概要
ナムコ(当時)のアクションゲーム『スプラッターハウス』に登場する敵キャラクター。
見た目は黒い三角帽子とマントを身にまとった骸骨で、自身も死霊使い(ネクロマンサー)である。
ステージ5のフロアの一つで待ち受ける中ボス的存在で、画面内を浮遊しながら移動し、呪文を唱え出す。
フロア内ではザコ敵のゾンビ「リバイバルデッド」が襲いかかってくるが、これを倒してもマスターデッドが呪文を唱えることで起き上がり再度向かってくるため、マスターデッドを倒さない限り先へは進めない。
ちなみにこの呪文はくぐもった声のため何と言っているか正確には分からないが、和田アキ子の往年の名曲『古い日記』の一節「あの頃は・・・ハッ!」と聞こえてしまうため、一部でネタとなっている。
また空耳のひとつで「Un,deux,trois…HA!!」(フランス語で「1、2の3、ハイ!」)とも聞こえる。呪文の意味としてはそれっぽいため、一部では事実のように語られているが、あくまでも推測の域を出ていない。
本作は日本で制作されたタイトルであり、本作のモチーフと思われるホラー映画『13日の金曜日』もアメリカの作品であるため、フランス語と断定するにはその必然性に疑問が残るためである。
35年目の真実
2023年6月22日、アーケードアーカイブスにスプラッターハウスが移植されたことを記念し、ハムスターの公式YOUTUBEチャンネルにて当時のスタッフたちを交えての配信が行われた。そしてキャラクターのボイスの話題になった際、マスターデッドは何と言っているのかがkawagen氏によって明らかにされた。
(1:52:22ごろ)
「ああ、あれですよね、呪文、アンノンコローワ、ハッですよね」
「早川さんが来て、この、声は呪文だから、アンノンコローワ、ハッ」
「アンノンコローワ!って呪文を唱えてから、ハッ!って攻撃するっていうのを聞いて・・・じゃあ録音しましょうかって・・・」
「なんですかそれは?っていう」
ちなみに、「アンノンコローワ」はあくまで企画担当・早川篤宏氏のオリジナルの呪文であるらしく、日本語も英語もフランス語も関係ないようである。もちろん某大物歌手の歌とも関係はない。