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よくわからないけれど異世界に転生していたようですの編集履歴

2023-10-14 22:10:06 バージョン

よくわからないけれど異世界に転生していたようです

よくわからないけれどいせかいにてんせいしていたようです

『よくわからないけれど異世界に転生していたようです』とは、「あし」によるライトノベル小説である。

概要

2017年5月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始。作者はあし氏。

後にKラノベブックスから書籍化。既刊4巻。イラストはカオミン氏が担当。

シリウスKCから漫画版が出版。既刊18巻。内々けやき氏が作画を担当。


孤児の少女レンが、自分は30代の男だったという記憶を取り戻す。それと共に、レンのスキルや魔法能力が驚異的に高まって行く。必死に生き延びることに頑張って行くなか、色々な事件が起こり、トラブルが起こるが、それを次々と乗り越えて行くファンタシー物語。


ストーリー概要

プロローグ

十歳の孤児の少女レンは、乗っていた馬車が山賊に襲われ崖から落ちるという事故に出会う。奇跡的に彼女は助かるが、意識を取り戻すと、爆発事故で亡くなった三十代半ばの別世界の日本人の研究員結城蓮十郎の記憶が甦っていた。自分はレンか、事故で死んだ日本人の男か、何とか、自我を一つにまとめたレンは、生き延びるため、必死の努力をはじめる。しかし、何と彼女は「天人」になっていて、驚異的な能力が次々に現れる。


第一巻

レンは森の奥深くに魔法で家を建ててくらしていたが、近くの村で疫病が流行したのを助けたため、トラブルとなって、森から出て行く。仲間となった霊獣フェンリルの母娘と一緒に、かなり離れた地方都市ハルーラへと逃げる。

レンの世界は、地球の西欧中世のような社会だが、様々な魔獣が徘徊する奇怪な世界でもあった。魔獣と戦う冒険者という職業があり、レンは冒険者になる。しかし、魔獣退治ができるのは十三歳より年長でなければならず、レンは薬草採取で生計を立てる。

「天人」として、凄いスキルのレンは薬草採取で大成功。おいしいものを食べたいという切実な欲望に、料理道に熱中し、宿屋の給仕の美少女リリーさんを、絶品の料理で餌付けして、大の仲良しになる。

オーガロードに率いられた魔獣オーガ群の侵攻をレンは蹴散らす。


第二巻

リリーさんが故郷に還るので、一緒に行かないか誘われたレンは、リリーさんの友人アリサと三人で旅立つことにする。

ゲオルギウス王国の王都がリリーさんの故郷だった。魔法で動く馬車に乗って三人は、王都へと旅をする。

以前から護身用の剣を自分用に作りたいと思っていたレンは、アリサの紹介で、王都でも随一という腕前の鍛冶師アルノー親方の工房で、鍛冶場を貸してもらい、鍛冶修行に精を出す。鍛冶工房でも料理の腕前を発揮して、工房の皆に称讃され、更に、超貴重品とされる「蓬莱刀」をたまたま造ってしまい、親方からも絶賛される。パスタを効率よく造るため、押し出し型のパスタ製造マシーンを造った処、素晴らしい発明なので、特許を取れと言われて、商人ギルドに入会して特許申請したところ、これが大当たりで、大金持ちになる。

工房の裏手に、夕涼みに出たところ、そこで懐かしい、孤児院の元の仲間で親友のトリエラに出会う。

トリエラたちが、あまりにも窮乏した生活をしているので、これを助けるため、レンは彼女に剣をあげて、また読み書きを教えることになる。


第三巻

剣をもらい、読み書きを少し覚えたトリエラは、冒険ギルドの資料室とかに行くが、文字がまったく読めない。司書の助けで、何とかうろ覚えに薬草知識を知る。

翌日、四人で薬草採取に行くと、何と普段の七倍の収入。是非、資料室を利用しなければ、ということで仲間八人も交代で出かけるが、文字が読めない。

レンはというと、結城の記憶が甦るや、貴族並の凄い文字知識を持っている自分に驚く。ゲオルギウス王国でも、近隣の国でも、文字も言葉も、何と「日本語」だった。

孤児院の仲間に請われて、野外教室で、読み書き算数をレンは教える。猫族の姉妹シェリルさんや妹も加わり、ギムさんやその仲間も、生徒となる。

野外教室で先生をしつつも、鍛冶修行を怠らないレン。

ある日、トリエラから呼び出され、彼女らが新しく借りたというぼろぼろの家を見せられる。修理自由で、賃貸料は変わらない。レンはさっそく、ぼろ家をすっかり改修する。

そうこうしていると収穫祭。祭り見学に行くと、何とあのニールが剣術試合に出ている。ベックというイケメン常識男もいる。一体誰かと、「鑑定・鑑識」でベックの「ステータス」を覗き見すると、やややや、これは、まずい、恐ろしい。

