Fate/Labyrinth
ふぇいとらびりんす
概要
「Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ」から派生する小説。作者は桜井光氏。挿絵担当は中原氏が担当。
時間系列は「蒼銀のフラグメンツ」と「Prototype」の間。
元々は武内崇氏の発案で、沙条愛歌とアルトリアの主従が見たいと桜井氏にオーダーした事により誕生した。モチーフは「RPGダンジョンゲーム」。パーティメンバーのクラスが「蒼銀のフラグメンツ」における対ライダー戦での愛歌陣営と同じであるが、これは全くの偶然らしい。
ストーリー
東京地下某所、奥底の大聖杯にて揺蕩う沙条愛歌は、ふとした思い付きで、夢を見ようとする。
しかし、根源接続者である彼女が見る夢は色んな壁を越えてしまい、とある平行世界の亜種聖杯戦争にまきこまれることとなる。
アルカトラスの第七迷宮の最奥部に設置された聖杯をどうにかする為、愛歌は愛する王子様にそっくりな人物と迷宮最奥部を目指す。
登場人物
聖杯戦争参加者
本来のセイバーのマスターである少女に憑依する形で参戦。
本人では無い為、弱体化しているがそれでも『色位』レベルの力を持っている。
掴むような仕草だけで1秒とかからずマナを結晶化して手のひら大の塊をつくるくらいしかできないと赤面するほど恥ずかしいらしいが、それでも普通に考えれば、十分規格外である。
愛歌のサーヴァント。愛歌曰く「王子様」ではない方のアーサー王。
この聖杯では自分の望みが叶わないと分かっているので、最初から壊す気で挑む。
マスターとは、かなり良好な関係を築いている。
彼も聖杯の破壊が目的な為、セイバー達と共闘関係を結ぶが、真名は隠す。
彼から、この聖杯戦争では本来マスターがおらず、マスターがいるセイバーが特別であること、そして残りのサーヴァントはキャスターとアサシンであることをセイバー達に説明する。
某『裏切りの魔女』。
愛歌と一触即発の状況までいったが、アサシンの介入によって共闘を承認。
「山の翁」に連なる呪腕のハサン。絶妙のタイミングで颯爽と登場。
英霊相手に一歩も引かない愛歌の器に感心し、自らの姿と真名と宝具を晒して共闘を承認。
おかげで愛歌が憑依している少女から「英雄」「高潔なひと」「天使」と絶賛される。
その他
書籍にて判明した愛歌に体を憑依されていた少女。
「妖精眼」の保持者で魔術協会の依頼を受けた魔術使いの探索者。
迷宮の探索をしていた所をノーマと出会う。大鎌を携えたフードの少女。
ノーマからはセイバー似の顔と人間離れした強さからランサーの英霊と勘違いされる。
- ヴォルフガング・ファウストゥス
アルカトラスの第七迷宮を掌握した吸血鬼。
死徒ではない「純正の吸血種」。会うものからは黒衣の魔人と称される。
余談
愛歌が一体どこの世界線に飛ばされたかについては、グレイや王子様の方ではないアーサー王の存在や亜種聖杯戦争といったワードから、冬木の大聖杯が存在し世界各地で亜種聖杯戦争が行われている『Fate/Apocrypha』の世界線ではないかと推測されていた。
『TYPE-MOONエースVOL.15』付録の『TYPE-MOON BOOKS material』にて『Apocrypha』『Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ』と同一の世界であることが明言された。