感染経路
ほとんどが汚染された食べ物を口に入れることによる経口感染である。特に豚肉を生または調理不十分なまま食べることで感染するケースが多い。また、寄生虫を保有している猫の糞で汚染された食べ物を食べて感染するケースもある。
妊婦が感染すると生まれてくる赤ちゃんに感染することがある(母子感染という。AIDSやB型肝炎でも起こる。)。極めて稀だが輸血や臓器移植で感染した例も報告されている。
症状
感染しても多くの場合は無症状か軽いインフルエンザのような症状(発熱・筋肉痛)だけでそのまま回復する。
しかしAIDS・白血病・糖尿病などで免疫力が著しく低下している人が感染すると寄生虫によって脳が侵され、死亡することもある。
また、妊婦が感染すると流産の原因になったり、生まれてくる赤ちゃんに失明や脳障害などの深刻な障害が残ることがある。
2010年代の学術機関の研究では、トキソプラズマの感染がヒトの行動や性格にも影響を与えていることが報告されている。
治療
寄生虫を殺す薬を投与する。