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概要

正式名称はオムニ・コンシューマ・プロダクツ(OCP


アメリカ合衆国ミシガンデトロイトに拠点を構える巨大コングロマリット企業。

デトロイト市全体に市政以上の権限と影響力を持ち、実質的にデトロイト市を支配している。その一方、『デルタシティ』という未来都市開発事業を巡ってデトロイト市政側とは激しく対立している。

  • 本作では、不景気による政府の予算不足により、公的機関の運営ができなくなっている。--そのため、民間企業に公的機関・法執行機関、市政の社会福祉事業の運営・執行の全権を譲渡、民営化している、という設定になっている。

事業内容は多岐にわたるが、各種兵器および治安維持・警備システムの製造・販売がメイン。

  • また、上述の通り一部の行政の運営権も取得しており刑務所および警察署など、各種公的機関・法執行機関の運営も担っている。現在のデトロイト市警察はオムニ社の一部門である。つまり、警察を運営し、警官たちに給料を支払っているのはオムニ社である
    • 映画冒頭でも述べられている通り、警察は不採算部門であり警官の労働環境は厳しく待遇も悪化している。また、警察機構の弱体化によってデトロイト市内の治安は極度に悪化しており、これが警察側の人員の損耗に拍車をかけている。
    • デトロイト市警で用いられている各種装備は、全てオムニ社の自社製品を供給されており、他社や他国への自社製品デモンストレーションも兼ねている。
    • 公立病院や刑務所などの管理・運営も、ビジネスモデルの一環として開拓し、それを軌道に乗せている(1作目ノベライズでは、スペースコロニーの運営も行っているらしい)。


凋落

後に、ED-209を全米主要都市への警備用ロボットとして配備するが、故障および不具合が続き、全国レベルで悪評を買う結果に。さらにロボコップ2号機の開発失敗と暴走、市政の掌握の失敗などの要因が重なり、株価が急落。その果てに、『ロボコップ3』では日系企業「カネミツ・コーポレーション」により買収され、その傘下に下る事となった。


主要人物

オールドマン会長

演:ダン・オハーリー/吹き替え:納谷悟朗

オムニ社会長。

ロボコップ2ではデトロイトの掌握=私有化を目論む一方で、ロボコップ2号機の開発では犯罪者での素体起用に前向きなファックス博士の提案を全面的に受け入れて一任させるが・・・

入浴を日課としてオムニ社ビル内には会長専用(?)に和風を施した浴室を設けており、そこで部下から報告を受ける場面があった。

3は登場せず。


ちなみに、「2」における「オムニ社による、デトロイト市の掌握と私有化」は、騙し討ちのようなやり方で実行しており、その動機も『金と権力を手中に納めるため』で、擁護できない行為である。

しかし、現市長のキューザックをはじめとする、市政に関わる関係者たちもまた、無為無策で無能な者たちで、デトロイトの問題を何一つ解決させられなかった事も事実である。

そのためオールドマンは、

「無能な政治家連中の手で、これ以上デトロイトの状況を悪化させるわけにはいかない」

「次の選挙を待っていたら、その前にデトロイトが滅びる。そうなる前に、自分たちがすぐに実権を握ってデトロイトから犯罪を一掃しよう」

という考えもあって、私有化を実行に移す事となった。


演者の都合で『3』では未登場。

後に2023年に発売された『2』と『3』の間を繋ぐストーリーとなるビデオゲーム『ROBOCOP: ROGUE CITY』にてその結末が描かれることになった。


リチャード・ジョーンズ

演:ロニー・コックス/吹き替え:中村正

オムニ社社長。

ED-209開発の中心人物でその性能を大きく喧伝し推進していたが、よりにもよってお披露目の場で死人を出すなどED-209の欠陥を露呈してしまったことから、その権勢を大きく失墜、ライバルのモートンと彼が打ち出した『ロボコップ・プロジェクト』に躍進の機会を与えてしまう。

  • ED-209投入が必要となる下地づくりとして、協力関係にある凶悪犯クラレンス・ボディッカーへ武器の提供など様々な援助を行っていた。また、プライドを傷つけられた報復のためモートンの殺害も指示、副社長に収まったモートンの抹殺にも成功している。
  • その後、自分を逮捕しようしたロボコップを、第四指令のプログラムとED-209で苦しめて一度は退ける。しかし再びオムニ社へ乗り込んだロボコップによってモートン抹殺の経緯を語るビデオ映像を首脳陣に放映され、進退窮まった結果会長を人質にして逃走を図る。