アルノー工房でまた鍛冶修行。親方を呼びに行くと、来客中。ニールとあのやばい男だ。

話を聞いていると、超魔獣「冬の主」退治に、強力な魔術剣を打ってほしいと依頼中。親方は、無理だと言う。話が交錯し、ベックこと、本名ベクターらしいやばい男に魔術剣の製作を依頼され、レンはやむなく受けてしまう。


第四巻

さて、なんで依頼を受けたか。「冬の主」は、配下の夥しい数の魔獣をつれて、孤児院があるオニールの町の近くまで攻めて来ていると言う。院長先生や、弟妹分の孤児たちが、このままでは凍死したりする。

さっそく、貴金属アダマイトで高性能の魔剣と盾を打って、ベクターこと王族の青年にレンはわたす。

トリエラたち八人も孤児院を救うのだと旅に出るが、防寒の準備不足。レンが後を追って、オニールまで、彼らと共に魔法駆動の馬車で進む。

こうして着いたオニールの町。しかしレンはひとりで近くの森深くに「自宅」を出して待機する。

ベクターはかろうじて冬の主「フロストサラマンダー」を倒すが、負傷して動けなくなる。頭目を失った魔獣たちは、オニールの町にスタンピードで攻めてくる。覚悟を決めたレンは、ノルンに跨がって、戦場を往復しながら、魔獣を次々に炸裂彈で倒すが、副頭目フロストジャイアントが出現する。

あわやジャイアントの怒りの腕で押しつぶされ死んだかと思ったが、ノルンが窮地を救ってくれる。かくて、ジャイアントを壮麗な火の幕で囲んで倒したレンは、三つ編みもほどけて、銀の長髪を風になびかせながら、その場を後にする。

無事王都に帰ったレンであるが、アルノー親方に、才能があるがおかしな癖がついた次男のエドを鍛えてほしいと頼み込まれる。やることはやると決意したレンの心意気のおかげか、エドは品評会で一位の成績となる。


エピローグ(かも知れない)

レンの鍛冶の腕も、竟に最高のレベル10に達する。いや目出度いと思っていたところ、森に出かけると、暗殺ギルドの男達に襲われ、全身麻痺して倒れる。あやうく乙女の花を奪われ、スケベ男達に殺されるかと思ったレン。しかし、そこに助けあり。ベクターに次いで、何とリリーさんとアリサが助けに来てくれる。ギムさんやクロ、トリエラたちも来てくれる。

窮地を脱したが、男性恐怖症となったレンは、リリーさんとノルンに慰められる毎日。

だが人生どうなるか分からない。回復したレンは、リリーさんたち三人と組んで、親方の紹介してくれた、秘密のダンジョンのある土地に旅立とうと計画する。新装備の魔法戦闘武器も準備して、いざ新しい未来に向け出発。


さて、この先はどうなるのか。

二〇二一年二月に第四巻が出た後、続編はいっこうに出てこない。


登場人物

  • レン

主人公。別世界の男「結城蓮十郎(ゆうき れんじゅうろう)」の記憶と意識も持つ。結城の記憶や思考からは、結城は転生してレンの世界に、レンとして生まれて来たようだが、どうもはっきりしない。レンの世界では、「転生」というのは知られていない。従って、レン自身は何がどうなっているのか分からない。

結城は、記憶では日本の大企業に勤める三代半ばの独身の研究者だった。事故で死亡する。気づくと、レンという少女の身体にいた。


レンはオニールという町にある孤児院で暮らす十歳の少女だったが、十歳になってスキルの再試験を受けると、以前にはなかった能力がある。そこで、この孤児院に出資している商人とのあいだに、魔法奴隷契約を無理に結ばされ、商人の元へと、馬車で向かっていた。しかし盗賊の襲撃に遭い、馬車が崖から転落する。レン一人だけが助かる。

商人との奴隷契約の意味を、結城の記憶や思考力によって、レンは理解する。つかまれば、死ぬまで奴隷としてこき使われる。そういう魔術契約である。レンは、商人に見つかれば終わりだと自覚し、森の奥でひとりで生きて行く決意をする。


目立たないようにと自重を心がけるレンであったが、「天人」としての驚異のスキルは隠しきれない。その上、「黒髪ロリ巨乳」魅惑の美少女であるので、いやでも人目を引く。フードを常にかぶり、変装眼鏡をかけているが、何をしても目立って注目のまとである。自分で目立つようなことをするので余計に救われない。それでも何とか生き抜かねば。

こうして、レンの冒険生活が始まる。


  • ノルン、ベル

フェンリルの母娘。フェンリルは、狼型魔獣で、ノルンは何百年と生きている。更に千年以上生きると、霊獣、神獣になる。高い知能とスキルや魔力を持ち、人間の言葉も理解する。娘のベルは、レンが会ったとき一歳。ノルンが負傷していたところをレンが魔法治療薬ポーションでなおす。以降、無二の友達となり、二頭のフェンリルは、レンと行動を共にする。


  • 孤児院に出資している商人

「カエル顔の商人」として、レンの記憶にあるだけで、話のなかでは一度も登場しない。奴隷契約の主人。(好色なエロ商人とかは、漫画に出てくるので、小説ではそういう描写はない)。


