「免許制にすべきなんだ、人間もな」
プロフィール
誕生日 | 4月19日 |
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年齢 | 35歳 |
身長 | 180cm |
体重 | 68kg |
血液型 | AB |
職業 | 教師 |
趣味 | うさぎ小屋管理 |
好物 | シュークリーム |
犯罪歴 | なし |
危険度 | A |
概要
ジャンケットバンクに登場するギャンブラーの一人。
作中のカラス銀行で行われるギャンブルには幾つかのランクがあり5スロット(ファイブスロット)、4リンク(フォーリンク)、1/2ライフ(ハーフライフ)、1ヘッド(ワンヘッド)の順に高くなるが、その中における最高位である1ヘッド所属のギャンブラーである。
1ヘッドからは通り名が付くようで『瞼無し(リッドレス)』『教育災害』という異名を持っている事が明かされた。『教育災害』という異名を聞かされた当人は「誰が災害だ」と不満気な様子であったが。担当銀行員は伊藤班所属の蔵木慎之介。
主人公である真経津晨が初めて1ヘッドに挙がって対戦するギャンブラー(ただし過去に対戦した事のある村雨礼二は諸事情で即座に抜けた元1ヘッドギャンブラーの為、1ヘッド級の相手との対戦と考えると2人目である)。
1ヘッドゲーム『シヴァリング・ファイア』で真経津と対戦する。
経歴
109話で初登場。駅構内で一般人に声を掛け駅内の者を錯乱させ始めた。
語り掛けた内容は当人に近しい者の秘密であるように思われる。唯一例外として学生らしき『子供』達には「家に帰るんだ」と注意するにだけ留めていた。が、それ以外の『大人』達はやがて錯乱状態が更に発展し暴動を起こすにまで至る。
最終的に死者8名、重軽傷合わせて46名という大惨事になったらしく、作中のニュースにもなっていた。『教育災害』などと言われて当然である。
こんな事態を引き起こした眞鍋だが、その表の職業はなんと小学校教員。子供達に対しては非常に優し気であり、彼らの悩みに対しては目線を合わせる為に座って語らうなど気遣いも見られる。
一方で、その語らいの直後に現れた大人(子供の成績が伸びない事に文句を付けに来た母親)に対しては、後述する『特権』を用いて個人情報を探った上で「お前みたいなゴミが母親だからだ」「ホスト狂いの不倫ババァが何様のつもりで僕に教育を説いてんだ?」「子供より長く死ななかっただけで一丁前に大人ぶるな」「自分の無能を他人に押し付けるな」「優遇されないことを差別と言うな」と文字通り精神的にも物理的にもボコボコにした。(一方で「美斗(ミント)さんが育てたアサガオはクラスで一番綺麗に咲いた」と当の成績が伸び悩んでいる子供に対しては評価点を述べ、「旦那に親権も財産分与もなしで捨てられなくなければ階段から落ちたと言え」と吐き捨て退室……と見せかけて引き返し「返事ィ!!」と追い討ちをかまして今度こそ退室した)
『大人』と『子供』に対して線引きがある事が窺えるが、その根底にあるのは「立派な大人を見つけたい」という願い。新任の頃に生徒に聞かれた「りっぱな大人ってなぁに?」という疑問にこと得られなかったこと、その子の身近に立派と思える大人がいないことに悲しみを抱いたことがきっかけで大人たちへテストを行うようになった。
上記の暴動も、立派な大人ではないと「落第」してしまった人物への追試であると語っている。(ちなみに合格者は今のところ眞鍋本人ただ一人)
1ヘッドでは3連勝中のギャンブラーとの事。
尤も、1ヘッドは『対戦相手の死亡』が常に勝利条件であるようなので、連勝以外の人物は上がったばかりのルーキー以外存在しないのだが。
第3種閲覧権
眞鍋の持つ特権。
「特定の人物がネット上に挙げた情報(メールやSNS、会話記録など)を全て閲覧することが出来る」というもの。よりよい教育のために、彼はこの特権を使って無数の他人の人生を監視していた。駅での事件もこの特権を用いて様々な秘密を集めたのだと思われる。
活躍
伊藤班が申請した解任戦の代表ギャンブラーとして、宇佐美班の代表となった真経津と対戦。目を合わせただけで御手洗が全てを見透かされた感覚になるなどその実力の高さを見せた。
試合では第1ラウンドから相手を「ICE」のパーで勝たせ、自分は「HOT」のパーで勝ち相手の「HOT」のチョキに勝つという最高のスタートを切る。しかし可能性が狭まり圧倒的に不利になっても真経津が意に介さず自信を持って戦う姿を見せたことで自身の伝えたかった「相手の強さを認めることによる成長」を読み取ってみせた事に涙を流して喜び、それでもなお相手を「ICE」のチョキで勝たせ大きく気温差をつけてラウンドを終えた。