しかし会長直々にに『クビ』の宣告を下された結果、オムニ社外の人間となったため第四指令プログラムの対象外に。すぐさまその場で射殺された。

  • ノベライズでは、ひそかに「ミスター・パンチ」というあだ名が付けられている事が判明する。やたらと拳骨を振るいたがるためだが、同時に昔からあるTVの人形劇「パンチ&ジュディー」のキャラクター、パンチに似てもいるためとの事。
    • 興奮したジョーンズは、口のききかたやひょろっとした体つきなど、パンチ人形そっくりらしい(加えて、ジョーンズはしょっちゅう興奮してばかりいる)。

ロバート・モートン

演:ミゲル・フェラー/吹き替え:富山敬

オムニ社重役。

『ロボコップ計画』を進める中心人物。先述のED-209の欠陥を露呈し会長からの心証を大きく悪化させたジョーンズを尻目に、会長からのお墨付きを得たことでロボコップ計画を成功させ躍進を遂げる。

しかし詰めの甘い性格なのか、タダで済ませるはずもないジョーンズの性格を把握していながらも警戒を怠り、自宅でコールガール2人とコカインパーティーを開催した結果、ジョーンズから差し向けられたクラレンスの襲撃を受けてしまう。

両脚を撃たれ身動きとれぬままに、ジョーンズの処刑宣告の映像を流されながらクラレンスが置いた手榴弾により爆死した。

  • もともとロボコップ計画は、ジョーンズのED-209開発計画の進展の遅さゆえに立案された、補足的な計画だった。
  • モートンは野心からジョーンズを快く思っておらず、常日頃出し抜こうと考えていた。
  • ロボコップ=マーフィーは、その声質と喋り方を分析する事で、「思いやりに欠ける性格」と判断する。


キニー

演:ケヴィン・ペイジ/吹き替え:古田信幸

オムニ社役員。重役になったばかりの若者で、他者に媚びを売るような態度が目立ち、子犬がじゃれつくようにやたらと愛想を振りまいている。悪い意味で無知で無邪気なため、ジョンソンは吐き気に近いものを感じとり、モートンは馬鹿な奴だと軽く見ていた。

ED-209のお披露目で、ジョーンズから犯人役として指名される。が、センサーの検知不良により、20秒のカウントダウンが止まらず、射殺対象にされてしまった。

  • 映画ではED-209の識別エラーが発生してすぐに事態を把握しうろたえ、ジョーンズに駆け寄って助けを求めていたが、ノベライズでは残り五秒になって銃を構えられるまで、馬鹿みたいにへらへら笑いながら静観するなど描写に違いがある。
  • ジョンソンからは殺された事を悼まれたが、モートンは「都会暮らしに危険はつきものさ」と言われたのみ。
  • 後にロボコップ計画が成功したモートンは、キニーの事を「馬鹿な奴だ。いずれにしても、やつは大義の為に死んだ。おれ(モートン)の出世という大義のために」などと考えていた。

ドナルド・ジョンソン

演:フェルトン・ペリー/吹き替え:秋元羊介

オムニ社役員のちに副社長。

モートンとは同志だったがその死後、副社長に昇格。元はそれなりに良心的だったが、次第に会長の腰巾着と化してしまった人物。ロボコップ2では、何れも警官が素体のロボコップ2号機のプレゼンターを勤める一方、ファックス博士に関しては快く思っていない。

『3』に於いてはリハッブ隊の司令基地をデトロイト市警のメトロ・ウエスト分署へ配置したり警官からリハッブ隊への転職志願者をボーナスを乗せて募れば経費も傭兵を雇うより浮くから良いのでは?と現CEOに最初に提案したのは彼である。

この点は現CEOと違いマグダゲットとも意見が合うらしく彼に同調するような場面もあった。

しかしこの横暴かつ自分勝手な案が警官達の逆鱗に触れ、リード警部を始めとしたデトロイト市警の警官の多くが自ら警察バッジを捨て(事実上の自己退職)、報酬よりも警察官としての誇りを選びレジスタンスと共にオムニ社及びリハッブ隊と戦う決意をさせてしまう。

