注意点
メぼ虐とはアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の11話に登場した後藤ひとりの別形態「メンダコぼっち」を精神的、身体的に加害する描写を含む創作、およびその設定をベースにして表現される創作の一群である、『メ』ンダコ『ぼ』っち『虐』待の略称である。
内容上、暴力・グロテスク描写の要素を持つ虐厨ジャンルに分類され、キャラクターを貶める要素を持ち、原作のファン層に受け入れがたい内容が描かれていることが多いため、強い拒否感と不快感を与えることが容易に予想される。そのため、本記事ではジャンルの嗜好性・特殊性に鑑み、無用の軋轢を避け上手な棲み分けを図るための配慮についてまず注意を述べる。
作品を投稿する際の配慮、前提について
「メぼ虐」はキャラクターの虐待を主眼とする、暴力・グロテスク描写を根底に持つジャンルである。
メンダコぼっちを虐待するため、野生で生活している生物として扱うなど原作の設定と異なることが前提とされているケースが多いほか、性格設定についても元となっている後藤ひとりの性格を必要以上に誇張、歪に解釈しているパターンが存在する。
そのため、一般的な原作ファンやメンダコぼっちに愛着を持つ人、暴力や性的な表現などに嫌悪感がある人など、「メぼ虐」を好ましく見ていない人は多い。
このため、メぼ虐を行うものは、メぼ虐に特有の表現を非愛好者の目に触れさせないために可能な限りの配慮を図ることが必要である。例えば、同じジャンルに分類されるゆっくり虐待では、それを取り扱う多くの創作表現コミュニティにおいては「設定の持ち出し」「無断リンク禁止」などのローカルルールが定められている。これは「虐待表現などを目にしたくない層」と棲み分けを図るためのマナーである。
もっともゆっくり虐待は荒らしとして愉快犯的な思想を持った住人が多く、更に全盛期である200年代後半~2010年代前半はネット上のマナーが未成熟な時代であったため、そういったマナーを守るような層が少なかった結果現在でも全年齢でR-18G相当のイラストが溢れかえっていたり、健全なユーザーに対して悪質なコメントが行われた形跡が残っている。
けれども近年においてはネット上の倫理観がアップデートされ、ゆ虐のような酷い前例に倣わないよう、メぼ虐はPixiv上においては投稿作品にぼっち・ざ・ろっく!関係のタグ(後藤ひとり等のキャラクター名)やメンダコぼっち(虐待用設定以外のメンダコぼっち)等の関係無いタグを付けない事や、関係の無い作品でメンダコぼ虐の話題を出さない等を守る必要があると周知されつつある。
キャプション検索などで意図せず見てしまった人のために、最初のページを閲覧注意等の注意喚起にすることも有効である。
上記の通り「メンダコぼっちは野生生物で後藤ひとりとは別の存在」と見なしている作者も多いが、ぼっち・ざ・ろっく!という作品の原作での表現上、(アニメではあくまで喜多博士の空想上での存在であるものの)こういったジャンルを知らない層や好ましく思わない層にとっては「メンダコぼっちは後藤ひとりの別フォルム」=「メぼ虐は後藤ひとりへの加害表現」と見られる可能性が非常に高いことにも留意されたい。
作品を閲覧する際の注意
…とはいえ、普通のメンダコぼっち作品とメぼ虐作品を両方投稿している投稿者も少なくないため「普通のメンダコぼっち作品目当てでフォローしたところタイムラインにメぼ虐作品も流れてくる」といったことは往々にしてある。それが嫌な場合は閲覧者自身による対策(ミュート設定など)が必要となる。また、本ジャンルに限らず虐系の作品は(投稿者本人のスタンスを問わず)過激なコメントが多数を占めるため、そこに対しても注意が必要。
本記事で推奨する「メぼ虐」作品へのタグ
- R-18G(大前提)
- メぼ虐(本記事)
- 愛で / 虐待描写なし(ベースの設定のみ使用しており、虐待描写がない場合や作品の趣旨がメンダコぼっちを愛でることにある場合
キャラクター系のタグ(仮)
- メぼ(メンダコぼっち)
- メ喜(メンダコ喜多)
- メ虹(メンダコ虹夏)
- メ山(メンダコ山田)
