- 鉄道ファンの呼び方のひとつ。1990年代までは主流だったが2010年代ごろから「鉄/テツ」に取って代わられた。
- ゲーム「電車でGO!」シリーズに登場するキャラクター。女性。(CV:中山さら・篠原恵美など)
- タイムボカンシリーズ第三作目「ゼンダマン」のキャラクター。男性。
ここでは2.について説明する。
概要
電車でGO!シリーズにおけるナビゲーター的存在の女性キャラクター。アーケード版・PS1作目より、入門編(練習走行モード)での操作説明や運転中のアドバイス(走行速度の目安など)をしてくれる。電GO!プレイヤーにとってはまさに縁が切っても切れないキャラクター。
制服姿のため鉄道従事者だと思われがちだが、『高速編』のPOPに「勤めている会社の人達と鉄道倶楽部を設けている」とあることから単にコスプレしているだけの可能性もある。ちなみに同POPによれば血液型はB型。
0㎝停車達成時の「エークセレント!」や、運転スコアで100点獲得した際の「鉄ちゃん感動です!」は彼女の名セリフ。
シリーズ第2世代ともいうべき『電車でGO!!』では新キャラクターの二葉・六葉が登場し、鉄ちゃんは出てこないのかと思われたが、アップデートにより復刻編という形で初代「電車でGO!」が追加され、鉄ちゃんも見事に復活を果たしている。
外見
大きく見た目が異なる『東京急行編』を除き、概ね以下のように統一されている。
- 下衿がピンク色の、鉄道っぽい制服・制帽を身につけている(名古屋鉄道編を除く)
- 栗毛ロングヘアー
- 制帽の真ん中に「鉄」の文字(FINALを除く)
各作品別概要
『GO!!』に至るまでの旧シリーズ各作品における鉄ちゃんの活躍をまとめた。
電車でGO!/電車でGO! EX
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…なし
記念すべき初登場作品…ではあるものの、登場シーンは事実上ゲームオーバー時のみ(PlayStation版のみ入門モードにも登場)。しかもその時のアドバイスが
- 「ダイヤを守ってくださいね」
- 「電車は急に止まれません」
- 「電気を大切にね」
などと抽象的なうえに妙な上から目線であり、多くのプレイヤーから嫌われていた。またこのようなキャラのノウハウがなかったためか声優はタイトー社員、イラストも顔グラのみ(ソフトの説明書でさえゲーム中の粗いグラフィックで印刷されていた)ととても扱いが悪く、名前を知らない人も多かったと思われる。
ちなみにPS版など一部説明書では「鉄っちゃん」と表記されていた。また本作と『汽車でGO!』のみ帽子が機関士の制帽になっている。
電車でGO!2 高速編/電車でGO!2 高速編 3000番台
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり
知らせ灯や目安速度の案内役として、運転中も全てのダイヤで見られるようになった。
この作品からしばらく、全区間走破後にご褒美というべき1枚絵が表示されるようになる。この作品では「制服に敬礼姿」「『EF63』と書かれた上着を着て583系を一眼レフで撮影する姿」の2枚が用意されている。
特に後者はその美脚もさることながら、水鏡になる撮影スポットを陣取っていたり、ダイヤグラムを持参していたりと鉄ちゃん自身も鉄ちゃんであることが判明した。
電車でGO!64
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり
基本的な扱いは『高速編』と似通っているが、立ち絵に「『EF63』と書かれたレオタード姿」「『EF63』と書かれたビキニ姿」というある種おぞましい2枚が追加されている。どんだけロクサンが好きなんだ…
電車でGO!2
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり
この作品から『名古屋鉄道編』まではイラストレーターを雇った上でCVに中山さらを起用している。ゲーム中も書面だけでなくボイス付きでアドバイスをくれるようになり、サポートキャラとしての面を増幅させている。
OPのラストに出てくる動く鉄ちゃんには多くのプレイヤーが度肝を抜かれただろう。これはゲームボーイ版でもかなり忠実に再現されており、評価が高い。
一方で一枚絵は1種類のみとなった。
電車でGO! プロフェッショナル仕様
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり
立ち絵が僅かに変更された程度で、全体的な出番はほぼ『2』と同じである。
電車でGO! 名古屋鉄道編
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり
パノラマメイツ(当時の名鉄特急の客室乗務員。1999年に「乗客係」に統一され廃止)の制服と制帽で登場。一枚絵では超ミニスカから覗く美脚を拝める。
汽車でGO!