最終局面ではロボコップをオートモ二体で相手するマグダゲットを見限り、オムニ社CEOや他のリハッブ隊員と共に避難した。

オムニ社側では唯一劇場3部作全ての登場を果たした人物。

ノベライズでは、オムニ社の金の亡者的な行動に内心疑問を抱いており、「親に言われたように、牧師になればよかった」などと考える場面もあった。


ジュリエット・ファックス

演:ベリンダ・バウアー/吹き替え:藤田淑子

オムニ社開発部顧問の心理学者。

何れも殉職した警官をベースにした、ロボコップ2号機の製作過程を分析した結果、「利己で貪欲な犯罪者のほうが適正に合致しやすいが故に生存欲求が非常に強い」「そして強靭な精神力を持つ」という結論に至り、枕営業でオールドマン会長を懐柔。開発の主導権を握るが・・・

知性的かつ穏やかな人柄に見えるが、実は傲慢かつ身勝手で、人の命もただのモノ扱いするような酷薄な人格で、デトロイト市警の警官たちを見下している。またロボコップを修復の際には、自身が主導するロボコップ2号機の必要性を高めるべく、無駄な指令を数百項目も詰め込む事で、機能不全に追い込んだ。

ロボコップ2のラストからその後の動向は描かれていないが、オールドマンとジョンソンとの会話から、ロボコップ2により起こった全ての問題の責任をなすりつけられ、事件の黒幕扱いされた模様。


マリー・ラザラス

演:ジル・ヘネシー/吹き替え:佐々木優子

3に登場した、ロボコップのメンテナンスやメンタルケアを担当する科学者であり3の実質的なヒロイン。

ロボコップを「物」として扱い自分達の都合の良いように扱うオムニ社役員達とは折り合いが悪く、ロボコップを「一人の人間」として見ている。

後にオムニ社から離反しレジスタンス側に付き、独断行動中に中破しレジスタンスに介抱されていたロボコップを修理する為にメンテナンスキット一式を持ち込み彼を修理した。

序盤でレジスタンスが銃器と共に強奪したフライトパックも実は彼女が開発した物で、終盤で大いに役立つ事になる。

後に裏切り者によってレジスタンスのアジトがリハッブにバレて襲撃された際に拘束され、オムニ社の倉庫に軟禁されるがレジスタンスの少女ニコが倉庫の近くまで辿り着くと彼女が得意とするハック技術を使って倉庫の監視カメラからテレビ放送をジャックし、そこからオムニ社やリハッブの横暴を視聴者に伝えた。

これによってオムニ社の株価は暴落する事になる。

終盤で倉庫からの脱出に成功しニコと共にロボコップのもとに駆けつけ、最後は三人でオムニ本社ビルから脱出した。


ポール・マグダゲット

演:ジョン・キャッスル/吹き替え:堀勝之祐

オムニ社私設特殊部隊リハッブ(都市再建警備隊)の隊長。

傲慢な性格でオムニ社CEOとは犬猿の仲。(3作目の)ラスボスとして立ちはだかる。

リハッブ隊を用い、数の暴力でレジスタンス組織を根こそぎ皆殺しにせんと企んでいる。自分に逆らう者は、女子供でも容赦はしない。また、リハッブ隊の戦力増強のためには、ストリートギャング集団「リーパーズ」のような連中すらも雇い入れる。

ロボコップに追跡された際にも、街中であっても重火器を撃ちまくっていた。更には、追跡から逃れるために札束をばらまき、拾おうとする人間たちを利用して逃走するという、卑怯な手段も厭わない。

レジスタンスの味方をしたルイス巡査を射殺したのも彼で、この行動がロボコップの怒りに火をつけ、リハッブ隊への攻撃及びルイス巡査殺害容疑でマグダゲットの逮捕という「仕事」をする決断をさせる事となる。

オムニ社CEOの事は終始見下しており、最終局面ではレジスタンスに味方する警官もろとも攻撃しようとする姿勢に異を唱えたCEOに対して銃口を向け大人しくするよう脅している。

ロボコップがオムニ社ビルのリハッブ隊司令本部へ襲撃に来た際に、カネミツ社長から護身用で提供されていた二体のオートモを使いロボコップを追い詰めるが、レジスタンスの少女ニコによってCPUをハックされたオートモが日本刀で互いを斬りつけ自滅。

