半純血
はんじゅんけつ
概要
マグルやマグル生まれの血が幾らか混じっている血統のこと。マグル生まれでも純血でもない血。いわば「混血」。
純血主義者からすると彼らもマグル生まれと同様に穢れた血である。
原語はHalf-bloodであり、日本語版では「半純血」と訳されている。
下図を見てわかるように、「半」というのも文字通りの意味ではなく、この場合「半端な」というのがより適当かもしれない。
下記の通り、三パターンが存在する。
説明 | 代表例 | |
---|---|---|
1 | 片親が純血の魔法族、もう片方がマグル生まれの魔法族 | ハリー・ポッター、母親がマグル生まれの魔女 |
2 | 片親が純血の魔法族、もう片方が魔法力のない普通のマグル | セブルス・スネイプ、父親がマグル |
3 | 片親ないし両親が混血の魔法族 | アルバス・ポッター、父親が半純血の魔法使い |
つまり片親がマグル、または、マグル生まれの魔法族、そして片親又は両親が混血という全てのパターンが混血となる。
純血でない魔法族の一家はだいたいこれであり、魔法界のマジョリティと言える。
純血主義的には中級階級。混血を全員絶やすと人口が激減するため、ヴォルデモートがホグワーツ支配した際も無意味に殺されることはなかった。
原作に登場した混血の純血主義者は、しばしば自身が(恣意的であるとして信憑性が薄い)かの聖28一族の血を引いていることをアピールした。
例えばトム・リドルが名前を変えスリザリンの継承者であることを強調したり、セブルス・スネイプが純血であった母のプリンス姓を強調した二つ名を名乗ったりしていた。彼自身、友人との不可逆的な別れを迎えるまでは純血主義者であった。
地味にドローレス・アンブリッジも自分は聖28一族セルウィンの血を引いていると大嘘をついている。ちなみに彼女の出自を疑ってかかった者は密かに排除された。
このようにコンプレックスからか、むしろ混血でも魔法の血に拘泥することはある。
そのため純血主義者や死喰い人には混血も大量に存在する。
また、恐らく偶然だろうが、作中最上位の実力者には混血が多い。
(本編最強クラスといえるアルバス・ダンブルドア、トム・リドル、ミネルバ・マクゴナガル、セブルス・スネイプはいずれも親か祖父母にマグルがいる。)