第2ラウンドでは開始から自身の教育の意図を読み取って「HOT」のパーで勝利してみせた真経津の成長に再び涙を流し、「1を聞いて10を知る子には100教えたくなる」「ここからは教育強度を上げる」と宣言した。続いて「HOT」のチョキで勝ったものの冷や汗をかいた真経津を見てその賢さを賞賛しつつ「幸せを得る難しさ」と「必死に苦痛に耐えてようやく訪れた幸せな未来と莫大な金を見て「で?これがなに?こんなもののために自分は周りが楽しく遊んでる中仕事と苦労だけしてきたのか?」と幸せとやらを疑問に思ってしまう心境」について教育、3戦目、4戦目では互いの「ICE」のチョキを消費させた。その後の2戦は勝利し互いにほぼ温度変化のない状態(「必死に読み勝ったのにたった一手出し抜かれただけでトントンになってしまった=あの苦労はなんだったの?」という彼の教育に合致した内容)でラウンドを終えた。
続く第3ラウンドではついに相手の粛正を開始し、相手を「HOT」のパーで勝たせ自身は「ICE」のパーと「HOT」のパーのどちらかで勝ち後はあいこで引き分けにすることで、ストックを蓄積させ無限に相手の室温を上げて相手を殺そうと画策する。
策通りに引き分けは続き12回目の第3ラウンドまでもつれ込むものの、優秀な生徒であるはずの真経津がなぜここまで弱いか疑問を抱く。そしてそれを見透かすように真経津がそれまで行っていた御手洗のフリをやめたことで2連続で敗北。温度を上げることには成功したものの相手を殺しきれない結果となった。
最終第4ラウンドでは真経津に自身の室温がほとんど変化していないことを指摘され、続いて「温度差によって風の強さは変わる」ことを明かされた。これにより第4ラウンドで決着かつかず互いの室温が100℃まで上昇した場合、先に焼け死ぬのは室温が低く強い熱風が送られる自分の方であると告げられるが――
「減点 98」
わざわざ敵に自分の狙いを教えたこと、そして相手への愛を持って戦ってきたことを理由に真経津の作戦が嘘だと看破。札を表向きに出し真経津を焦らせ札を変えさせた。
そして御手洗に対し真経津が御手洗のフリをすることで自分の教育を誘導し、実力を測って3ラウンドのようにあいこのループが実現するか確かめていたことと、温度差によって風の強さが変わるという話が嘘だということを明かした。
そこまでして真経津が隠していた真の目的――それが、「あいこのループによって部屋を耐えられるギリギリまで冷やし、相手の部屋の方が先に100℃に到達するようにする」ことであると見抜いており、対して自分は真経津が確実に死ぬ温度までループを止める気はないと告げた。
そして再び始まったループの末、デッドラインとなる-22℃を超えさせ死を確実なものにした。それでもなおループを止めず、結果として-123℃になるところでループを終わらせた。
「君とは別の場所で会いたかった」と死にゆく真経津を惜しみ、ゲームは終わったと思われたが...
「君のテストは 採点方法が間違ってる」
「人生が永遠に続くテストなら、得点は生きていくほどに増えていく筈なんだ」
「でも君は、つけたマルより付いてしまったバツを数える。命に満点なんか無いのにね」
「世界が満点を保証してくれる そう考えるくらい世界が完璧だって疑わない」
「だから思いもしないんだ」
「たかが温度差で 世界が壊れてしまうなんてね」
なんと真経津は温度差で脆くなった部屋自体を持っていたナイフで叩き割り脱出。これには流石に動揺し当てずっぽうの策だと怒りを露わにした。
しかし真経津によってルール(4ラウンド終了時点でお互い生きていたら室温を100℃に上昇させ「その上で1時間耐えたら勝ちが少ない方を処刑する」=「100℃の室温に1時間耐えられる方法がある」)、室内の様子(椅子から机から何もかも厳重に固定されている=部屋を割るために使用できない様にしてある)、司会のセリフ(「ガラスの牢獄」)などから部屋が崩れる可能性が示唆されており、彼の最大の敗因は「世界(ルール)を疑えなかった」事であると告げられた。
敗北を認めた眞鍋は「僕は、立派な大人にはなりきれなかったようだ」と吐露したのち、真経津にこう問いかける。
「子供達は、完璧なルールが無くても幸せになれるか?」
「勿論だよ、なっちゃいけないってルールもない」
全てを守れば完全に立派な大人になれる、人生の満点を保証するルールがなくても人は幸せになれる。大事なのはバツの数ではなく積み重ねてきたマルの数なのだから。
自身の考えと採点方法の誤り(子供には出来ている「ついたマルを褒める」を大人にはせず「付いてしまったバツを責める」という彼の理想と異なる行動を取っていた)を自覚し、「今は未来から見た過去ではない」と理解した眞鍋は、成長できた喜びに今までとは異なる明るい笑顔を見せる。
「先生 さようなら」
「ああ 気を付けて帰れよ」
最期まで教師らしく真経津を送り出した直後、4ラウンドの待機時間が終了。ペナルティとして100℃の熱風を浴びその生涯を終えた。
何かに失敗し、人に嫉妬し、自分の現状を嘆き...
現実の非情さに打ちのめされる無垢な悲鳴や、自業自得や無思慮の結果への無責任な罵声
子供から大人まで同情できたり、或いは全く褒められたものではないそんな声がいくつもある中で、彼は笑顔で言う。
「いいんだ 君たちにはたくさんのマルがついてる」
「幸せになってください」