車産業が衰退し、オムニ社に就職するも、凶弾に倒れそのまま亡くなった。
この父親の死を目の当たりにしたために、人々の安全を守る仕事をしたいと考え、警察官になる道を選んだ。
デトロイトの南署に勤務していたが、オムニ社の人事異動によってオールド・デトロイト署に移り、アン・ルイス婦人警官とコンビを組む。
しかしコンビを組んだその初日に、クラレンス・ボディッカーとその一味に殺害され、ロボコップの素体とされてしまった。
ロボコップとなって自身の記憶が蘇った後、ショックを受けてはいたものの、
「やつら(オムニ社)は、このおれをひとつの目的のために設計した。だからおれの目的はひとつしかない。……法を守ること。この目的だけは、死んでもやつらに奪われてなるものか。おれはこれから、24時間休みなしの、百パーセント完全な警官になってやる。おれの宿命の成就を邪魔しようとするやつらには、目にもの見せてくれよう」
と、己に誓い、それを実行している。
ロボコップに改造後、マーフィーとしては妻子と再会できなかった。
2の劇中では、ロボコップとして妻の周囲をパトロールして遠目で見守っていたが、それが原因でトラブルになりかけ、妻と相対。その顔を触らせ、「自分は夫ではない」と彼女に伝える羽目になる。
2のノベライズでは、弁護士を挟み、ロボコップとなったマーフィー自身に「私はただの機械で、アレックス・マーフィーではない」という事を誓わされるシーンがある。
ただし、妻もマーフィーを亡くした後、悲しみのあまりに精神的に悩み、追い詰められ、夫を思い出し忘れないためにと残された彼の服を着たりしていた。そのため、カウンセリングを受けてようやく立ち直りかけたところだった。
しかし、ロボコップになってしまったマーフィーが現れたため、今までのカウンセリングが台無しになりかける。そのため、彼女に同情していた弁護士は、あえてマーフィーを突き放すように接近禁止命令を出した……という描写がある。
2014年のリブート版においてはあくまで生存している一個人として認知され(改造のきっかけとなった事件についても「殺人未遂」となっている)、原点とは異なり改造後も記憶・感情は維持していたが、ドーパミン抑制により感情を抑えられることもあった。
また、ロボコップに改造後も、マーフィーとして妻のクララ、息子のデイビッドと再会している。