最期はロボコップのジェットパックで脚を焼かれ大火傷を負った上でオートモ二体に仕込まれていた核爆弾の爆発に巻き込まれ死亡。


リハッブ隊

Urban Rehabilitators=都市再建警備隊の略称。

オムニ社の私設特殊部隊。一民間企業の私設部隊とはいえ、その装備と戦力、隊員の能力は兵士並みであり、デトロイト市警以上に洗練されている。

現在のデトロイトにおける、民兵と警察官を兼ねたような存在であり、他都市および対外的には、TV局をはじめとするマスコミを利用し、「治安維持に携わる正義の味方たち」のようなイメージを流布させている。カートゥーン調の自社キャラクターCMもTVで流され、アクションフィギュアをはじめとする各種キャラクター商品も発売されている。

しかしその実態は、マグダゲットの手足となって動き、意に沿わない市民や弱者を虐げる暴力的な集団である。

立ち退きさせる際にも、建物内に人がまだ生活しているにもかかわらず、強引に建物ごと壊し、中の反対派の人間ごと叩き潰そうとしていた。また、レジスタンス内にスパイを潜り込ませ、その者からの情報でレジスタンス本部を強襲。そのスパイも口封じのために殺害するという、敵対する相手には情け容赦がない。市街地に逃れたレジスタンスの残党及びデトロイト市警の警官隊に対しても、数で圧倒するのみならず、わざわざ装甲車で乗り付けて発砲、力を見せつけて絶望させてから始末する腹積もりだった。

元よりデトロイト市警に対しても見下しており、メトロ・ウエスト分署内に警察関係者より優遇されたオフィスを用意され、そこに陣取っていた。

後にこのオフィスはロボコップの襲撃に遭い、対レジスタンス部隊も市民や警官そしてロボコップの抵抗で壊滅、この時点で多くの隊員が戦意を失いロボコップがオムニ社ビル内のリハッブ司令本部へ襲撃に来た際はマグダゲットを残し殆どの隊員やオムニ社員がビルから撤退した。


オムニ社CEO

演:リップ・トーン/吹き替え:村松康雄

3でのオムニ社トップ。名前は不明。

2までのトップであったオールドマンに代わりCEOに着任するも、目上には媚び、部下には偉ぶる典型的な内弁慶ともいえる人物。

因みにその頃のオムニ社はカネミツに買収されたこともあってか、先述の強制収容所連行など再建のために過酷なノルマを課した挙句、良心の呵責から自殺する社員が後を絶たない末期状態にあった。

マグダゲットとは終始折り合いが悪く、最終的には彼から銃口を向けられてしまっている。

レジスタンスの抵抗やロボコップの活躍もありデルタシティ計画を思うように進められず、最終的にはカネミツ社長に日本語で「今日限りでこの人間はクビだ!」と宣告され(吹き替え版では「今日限りで『すげ替え』だ」と言われ)切り捨てられる。

最後にはロボコップに負けを認め、ロボコップに対して「大した奴だよ。名前はマーフィーだったかな?」と聞くがロボコップからは、

そう呼ぶのは友人だけだ。お前は、『ロボコップ』と呼べ!

と返答される。

このラストカットは一作目のロボコップとオールドマンのクライマックスでのやりとりの対比となっている。


関連人物

クラレンス・ボディッカー

演:カートウッド・スミス/吹き替え:田中信夫

31名の警官殺害容疑で指名手配中の、凶悪犯一味のリーダー。

追跡の末、アジトに潜入したマーフィー巡査を一斉射撃で惨殺。マーフィーがロボコップの素体となる原因を作り上げた張本人で、先述の警官31名殺害はもとより追跡から逃れるために負傷した仲間を走行中の車から放り出すことも厭わない非道な性格。その冷酷非道ぶりにマーフィーの口からも、「最低のクズ野郎だ」と評されている。

その粗暴な言動とは裏腹に、ノベライズ等では知能は高いと言及されており、奪った金を投資に回す、将来像を描くなど手下とはやはり一線を画す知能を持ち合わせている。

  • モートン殺害の後、麻薬取引の最中でロボコップに逮捕されるが、ジョーンズの手回しにより釈放される。実はジョーンズとは協力関係にあり、ED-209の必要性を高める目的で、警官殺害を始めとする治安悪化を依頼されていた。

