曖昧さ回避
- ロボコップシリーズに登場する警察官。フルネームはAlex James Murphy。
- アメリカ出身のバスケットボール選手。Alex James Murphy
この記事では1について解説する。
概要
民営化により、巨大複合企業オムニ社に運営権を握られたデトロイト市警に所属する警察官で、階級は巡査。
ロボコップ2の劇中、ある人物のリサーチにより、アカデミーを首席で卒業した優秀な人物である事や、アイルランド系のカトリックである事などが語られている。
家族
既婚者で、妻エレンとの間にもうけた息子ジミーがいる。
装備品のP226を西部劇のようにガンスピンするシーンがあり、本人曰くこれは息子が夢中になっているドラマ“T・J・レイザー”の主役を真似しているとの事。
彼の父親パトリックは生前自動車工場で働いていた。しかし自動車産業衰退によりオムニ社に就職するも、ある日凶弾に倒れ、帰らぬ人となっている。
父が非業の死を迎えた事によってアレックスは人々の安全を守る仕事を志すようになり、警察官になる道を選んだ。
劇中の動向
ロボコップ
元々デトロイトの南署に勤務していたが、オムニ社主導の人事異動によりデトロイト西分署へ回され、アン・ルイス巡査とコンビを組む事となる。ところが転任初日にクラレンス・ボディッカーとその一味から凄惨なリンチを受け、殉職。その後オムニ社の手により遺体の一部を素体とし、サイボーグの警官ロボコップとして蘇生される。
改造に際しそれまでの記憶を消されているが、オート9の収納前にガンスピンを行ったり、メンテナンス中に悪夢と言う形でリンチの記憶が蘇るなど、完全な抹消は免れている。後にルイス巡査やクラレンス一味など生前関わった人物達との接触を経て、次第に殉職前の記憶を取り戻してゆく。
ロボコップ2
アレックスの死後、妻子は真相を知らされず転居しており、前作はそのまま再会する事なく幕を下ろしたが、本作ではアレックスがその転居先を突き止めており、新しい生活を送るかつての家族を遠巻きに見つめていた。未亡人となったエレンも、幾度となく現れるロボコップの姿に亡き夫の影を見ており、オムニ社に対し訴訟を起こす姿勢を見せていた。
彼らの接触を禁じたいオムニとエレンの弁護士達は、エレンとの再会は死別の苦しみをようやく振り切った彼女に再びその苦しみを与える事になるとアレックスを諭し、更によしんば再会したとしてサイボーグとなった今の彼に人間として何が出来るのかと詰問する。
しばしの沈黙の後、アレックスは自分が人間ではなく単なる機械であると認める発言をし、面会を許されたエレンにも同様のにべもない対応をする。アレックスとの再会を望んでいたエレンは、悲しみに打ち拉がれながら署を後にし、アレックスもその様子を署の窓から物憂げに見つめるのだった。
また、アレックスの件以降もロボコップ開発が続いている事を表すものとして、本作ではロボコップ後継機達が登場する。しかしいずれもが現実を受け入れられず自ら命を絶つ有様を見たオムニの心理学者が、殉職した警官を改造すれば誰でもロボコップとして運用可能になる訳ではなく、アレックス本人の強靭な意志があったからこそサイボーグとしての第二の生を受け入れられたと考察する一幕がある。そして素体の意志の強さのみに重きを置いた学者の意向が、いずれオムニ社を傾けるほどの厄災を招く鬼子、ロボコップ2号機を生み出す事となる。
2014年版
諸々の設定が異なるリブート版においても『アレックスが深刻なダメージを受けた後に、オムニの差し金でサイボーグへの改造を施される』流れは踏襲されている。こちらでは致命傷を負いながらも死を免れた本人として周囲から認知されており、改造も事前に妻クララの同意を得る過程がある。そのため改造後も記憶や感情が失われる事はなかったが、ロボコップとして要求される性能を引き出すためにドーパミン分泌の制御を行なった結果、感情が著しく抑制され家族や身内を見てもロボットのような無機質な反応を示すようになる。
しかし捜査中に妻と再会した事で彼の内面に変化が生じ、己の意思で捜査を進め始める。かつて自分を殺めようとした武器密輸組織を仕留めた後、警察内部の汚職を暴くなど、当初のオムニの思惑を超えた存在となり、先を危ぶんだオムニCEOはアレックスの抹殺を謀るが…
演者
俳優
日本語吹替
- 磯部勉(日曜洋画劇場版)
- 谷口節(DVD版)
- 津嘉山正種(VHS版、吹替の帝王版)
- 菅原正志(DVD旧版2および木曜洋画劇場版3)
- 郷里大輔(機内上映版2)
- 堀内賢雄 (ロボコップ THE ANIMATIОN)
- 中尾一貴(2014年版)