概要
ドラゴンクエストⅨの登場人物。
筋骨隆々の上半身に対して妙に貧弱な下半身というアンバランスな体型が特徴的なおっさんキャラ。ちなみに公式絵を見ても分かるがやたらもっこりしている。
主人公が投獄された魔帝国ガナンの領内にあるカデスの牢獄で初登場する。
囚人のまとめ役をまかされた人物であり、自分の獄舎と隣に収容された主人公に獄中の仕事や施設などを教えてくれる。アギロは帝国兵に恭順しつつ、巨大な設備を回させられるなどの重労働や、反抗した罰としての処刑に疑問と憤りを感じていた。
ある日、仲間の囚人(サボっていた囚人服の男性)がギロチンで殺されかけたのを見たアギロは「我慢出来ない」と暴れだし、帝国の処刑執行人を殴ってしまう。彼は主人公がグレイナルから譲られた通行証・『ガナンのもんしょう』が結界を無視して通行できるアイテムであることを知り、ついに決起したのだった。
仲間にはならないが、武装している帝国兵を殴り倒した際、その怪力を恐れられている。その時、アギロは丸腰&素手だった(帝国兵はキラーアーマーやナイトリッチ、ゾンビナイトなどで構成される精鋭モンスター)ので、相当な戦闘力を秘めていると思われる。
アギロに命を預けていた囚人達も一斉に暴れ、主人公と仲間(セントシュタインに行けば連れて来られる)の活躍で牢獄を指揮していたゴレオン将軍も倒された。その際、アギロが奪い返した『アギロホイッスル』を吹くと、天の箱舟に乗ったサンディがやって来た。実は、アギロこそ彼女が「テンチョー」と呼ぶ、天の箱舟の運転士だった(その時、アギロがビシッと名乗るのだが主人公からの反応は薄く、サンディにはドン引きされている)。
その後、捕まった天使達を助け出して長老オムイの元に送ったり、神の国に一同を送るなど名運転士として腕をふるうが、堕天使エルギオスを倒すために人間になる必要に駆られた主人公を叱咤して敵地に突撃し、ついに世界を救う大業を助けることに成功する。
世界を救った後、人間になってしまった主人公の目に見えなくなるのを嫌がるサンディを窘め、アギロは静かに箱舟を操り、消えていったのだった…。
エンディング後
エンディングを迎えた後、あるクエストをクリアするとサンディともども再会できる。その時に「アギロホイッスル」を主人公に譲り、天の箱舟を操作できるようにしてくれる。
また、サンディの配信クエスト「運転士試験」では、主人公の運転士としての腕を試してくる。各地に点在するカデスの星(カデスの牢獄からの脱獄仲間)のメンバー達に会い試験を達成すると、天の方舟の「運転めんきょ」がもらえる(特に機能の拡充はない)。
その他の作品での登場
ドラゴンクエストⅩ
クリスマス限定イベントでサンタの格好をした「聖天の使い」として登場する。
冬の妖精たちの国でほぼ毎年クリスマスのイベントを開催しており、その妖精たちの女王のことを「アイツ」と呼んでいるが…?
余談
攻略本には、鳥山明氏による「ガンコ職人をイメージし、上、下半身のアンバランスを表現した」とのコメントが寄せられている。
サンディからは「テンチョー」と呼ばれているが、これはサンディのようなコギャル(≒女子高生)がアギロのようなオジサンと関わりがあるとしたらバイト先の店長だろう、という判断によるもの。
宝の地図ボス版グレイナルの話によるとかつてグレイナル、バルボロスと一つの存在だった聖なる心アギロゴスという存在がおり、アギロとの関係性が示唆されている。
後にアギロゴスは『テリーのワンダーランド3D』に登場。
