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ジャンケットバンク

じゃんけっとばんく

『ジャンケットバンク』とは、田中一行による青年漫画作品。YJ2020年35号より連載中。
目次 [非表示]

この完璧な金を見て誰かがこう考えた

銀行は最高の賭場になり得る


作品情報編集

作者田中一行
ジャンルギャンブル
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ少年ジャンプ+
単行本既刊15巻

概要編集

集英社の『週刊ヤングジャンプ』で2020年35号より連載開始。2022年3月30日より『少年ジャンプ+』でも後追い連載を開始。本誌に追いつくまでは毎週水曜日に3話ずつ更新され、追いついてからは本誌から1週遅れて更新される。


銀行を舞台にしたギャンブル漫画である。銀行の地下で繰り広げられるギャンブルに挑む凄腕ギャンブラーたちの、金と命を賭けた戦いを描く。

ゲームの内容はすべてオリジナルである。敗者に対するペナルティは過酷なものであり、命を落とす場合もある。「特別業務部」という部署に所属する銀行員が賭場を運営しており、彼らもまたキャリア(勤続年数)という「通貨」を奪い合う。


登場人物は漏れなく頭のネジが吹き飛んでいる。ゲーム中のキレのある煽りあいや銀行員同士の火花飛び散る争いは本作の見どころの一つ。

 

基本的にはキレイな絵柄だがギャンブル漫画の御多分に漏れず、たまに癖のある絵や変顔が炸裂する。特にゲームの決着で見られる「キュビズム顔」「ピカソ顔」など呼ばれる顔芸は強烈極まりない。

 

作者曰く、イケメン顔芸ギャンブル漫画


なお、ジャンケットとはカジノホテルが金払いのいい顧客をスカウトし接待をするために雇っている世話人のこと。


あらすじ(YJ公式サイトより引用)編集

『銀行』とはその国で最も金にうるさい人間たちが集まる場所。

そしてそこでは圧倒的な大金が完璧に管理されている。

それを見て誰かがこう考えた。「銀行は最高の賭場になり得る」と。

『銀行員×ギャンブラー』新時代のギャンブルバトルが幕を開ける!!


登場人物編集

本項では、二人の主人公のみを記載。

詳細はジャンケットバンクの登場キャラクターの一覧を参照。


真経津晨(マフツ シン)

本作の主人公。22歳。5スロット→4リンク→1/2ライフ→1ヘッド所属。

飄々とした掴みどころのない人物。「楽しみ」のみを求め、勝利のためならば手段を選ばない。


御手洗暉(ミタライ アキラ)

本作のもう一人の主人公。24歳。担当は真経津晨。特4の新人で、超人じみた計算能力を有する。

基本的には常識人だが、次第に狂信的と言えるほどに真経津に心酔していく。


用語編集

  • カラス銀行中央支店

 本作の舞台。表向きには普通の銀行で、経常利益日本第三位の市銀。隣にはCROW HOTELという建物もある。当然ただの隣接するホテルであるはずもなく……。


  • ランク

 ギャンブラーの賭博口座(後述)の残高で決定され、それぞれ掛け金の上限やゲームの危険度が異なる。


5スロット:最下級の賭場。軍資金5,000万円までのランク、賭け金は最低100万円。通常のカジノのような様子であり、カラス銀行中央支店の地下に存在する。ここのみ、特別融資さえ受けなければ素寒貧にされても貧乏生活で済む。(ただし、所持金が支払いに不足している場合特別融資は強制執行される)


4リンク:「四体満足」。残高5,000万円~3億円のランク。ゲーム中に重大な身体的損傷を負う可能性がある。


1/2ライフ:「半殺し」。残高3億円以上のランク。このランク以上では各ギャンブラーには一人ずつ特4の行員が担当につく。ゲーム中に死亡する可能性がある。


1ヘッド:最高ランクであり、1/2ライフ中で残高の上位50名が昇格される。2人が戦い1人が確実に死亡する。ここに到達したプレイヤーは金では勝負しない。


  • 特別業務部

 地下賭博場を運営する組織。現在判明している部署は以下の通り。


特別審査課(特4):ギャンブラーのマッチメイク及び特別融資(後述)に権限を持つ。1/2ライフ以上のギャンブラーを各行員がそれぞれ担当し、他の班のギャンブラーと戦わせることでキャリア(後述)を奪い合う。本作は特4を中心に描かれる。


特別営業課(特5):1/2ライフ以上のゲームを観戦するVIPたちをもてなす業務を行う。VIPはギャンブラーの勝敗に賭けた金額によりギフトと呼ばれる投票券が与えられ、特5の行員は得られたギフトにより評価される。


特別債権管理課(特0):特別融資を返済できず身柄を差し押さえられた人間を地下オークションで販売する業務を行う。宇佐美曰く「特別業務部最悪の課」。出荷する際に彼らの独断で2割までの商品を廃棄(殺害)する権利が与えられており、所属する行員は全員犯罪歴がある。


特別企画管理課(特2):銀行賭博で使われるゲームを考案・設計する業務を行う。その業務の性格から、特2についての情報はほとんどが秘匿されている。職場も人里離れた施設であり、厳重に警備されている。