推奨しないタグ(要は通常の二次創作を探している際にうっかり目にする可能性のあるようなタグ)
- ぼっち・ざ・ろっく!(表記揺れ込み)
- メンダコぼっち
- 原作のキャラクター名
- ぼ虐 / ぼっ虐(母数は少ないものの通常の作品に既に使用されているため)
- そのほか、無関係の原作、二次創作タグ
- メンダコぼ虐(以前使われていたタグ。メンダコが入っているためそちらで検索している人の目にもついてしまう恐れがある)
作品の分類に迷ったら
「ぼっち・ざ・ろっく!」の原作では後藤ひとりが精神的に追い詰められることで成り立つギャグ表現なども散見されるため、一般向けにもそういった内容を汲んだ二次創作が書かれることがある。そのような表現をメンダコぼっちに対して適用すると、人によっては「メぼ虐」作品なのではないかと捉えられる可能性もある。
そのほか、虐待表現こそないものの野生生物としてのメンダコぼっちを飼育するなど明らかにこのジャンルの設定を持つ作品についても、タグ付け自体はこちらのジャンルとして扱ったほうが良いとされることが多い。
最終的には作者の判断に委ねることとなるが、本記事の執筆者の考えについて記載するので必要であれば参考にしていただきたい。
(以下の要素に当てはまらなくても多くの人が「メぼ虐」作品と捉えることも、以下の要素の一部を含んでいてもそう捉えられない可能性があることもあるのであくまで参考程度)
「メぼ虐」作品としてみられやすいと思われる内容
- メンダコぼっちへのギャグ表現にとどまらないような身体的、精神的加害(特に流血表現や身体欠損描写を含むもの、精神的なものでは所謂「不憫系」と称されるものもNGな人が多い)が表現されている
- 上記からの発展や、不慮の事故などによるメンダコぼっちの死が表現されている
- 元々のキャラクターを強く逸脱したようなキャラ設定を与え、他の登場人物になんらかの被害を与える、もしくは閲覧者を不快にさせる(キャラクターの改悪)
メンダコぼっちが野生生物として描かれ、下記のような要素を含む作品
- メンダコぼっちが大量に存在し、何かしらの生態系を形成している
- メンダコぼっちの生殖や生々しい生態に関する表現がある
- メンダコぼっちの親子が描かれている(上記メンダコぼっちの生殖を暗喩していることが多いため)
- メンダコぼっちが原作に登場しないオリジナルの人物に飼育されるなどの内容
その他、これらの表現に近く原作の内容から著しく逸脱するような表現を持つ作品、
直接的には描写がないものの、上記の内容を暗喩するような表現(おそらく作品の後の時系列で死んでしまうなど)が含まれる場合にはこちらの作品として解釈し、検索避けをするのが無難である。
原作の内容から取られている特徴
- 体はピンク色でメンダコっぽい謎のフォルムをしており、背中にギターをしょっている。また右側頭部にと後藤ひとりと同じ髪留めがついており、髪の毛っぽいもの(通称:触角)がついている。
- 目は常に「> <」であるが、泣いているわけでないことも多い。また、口は描写されないことが多く、前についているのか、タコ同様下にあるのかは永遠の謎である。
- 好物は唐揚げとコーラ。
「メぼ虐」や通常の二次創作において付加された特徴(野生生物として捉えた際の特徴も含む)
- 「タコ」なので下側に足が8本あると思われるが、作者によってはそれとは別に目の下あたり、体の側部左右に腕が描かれることもある。
- アニメでのメンダコぼっちの台詞は文字に書き起こすと「んにゃ!」のみであるが、作者の共通認識で「みー」(その他「み」を基調とする鳴き声)であったり「ひーん」という泣き声を発する。
- 上記のように特定の鳴き声(泣き声)しか発さないが、なぜか人間との意思疎通には一切問題ないことがほとんどで会話が成立している。
- 原作での陰キャ要素はなりを潜め、マスコットキャラクター然とした明るい性格になっていることも多い。
- 結構な頻度でメンダコぼっち研究者として「喜多博士」が登場する。後述する「メンダコ喜多」とは無関係。
「野生生物 メンダコぼっち」の特徴
- メンダコっぽいデザインではあるが、アニメでも山の中で登場していたため陸生として扱われる。
- 性別は不詳…雌?