  • ニール

最初にレンが住んでいた森近くの村出身の青年。しつこくレンに近づこうとする。農民であったが、才能があり、ベクターに見出されて、剣の修行をしている。Dクラス冒険者。


  • リリー

ハルーラの町の高級宿屋の食堂の給仕。ゲオルギウス王国の王都出身。ハルーラには、冒険者ギルドの幹部候補である姉と共に、職業訓練でやってきて、給仕として働いている。しかし王国の准男爵家の娘。Dクラス冒険者。姉は巨乳の美人なのに、自分は貧乳なので劣等感があり、超巨乳のレンに嫉妬して、つかみかかる。


  • アリサ

リリーさんの親友。出身は王都で、リリーさんの実家の隣に邸宅がある准男爵家の娘。両家は昔からつきあいのある家。Dランク冒険者。レンは、アリサの紹介で、アルノー親方の鍛冶工房で鍛冶修行する。


  • アルノー

王都のアルノー工房の鍛冶師。ゲオルギウス王国でもトップクラスの腕を持つ。以前、ベクターのため、火属性のミスリル剣を打つ。更にレベルの高い魔術剣の作成をベクターから求められるが、それは無理だと答える。レンがベクターのため、魔剣を打つことになる。


  • 孤児院の院長

かなり高齢の男性。レンたちは親愛と尊敬で見ている。話のなかで言及されるが、姿を現す場面はない。


  • トリエラ

オニールの孤児院出身。レンの親友の少女。冒険者。レンが知っている孤児院の八人の少年少女は、レンが事故で消えた後、自立するため、孤児院を出て、冒険者となって、王都で暮らしているが、トリエラは、女性組四人のリーダー格。


  • リコ

孤児院出身のレンの友人の少女。レンより幼い。魔法の才能に恵まれていることを、レンは鑑定能力で知る。その通り、リコは八人のグループで第一の魔法スキルを持つ。


  • クロ

孤児院出身のレンの妹のような少女。名前の通り黒髪の猫族の少女。猫族だけに運動力抜群。驚異の動体視覚で、後出しじゃんけんの名人。短剣を持つと暗殺者猫に変身。


  • アルル

同じくレンの友人の少女。努力家で、食堂を開く夢を持っている。レンの料理のレシピを必死に覚えようとする。また読み書き計算も、将来を考えて頑張る。


  • マリクル

オニールの孤児院の友人。落ち着いた性格で、誰にでも優しい少年。ケインを筆頭とする「三馬鹿」をよく抑えている。レンは、正直で指導者向きの彼には好意を持っている。


  • ケイン

孤児院で、レンを徹底的にいじめた少年。しかし頭はよく、オニールでは女の子にもてた。しかし、レンは大大大嫌い。ケインはレンに恋していて、その思いを苛めでしか表現できなかったが、レンは許さない。利己的なところがあるが、マリクルと並んで、男性四人組のリーダー格。


  • ボーマン

「三馬鹿」の二番目。孤児院にいた少年。腕力はあるが、あと先のことを考えず、身勝手。棍棒を使えばよいと言われて、それを武器にする。


  • リュー

もっとも幼い「三馬鹿」少年。「馬鹿の王様」と女の子たちには綽名されていた。しかし経験を積んで、レンも評価するほどに人間的に成長する。レンにそそのかされ、祭りで美少女コンクールに出場して見事優勝する。


  • ギム

トリエラたちに親切なドワーフの斧使い。身体に似ず敏捷な冒険者。レンが読み書き算術教室を開いていると聞き、マリクルに頭をさげて、レンの生徒になる。


  • ベクター

最初にレンが会ったときは、田舎のニールたちのパーティの一員で、気さくな常識人に思えた。しかし正体は、ゲオルギウス王国の元第二王子。いまは王子の身分を棄て、公爵として王国にとって優れた人材をスカウトするため、国中を旅している。コウモンさまと呼ばれる、正義感溢れる好青年(ただし、コウモンさまとは何のことか、彼自身は分からない)。王国の運命を震撼させる超魔獣フロストサラマンダーと戦うため心血を注いでいる。「赤髪のベクター」として知られるが、身分を隠すための変装。レンも真似をして銀髪の美少女魔導戦士に化け、氷巨人と戦う。


  • その他、魔獣や怪鳥

肉が豚肉そっくりの「オーク」。剣をもって襲いかかる「ゴブリン」(トリエラが思わずレンに貰った剣を振り下ろすと、真っ二つに)。名前通り兎肉が取れる「角兎」。Cクラス冒険者が束にならないと討ち取れない、強く凶暴な「オーガ」。肉も卵も超美味な怪鳥「コカトリス」。王国を存亡の危機に陥らせる超魔獣「冬の主」。その副頭目の「フロストジャイアント」。等々。


関連タグ

小説家になろう 異世界転移


外部リンク

よくわからないけれど異世界に転生していたようです - 小説家になろう

よくわからないけれど異世界に転生していたようです - コミカライズ

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