概要
2ちゃんねるなど、インターネット上の怖い話で知られる謎の存在。
最初の体験談では保育園に現れ、動物を虐殺する何かとされていたが、新たな体験談が増えるにつれ名前の近い「キヒサル」などのイメージから山に棲み動物に取り憑くものとして扱われることが多くなった。
「キヒサル」系の話では憑依して他の生物を食べるだけでなく、現在憑依中の個体の体内も食べ尽くすともされ、ここから「皮だけの猿(=中身がない猿)」のエピソードもこれに関連したものとして扱われる。
前述の通り表記揺れ、又は近縁種と見られる存在が複数知られているが、主に「目視してはいけない」「生物に取り憑く」などの特徴が共通している。
正体に関しては、トキソプラズマの様な感染症とされる事があるほか、洒落怖被猿で語られる、猿型の身代わりと共に地中に埋められた“災い”が循環して現れたもの、という解釈もある。
体験談
怪異の中でも非常に体験談の多いものである。
体験談の中で別の名前で呼ばれていたり、名前が記されていなくても特徴が極めてよく似ているものを掲載。
園児の噂
最初の体験談。園児が柵に動物を突き刺した犯人を「ヒサルキ」と呼ぶ。
保育園の清掃バイトの叔父さん
三重県の保育園での話。動物の死骸ばかり出る理由を、子供たちは「ヒサルキのせいだ」という。
イサルキ
ウサギやインコが謎の死を遂げる。生徒はその犯人を「イサルキ」と呼ぶ。
まいまい
「まいまい」を目撃した幼稚園児3人が滑り台から飛び降りる。
きらきらさん
きんきらさんなる話もあるとされるが、現時点ではこの話の表記揺れである模様。
きんきんさん
内容はほとんどきらきらさんと同じ。
キヒサル
山に棲み、獣に乗り移り獣を殺す「キヒサル」の話が語られる。
ヒヒサル
歳経た猿が変化する「ヒヒサル」の話が語られる。
鬼猿
祖父がなんでも食べてしまうという「鬼猿」の話を語る。投稿者はキヒサルとの関連を示唆。
ヒサル
小学生が犬に取り憑いた「ヒサル」を目撃する。
モズの早贄
祖父と山に行った語り手が、「ヒサル」の仕業だという木に刺さった狐らしき動物を目撃する。
木の上
投稿者が木に突き刺さった犬を目撃する。
シシカブリ
右目から他の生物に入り込み、当該個体とその他の動物を食い荒らす「シシカブリ」について語られる。
娘が連れて行かれそうになった話を聞いて欲しい
スレ主の娘が猿に似た怪物に遭遇する。
けもの
兄弟が赤ん坊に似た顔に猿の体の土地神と遭遇する。
山で猿を見たら目を隠して逃げろ
とある島に住んでいたという男の体験談。神楽などから正体を紐解いていく。
ヨウコウ
猟師の祖父に同行した語り手が、赤い猿の様な「ヨウコウ」と遭遇する。
猿の毛皮
猟師が猿を撃ったところ、毛皮だけであったというエピソード。
猿?
猿に関する奇妙なエピソードが複数まとめられているが、ここで他の体験談との関連を思わせる「目玉のない猿」や「毛皮だけの猿」が言及される。
ヒサユキ
三つの繋がった体験談で構成される他、前日譚もある。ヒサルキと名前は似ているが特徴はやや異なる。
また、同名で特徴も似ているが内容の異なる体験談もある。
熱海にて
とある女性が熱海で体験した奇妙な体験。青く光るぼんやりとした輪郭の「ヒサユキ」と出会う。
小屋の2階で・・・
「熱海にて」と関連すると思われる体験談。
目撃談
熱海で裸で犬を食う女を目撃したという報告。「熱海にて」での女性の体験談と一致する部分がある。
ヒサユキの真相
ヒサユキ伝説の誕生が描写されている。他の体験談との関連は不明。創作であるという見方も強い。
ヒサユキ
クラシマヒサユキという怪人が登場する。同名だが前述の体験談との関連は薄い。
ヤマニシさん系
「申す!」と関連する2つの体験談から構成される。主に目を失った女の幽霊に関する話で、ヒサルキとの関連は薄いものの「申す!」においての山神の描写からこれらもヒサルキ関連のエピソードであるとされる。キーワードは「もうす」。
申す!
山神によって目を失った女の幽霊が出るという話。神の正体は猿であるとする文中の考察や目が潰れる記述からヒサルキの関連エピソードとして扱われている。
ヤマニシさん
「申す!」との関連が疑われている話。ある意味で後日談であるが投稿はこちらの方が早い。ヒサルキに類似する存在は登場しない。
途切れた記憶
「ヤマニシさん」と同じ地域が舞台であることが窺える。ヒサルキに類似する存在は登場しない。