ブレイブ・コッド
ぶれいぶこっど
人物像
地球連邦軍大尉。39歳。
映像化はされていないものの、ゲームなどでは玄田哲章が声を担当している。
一年戦争以来のベテランパイロットであり、根っからの地球至上主義者でもある。その豪胆な性格と、そこからくる天性のカリスマ性により、部下からの支持は厚かったとされる。
『MSの性能は、兵器としての完成度ではなく使い手の技量によって左右される、すなわち、戦争は兵器の量ではなく使い手によって勝敗が決する』という、自らの経験に基づいた独自の哲学を持っており、それを証明するにふさわしい桁外れの操縦技能を有する。
同僚のトッシュ・クレイからは指揮官として大きな期待をされていたが、コッド自身は最後まで戦士としての生き様を捨てることができず、結果としてMSパイロットとして前線に立ち続けた。
U.C.0087年にシャア・アズナブルがダカールでの演説を行ったことをきっかけに連邦の姿勢がエゥーゴ寄りになると、これに不満を持ったコッドは同志を集めて『ニューディサイズ』を結成し小惑星ペズンを制圧、連邦に反旗を翻した。
当初は司令官的な立場でチームを指導していたが、ブライアン・エイノー率いる艦隊と合流してガンダムMk-Ⅴを受領してからはその専属パイロットとなり、機体の性能と自らの卓越した技量をもって数々の戦績を打ち立てた。
α部隊との初戦闘時に、敵の主力MSであるネロ9機を一瞬で撃墜する。さらに、その後のFAZZ部隊との戦闘では、食いしばった奥歯が砕けるほどのGを伴う高機動で弾幕を突破し、敵の不得手である接近戦に持ち込み全機撃墜という戦果をあげている。
その後も、戦力で劣るニューディサイズのフラッグシップとして多大なる活躍を重ねていき、エアーズ市攻防戦の際、Ex-Sガンダムとついに相対する。火力で劣っている上操縦系に負荷を抱えているハンデをものともせず、巧みな操縦技術で相手を追い込み、重火器のほとんどを破壊し、戦闘不能寸前まで追い詰める。しかし、ALICEの発動によってコクピットをビームサーベルで切り裂かれ、機体は爆散、コッドは戦死した。
自らの技量に自信を持っていた彼であったが、最後は自らが否定していた機体の性能に敗れるという皮肉な最期を迎えることとなった。