- サイズは通常がハンドボール~サッカーボールサイズ、子メンダコぼっちはピンポン玉サイズが多い。
- ギターは自身で生成し、ある程度成長するとマイギターを所持し出す。
- ギターの練習に余念が無く、演奏技術を極めることがタコ生の快楽(演奏技術については作者によってまちまちだが、原作同様ギターは上手いことが多い)。
- 繁殖は卵生として描かれることが多い。しかし、同時に単性生殖として扱われることも多く、場合によっては単頭でしか存在していないのに突然卵を産むこともある。メンダコぼっち同士、もしくは亜種のメンダコと夫婦?になることがあり、その場合には二匹の間に子を成す。生まれる数、種類の割合は作者によって異なる。
- 人に飼育されることもあり、餌については人間と同等でよいとされる。
- 飼育環境用にメンダコぼっち向けの小型ギターや小型アンプが販売されており、飼い主が買い与えることもある
- メンダコぼっちが「my new gear...」したがる二次創作もあるが、メンダコぼっち自身の生成するギターは一点ものである設定が多いため、人間が買い与えるのが一番確実な方法らしい。
特に人を選ぶ設定
- 作品によっては「自然界のおやつ」などと呼称されることもあり、ヒエラルキーは全生物の中でも最底辺として扱われる。
- 「下北沢のツチノコ」が天敵として扱われ、メンダコぼっちを食べる描写のある作品もある。なお、下北沢のツチノコ自体が虐待される作品もあり、そちらは「ツぼ虐」(「ツチノコぼっち虐待」の略)と呼ばれる。
- 性格については安定していないが、原作からの延長と思われる「家族思い」であったり「優しい」、「(最低限の)礼儀をわきまえている」というキャラ付けがされることもある。同様に「自身の目的しか考えていない自己中」として書かれることも多く、「夜中に大音量でギターを弾き騒音被害を出したため制裁される」という展開は一つの鉄板ネタである。もしくは最初は従順でも甘やかされるなどすると増長して自己中と化す。
- 触角は太い神経に繋がっているため、触られるのを嫌がる、もしくは信頼した相手にのみ好んで触らせるといった設定がある。ネコか。
- 上記の設定のため、触角は引っ張られるとかなり痛いようで触角をもって持ち上げるシチュエーションは多い。
- また、触角は引き抜くと中の神経ごと抜けるため、メンダコぼっちにとっては大ダメージになる。
- 上記のような加害や裂傷、足を切る、踏み付けなどの虐待を受けても、メンダコぼっち自身は異様に頑丈で死にたくても死ねない。
- 場合によっては再生能力まで持ち合わせることもあるようで、その場合には時間はかかるが(焼きつぶされない限りは)欠損部位も修復するようだ。
- 喜多博士はメンダコぼっち愛好家でもあることが多く、メンダコぼっちを溺愛しているために何かしらの精神的被害にあうことが多い。
- 一方で、研究家としてメンダコぼっちの扱いに長けているケースも存在する。
亜種
このジャンルのメンダコぼっちには、原作の「結束バンド」のメンバーを基にした亜種が存在している。(というか、このジャンルによらずともいる)
各種固有の鳴き声があるが、それと同時にメンダコぼっちと同じく「み」を基調とする鳴き声も発する。
詳細はメンダコぼっちの項を参照。
メぼ虐に対するスタンスの違い
メぼ虐作品を投稿する作者も全員同じスタンスというわけではない。
1つ目はメぼ虐作品がメインの人達で、彼らはメンダコぼっちを「害獣」、「生きる価値の無い生き物」とみなす傾向にある。言ってしまえばヘイト創作に近く、虐厨と呼ばれるタイプもここに該当することが多い。絵柄も粗く、残酷描写も生々しいことが多い。問題行動を起こすのはこのタイプが多い。
2つ目は「基本的には健全作品(普通のメンダコぼっち)がメインだが、たまに虐作品も投稿する」というタイプ。投稿はしないものの、虐作品をブックマークしたりコメントを寄せるケースもある。実はメンダコぼっち投稿者でこのタイプは多い。というよりも、一切メぼ虐作品に触れていない作者の方が珍しい。
メンダコぼっちに対しては「かわいい小動物」というスタンスであり、前者と異なりヘイト感情を押し出すことはあまり無く、どちらかといえばキュートアグレッション要素が強い。とはいえ虐作品なのでそれなりにグロい。前者と比べると絵柄も綺麗で、丁寧に描かれていることが多い。またタグ付けも徹底している傾向がある。
ただ作品以上に問題なのがコメントの内容であり、メぼ虐作品に対してはスタンス関係なくメンダコぼっちを罵倒するコメントを書く風潮が蔓延している。中には健全作品(普通のメンダコぼっち)に対してもそのようなコメントを書く者もおり、他のユーザーや(時には作者本人からも)苦言を呈されている。
マスコットキャラクター的なものが流行した際に虐待コンテンツが一部で流行するのはあるあるなので(虐厨も参照)「そういうもの」として受け入れ、苦手ならなるべく見ないようにする(もしくはメンダコぼっち自体から離れる)のが無難ではあるが…純粋にかわいいキャラクターを楽しみたい人たちからすれば迷惑な話ではある。
Discordサーバー"メンダコぼっちの集い"と"メぼ虐"の関連性
過去にDisocrdサーバーにおいてメンダコぼっちの純粋なファンの集いである"メンダコの集い"と"メぼ虐"は管理人が同一人物である疑惑があった。
https://note.com/jeytcbg2341/n/n5c6b1b6aafec
https://note.com/jeytcbg2341/n/n03329d6ae460
https://note.com/jeytcbg2341/n/n6fc820e291f8
ファンコミュニティの管理人がそのキャラを貶める虐待創作コミュニティの管理人と同一人物という疑惑は、メンダコぼっち好き界隈では衝撃的な事件であった。
現在では削除されているが管理人はその件についてXで認め、別の人物が管理人となっている。
なおこのコミュニティは現在新規受付はされていない。
メぼ虐は沢山の純粋なファンがいるメンダコぼっちというキャラクターを虐待したり貶める界隈だという認識を忘れてはならず、ファンから敵視されることも考慮しなければならない。
故に決して純粋にキャラクターが好きな人達に近寄ろうとすることがないことを忘れないように非常に注意しなければならない。