「皆、頭を使いすぎなんだよ。髪は切る物でしょ。」
概要
4巻から登場。緑のサイドテール、厚い二重に、睨めつけるような目。フリーレン世界では、魔族サイドしか着ていない傾向にある、ミニスカートに肩と胸元を露出した扇情的な服装をしている。
初登場時にエルフのクラフトに合って早々「人殺しの目をしているな」と言わしめており、シリアルキラーであることが示されている。
自分が切れると思った物を切る魔法『大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)』が十八番であり、切れるイメージが持ちづらい防御魔法以外なら、本当に『大体なんでも』切ってしまう。
その威力は鉄壁の防御術式で守られた『不動の外套』を中の人間ごとうっかり切ってしまうほどであり、作中でも屈指の殺傷力を誇る。
ユーベル曰く、「布っていうのはさ、切れる物なんだよ。切れて当たり前の物だ。」とのことであり、ユーベルからすれば、『不動の外套』も『布だから切れた(切れて当然)』であるらしく、そのイメージが現実になっているらしい。
しかしこれは、試験官のゼンゼ曰く『いかれている』らしく、頭で軽く思った程度ではない完璧なイメージが必要な魔法の世界において、普通『小さな蟻が巨大な竜を踏み潰すイメージができないように』困難なことであるらしく、相当特殊な才覚らしい。
それに加えて、自身が『共感』した相手の能力をコピー出来るらしく、当然のように強力な拘束魔法『見た物を拘束する魔法(ソルガニール)』をコピー&利用しており、まだまだ伸び代がある可能性を感じさせる。
反面共感できない魔法は使えないらしく、コピーし放題というワケではない模様。
主人公フリーレンが、自身が過去に敗れた『自分より魔力の低い11人の魔法使い(内6人が人間)』の話をした直後に登場しており、ユーベルもこの魔法使い達に匹敵する実力者であることを匂わせている。
試験で出会った分身能力者『メガネ君(ラント)』のことを気に入り、以後行動を共にしている様子が描かれている。
余談
ドイツ語で『ubel(ユーベル)』は『邪悪』だの『不快』だの『吐き気』だの散々な意味のようだが、『Jubel(ユーベル)』なら『喜び』を意味するらしく、ネガティブな意味だけでは無いのかもしれない。