概要
2023年夏に明るみになった事件。
大手自動車販売店・ビッグモーターが、社員教育のために散布した除草剤により、各地の店舗付近(過去にビッグモーター店舗があった場所も含む)で街路樹の枯死が続いた。会見にて社長が「甘い認識で除草剤を撒いてしまった」と話している。因みに無断で除草剤を撒いたり木を切り倒したりなど、故意に木を傷付けた場合器物損壊罪に当たる。
ビッグモーター以外の自動車販売店付近でも、同じく街路樹が枯死する現象が起こっている。
発生経緯
端的にはビッグモーターの前副社長・兼重 宏一氏率いる『ロイヤルファミリー』による店舗査察『環境整備点検』による弊害である。
当初から『環境整備点検』はあったものの、前副社長が経営権限を握ってからはその視察内容が異常化(一部では「点検内容が倍加した」との声も)し、ビッグモーター店舗では『環境整備点検』の前日には徹夜で清掃作業に勤しまなければならず、前述の苦行を実施したとしても、指で摘まむのも困難な雑草が僅かにでもあれば、即座に降格通知が来るのもままであった。
酷い場合だと、店舗近辺の公道の草や落ち葉だけ見て(=店舗敷地を見もしないで)即降格もあり、事実上の前副社長による恐怖政治が横行・常態化していた。
また、中古車業界全体で見ると、街路樹そのものを「店舗清掃における諸悪の権化」や「店舗を見え難くし来客を遠ざける障害物」とするネガティヴな総意が蔓延していたのもある。