スクランブルフォーメーション
すくらんぶるふぉーめーしょん
ストーリー
19XX年、巨大隕石の落下と同時に謎の飛行物体が東京を襲った。
君はバイプレーンを操作し、左記に送りこんだミニプレーンとともにフォーメーション攻撃で敵を全滅させろ!
(MSX2版より)
概要
1986年にタイトーが販売した業務用縦スクロールシューティングゲーム。海外名は「TOKIO」。
タイトーの名作シューティング「ダライアス」開発のきっかけになった作品でもある(後述)。
東京都の当時の航空写真を元に描かれたリアルな背景が話題となった作品。
ステージは国会⇒赤坂⇒野球場(後楽園球場)⇒代々木⇒新宿⇒国会⇒銀座⇒赤坂⇒新宿⇒代々木(後はループ)と、シームレス(背景のつなぎは雲で長めに隠されるが)に進んでいく。
操作系は8方向レバーと攻撃ボタン、フォーメーションチェンジボタンの2つで、フォーメーションによって対空攻撃・対地攻撃が切り替わる仕様。
赤い敵を倒すとミニプレーンが1機出現するので取るとオプション化する(赤い戦車は破壊するだけで4機分追加)。最大4機がオプションとして自機に付随しフォーメーションを組む。
縦列型の「F1(フォーメーション1)」は空と地上の両方を攻撃可能。魚鱗型の「F2」は対空攻撃、方円型の「F3」は対地攻撃に特化する。
ミニプレーンはボタン同時押しで「強力ミサイル」という旋回しながら飛んでいく特殊攻撃弾に変化する。ただし、敵に当たれば失われるが、当たらなければ戻ってくる。
ミニプレーンは最大99機までストックされる。自機が被弾し1ミスになると、付随していたミニプレーン全部が失われるが、再開すればストックしていた分が追加される。
また、ミニプレーンにも当たり判定があり被弾するが、被弾と同時に「強力ミサイル」と化して飛んでいく。
その他
当ゲームには前期型と後期型がある。前期型には2度目の代々木の後に遊園地が存在していたが、それが千葉県に在る著作権に厳しい某会社の遊園地のお城であったため、当時の法務部の部長が懸念を表して開発側に削除を求めた。開発側は、風景には著作権はかからないと認識していたものの、開発内部でも話し合いを重ねた結果、削除することに決まったという。
ただし、雲で隠しただけであるため基板内にデータは残っているとのこと。
この開発終了後、開発部でテレビ画面を3つ並べて表示する実験を行うのであるが、その際に色々なゲームを表示させていく中、スクランブルフォーメーションが一斉にスクロールしているのを見たのが切っ掛けとなって、ダライアスの発想が誕生したという。