使用する銃はデザートイーグル。



ケイン

演:トム・ヌーナン/吹き替え:千田光男

麻薬密売組織『ヌーク教団』の”教祖”

新種の麻薬『ヌーク』の元締めであると同時に重度の麻薬常習者で、カルト的な支配欲に酔い痴れる自己陶酔的な一面を持つ。

ジュリエット・ファックス博士曰く「反社会的、自らを神に近いものと妄想を抱いている、救いがたい麻薬患者」。実際、ヌーク教団もカルトとしての一面を有しており、ヌークを提供する自分は神であると考えていた。更には、世界を征服し、全ての人間を自分の足下にひれ伏させる願望も有していたらしい。

デトロイト市警の警官をヌークを餌に抱き込み内通者としていた。後にその警官が口を割った報復として、生きたまま解剖するという猟奇的な処刑を行った。

一度は単身アジトに乗り込んだロボコップを返り討ちにするも、二度目は反撃に遭いトラックで逃走中に横転、瀕死の重傷を負った。

病院に収容されるがファックスに生命維持装置を切られ、脊髄と脳、眼球を摘出され、2号機の部品として移植された。

その後の動向はロボコップ2号機の項参照。

ノベライズでは、ファックス博士とはオムニ社に客として赴いた際、一度顔を合わせている。そして商品としてロボコップが欲しいと申し出るも断られ、「開発には人間の脳が必要?そんなもの、そこら中にあるじゃないか!」などと言い放っており、ファックスとはある意味似た者同士である事が描写されていた。


キューザック市長

演:ウィラード・E・ピュー/吹き替え:江原正士

3700万ドルの負債を抱えるデトロイトの市長。2に登場。『1』に登場した市長(詳しくは後述)とは別人。

デトロイトを掌中に収めようとするオムニ社のやり口を痛烈に非難する一方、オムニ社には3700万ドルにのぼる債務=借金をしていた。悪人ではないが、無能に近い凡人で、オムニ社に借金をした際には契約書の「借金返済が不可能な場合、市政の権利をオムニ社に譲渡する」と書かれた項目に気付いていなかった。

  • この件については、ノベライズでも取り巻きの市議員に「あんたはこんなものに署名したのか!? あほな!」などと言われていた。

又、ヌークの蔓延や治安低下のみならず、雇用や経済問題の悪化など、何一つろくな成果を上げられずにいた。


借金への対策が何もなく、自身がMCを務めるチャリティーTV番組で市民から寄付を募るもののほとんど集まらず。しかし、大金を寄付したいという申し出に釣られてヌーク教団の残党と接触。ヌークの売買およびその黙認を要求されその条件を飲みかける。が、この情報を察知したオムニ社の手により送り込まれたロボコップ2号機の襲撃を受け、周囲全員が殺される中、ただ一人マンホールから逃走することに成功し、生き延びる。

  • その後、ロボコップ2号機のお披露目の時に同席。襲撃をかけた機体と同一のものであると気づき糾弾する。しかし周囲はほぼスルー。
  • ロボコップ2号機の暴走と大惨事が終わった後、マスコミに対しオムニ社の暴挙と自身の正当性をまくしたてていたが、ロボコップが近くを通るとそちらに注目が移ってしまった。
  • ノベライズでは、ロボコップを「彼こそ(デトロイトの)シンボルなのです!」と持ち上げるも、直後に「いいや、俺はただの警官だ」と言われ、手錠を嵌められる

ウォルドー・ギブソン市長

1作目に登場した、黒人のデトロイト市長。市役所の市長室に、銃を持った元市議会議員・ロン・ミラーにより三人の側近とともに人質とされ、うち一人を目前で射殺された。

ロボコップにより助け出され、本人および二人の側近は無傷で助かる。

描写や説明がないため、人物像や市長としての手腕は不明。


ロン・ミラー元市議会議員

演:マーク・カールトン/吹き替え:緒方賢一

1作目で、市役所の市長室にウージ機関銃を持って、籠城した籠城犯。

かつては市議会議員だったが、選挙で落選。票の数え直しを要求したがそれも却下されたため、精神に錯乱をきたして籠城する事に。その際に、選挙の票の数え直しと、結果に関係なく自分の議員復帰とを要求する。

他にも、トゥインキー(ケーキ)やミルク(ローファットは嫌いで、普通のホモ牛乳が好み)の差し入れ、議員復帰後の新たなオフィスと新車(それらの購入や維持の費用は市が負担)を要求している。