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…なし
本作のみCVは篠原恵美。制帽も黒い機関士制帽となり、落ち着いた雰囲気を漂わせる。
ボイスの試聴機能が充実している一方で、本作から一枚絵は廃止となってしまった。
電車でGO!3 通勤編/電車でGO!3 通勤編 ダイヤ改正
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(デモ画面)
『高速編』のような声と姿に逆戻り。
ちなみにデモ画面を放置すると予備校講師のような格好でモード紹介をする鉄ちゃんを見られる。
がんばれ運転士!!
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…なし
『通勤編』と同じ声と姿で登場するが、出番はモード選択のみで立ち絵もない。
電車でGO!新幹線 山陽新幹線編
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(メニュー画面)
メニュー画面と入門編で登場。
本作以降は作品ごとに異なるデザインが採用されるようになり、ここではロリっぽい見た目になった。しかし顔の色がどう見てもゾンビなことから評価は低い。
電車でGO! プロフェッショナル2
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(メニュー画面)
メニュー画面と入門編で登場。全身立ち絵の質がとても高く、シリーズ最高峰との声も。
少しばかり気性が激しいようで、入門編で減速しないでいると「速すぎるってば!」とキレられる。
電車でGO! FINAL/電車でGO! ポケット
- 顔グラ…なし
- 立ち絵…あり(入門編の案内役)
入門編でのみ登場。帽子の「鉄」が「て」になるなどデフォルメ調の見た目で、ハキハキした喋り方が特徴的。
「FINAL」の担当声優が悠木碧という噂が長らく伝わっていたが「FINAL」の発売時期と悠木の声優としての活動時期が合致せず(「FINAL」が発売された2004年当時の悠木は子役から転向したばかりである)、近年では井上富美子が有力視されている。
Train Simulator+電車でGO! 東京急行編
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(ダイヤ選択画面)
オープニングに加え、電車でGO!のアドバイス役としても6作ぶりに復帰。
音楽館制作ということもあってか大分雰囲気が違っており、紫髪となっている。『2』以来の動く鉄ちゃんが見られる作品である。また東京急行電鉄の駅員という設定のようで、迷子の子供を案内する様子がOPで描かれている。
鉄道会社に就職できていることや大きな見た目の差異から、この人物は鉄ちゃんではないとする説もある。
Mobile Train Simulator+電車でGO! 東京急行編
※パロディ画像
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(ダイヤ選択画面)
上記の携帯機移植作だがまたデザインが変更され、元通りの栗髪に戻ったのと引き換えに再びデフォルメ調となった。ただしOP映像はPS2版のものを流用している。
かなり癖の強い画風ではあるが、アドバイス時の困り顔はなかなかかわいい。
電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編
- 顔グラ…あり
- 立ち絵…あり(キッズモード)
旧シリーズ最後となる本作での出番は初級ダイヤとキッズモードのみ。だが最終作にふさわしい完成度の高い見た目となっており、そのロリロリしい見た目は知る人ぞ知る可愛さ。
立ち絵はキッズモードに出てくる風船に描かれている。
その他の作品
- 『がんばれ運転士!』の移植版である『旅情編』では白石葉子、七海ひかる、西園寺美月、山口風花の4人組に置き換えられ、登場しない。
- ガラケー用作品には最初のうちは登場していたが、やがて「枕木三姉妹」に置き換えられた。
- ガラケー版の公式サイトには鉄ちゃんの仲間として同作のスタッフが演じる「駅長」、「窓口」、「S(サービス)マネージャー」の3人組が登場した。
- パチンコ版では本編ではお目にかかれないようなカオスさを見せている。
- 『特別編』ではきっぷくんに置き換えられて登場しない。