しかし交渉の最中にいきなりキレて、人質にしていた市長を殺そうとするが、壁越しにロボコップが繰り出したパンチにより掴まれ、そのまま廊下へと壁ごと引っ張り込まれる。ロボコップのパンチを食らい、市役所三階から地上に落下し、そのまま即死した。


カネミツ

演:マコ岩松/吹き替え:麦人

日本企業『カネミツ・コーポレーション』のトップ。3に登場。

買収で、オムニ社を自社傘下に収めた後、現会長へデルタシティ開発の催促をかける。

日本人という設定の為、原語版に於いてもマグダゲットとの通信以外では日本語で話しており、日本語で会話するシーンには画面下に英語字幕が表示される(ラスト以外)。

オムニ社の首脳陣とモニター越しに会談した際には流暢な日本語で、

まったく無能なアメリカ人どもめ、君たちは肥満で怠慢だよ!

と、怒鳴っていた。

ラストでロボコップらの前に現れ、これまでの所業を詫びる為に深々と頭を下げた。


オートモ

演:ブルース・ロック

カネミツがロボコップ抹殺を目的に送り込んだ刺客。

背中に日本刀を背負っているが、その正体はカネミツ製による精巧な忍者アンドロイド。その俊敏な動きでロボコップを翻弄する。秘密の機能も勿論登載。

見た目は人間そっくりだが、アンドロイドであるがゆえに頑丈。鉄パイプで顎を殴られてもずれただけで、すぐさま元通りに。また、顔面部にアームガンの直撃を受けても、ひびが入り表情が固まっただけで済み、動作および戦闘に影響は及ぼさなかった。

俊敏な動きで振るう日本刀の切れ味は鋭く、ロボコップもオート9の銃身や左手指、腕を切断され、敗北寸前にまで追い詰められた。

潜入・捜査能力も優れており、レジスタンスと交戦し、その本拠地を探り当てるのに成功する。

劇中では一言も喋らなかったため、会話機能の搭載の有無、および意思疎通可能かどうかは不明。初登場シーンでは、研究所内に設置されたハスの池を模した場所にて、刀を手にして胡坐の状態で待機していた。

オムニ社に赴いた時にはスーツに身を固め、煙草を吸っていた(ただしこれも、人間に擬態するための行動と思われる)。

その主観画像のモニターには、ロボコップ同様にコマンドが表示。その全てが日本語(カタカナ)表記である。劇中では同型の機体が合計三体登場する。


名前の由来は、当時AKIRAの大ヒットで世界的に有名になっていたクリエイター大友克洋から。

また、3公開と同年に日本で放送されていたロボットアニメ漫画版では明らかにオートモの初登場シーンを意識したであろうコマキャラクター造形のモデルにしたと思われる人物が登場する。


リーパーズ

3に登場する、ギャング集団。

特定の個人名は出てこなかったが、いわゆる「ヒャッハーな悪党の集まり」で、デトロイト市の各所に隠れている。そして己のテリトリー内に入り込んだ一般市民や警官たちに対し、いきなり襲い掛かる。その姿も、某世紀末な雑魚敵を彷彿とさせるもの。

奪った銃器や武器などを用い、容赦なく襲撃してくる。1人ひとりは大したことのないチンピラであるが、常に徒党を組んで襲ってくるので、厄介な存在である。

警察のみならず、リハッブ隊にとっても取り締まりの対象ではあるが、マグダゲットはこのリーパーズを臨時のリハッブ隊員として雇用。レジスタンス、および反旗を翻したデトロイト市警に対する戦力とした。

レジスタンス達を降伏寸前まで追い詰めるが、ジェットパックを装備したロボコップが登場すると形勢逆転され正規のリハッブ隊共々全滅した。


余談

  • なお、TVドラマ版では「コマンダー・キャッシュ」というカートゥーンの自社宣伝キャラクターによるCMを流し、オムニ社の各種製品やサービス内容を宣伝している。

関連タグ

ロボコップ ED209 ロボコップ2号機

ポール・バーホーベン

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オムラ・インダストリニンジャスレイヤーに登場する暗黒メガコーポ。八角形を模した会社のロゴやのデザイン及びAIのポンコツ加減など、オムニ社のパロディーと思わしき部分が多い

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