特別権利管理課(特6):あらゆる特権の管理を行う。24時間365日対応している。


特別事務課(特3):詳細不明。


  • 賭博口座

 4リンク以上のプレイヤーに与えられる特別口座。賭博口座の残高でランクが決定される。賭けに勝つ以外では入金は不可能であり、掛け金もこの口座から出される。


  • 特別融資

 ギャンブラーの軍資金または賭博口座残高がマイナスになった場合、特別審査課が行う融資。貸出金額は担当した審査役が算出した価格を基準とする。利息はゼロで返済期限は貸し出しから24時間後。担保として預けるものは基本的人権。返済できなかった場合は身柄を差し押さえられ、地下オークションに商品として送られる。


「銀行は長くいるだけの無能を求めてはいない」

 特4で通貨として使える「勤続年数」。年功序列制を採用しており、キャリア(勤続年数)が多いものほど金と特権を得ることができる。特4の行員は他班と担当ギャンブラー同士を戦わせることでキャリアを集める。

 行員同士の自由な取引や銀行自体から権利(喫煙権、私服着用権、担当ギャンブラー指名権等々)を買うために使うことができ、退職や賭博に関わらない通常の銀行業務への配置転換にも数年分のキャリアが要る、極論を言うならば合意さえあれば相手の人権を買うことすら可能であり、その最たる例が班長がキャリア150年で買える「独裁権(ありとあらゆるハラスメントが免除される権利、自身の班員に対する横暴、設備の自由な増拡張が認められる)」である。

 新人は強制的に365日分のキャリアの特別融資を受け、これは返済不可能。

一日ミスなく過ごすと1日分のキャリアを獲得出来るが、何かミスや不祥事があるたびに最低一日以上のキャリアがマイナスされ、不当な暴力や仕事の押し付け等のハラスメント行為で他人に害を為した場合対象への賠償として支払い義務が発生する。

業務終了時刻に所持キャリアがマイナスの場合自身が差し押さえられ、オークションで売られてしまう。

最悪の場合一週間で一年分のキャリアを溶かしオークション行きになってしまうケースもあるので、新人は出し惜しみせず、キャリアを払ってでも「わからないことは聞く」「出来ないことは手伝ってもらう」必要がある。

「妥協を求めず認めない、純白の職場ですよ」


  • 地下オークション

差し押さえられた「クズ」が辿り着く終着点、最低落札価格に応じてある程度マシな環境になっているが、基本的にタコ部屋、日々の食事は部屋に備え付けのベルトコンベアから流れてくる薄汚いボックスに無造作に詰められたVIPの残飯、順番は落札価格の高い順であるため、下層には何も残らない。

自身の最低落札価格を下げることで趣向品や食料が買えるが、雑誌一冊20万、ポテチ一袋12万と、帝愛地下王国が天国に思える環境かつペリカの価値が黄金に感じるほどの暴力的ぼったくり価格。(一応キツい労働が存在しない点だけが救いとも呼べない救い)

また、一日過ぎるごとに自動で落札価格が30万下落していき、800万を割った瞬間「不良在庫」「バラ売りの方が売れる」とみなされ、解体処分される。

そのため騙し合いや自殺者の死体漁りによる落札価格の確保による補充が常態化している。


  • ラダー

 正式名称・中級交戦一種。ラダー(はしご)の名の通り、ギャンブラーのランキングであり、1/2ライフ以上のランクにおけるマッチメイク方式。ギャンブラーの担当行員が対戦相手を探し、事前に担当行員同士で交渉して条件を決める。この際、担当行員は「場代」として、最低でもキャリア10年分相当を賭けなければならない。


  • ヘックスメダル

 1ヘッドのギャンブルにて現金の代わりに賭けられる通貨。銀行購買部で使用することができ、自身の望みを実現させる特権を購入することで使い方によっては自分の国を作ることが可能な噂がある金貨。

ただし、五回勝つ(&五枚以上所持)までは一枚ずつしか賭けられないため収集効率は最悪で、その癖特権のグレード問わず(一部特例除き)二ヶ月しか保たない。


「ボクたち(1ヘッドギャンブラー)を殺したくてしょうがない、そう言ってるように聞こえるよ」

「「おっしゃる通りです」」


その特権実現の為に銀行が払う労力は1ヘッドギャンブラーの死による残高(数十、数百億クラス)全没収一人分+VIPの賭け金如きとは到底釣り合わず割に合わない。

そのため1枚5億円で換金することも可能だが、集めることで得られる特権と比較した場合暴力的とされるほどの安値である。


  • 銀行購買部

 1ヘッドギャンブラーのみが利用できる販売所。ヘックスメダルを支払うことで様々な特権を購入できる。販売している特権で判明しているものは以下の通り。


第3種閲覧権:特定の人物がネット上に挙げた情報(メール・SNSの通話記録等のデータ)を全て閲覧できる特権。眞鍋瑚太郎が購入している。金額については現時点では不明。


ゲーム編集

ジャンケットバンクに登場するゲームを参照


関連動画編集


関連タグ編集


前作概念ドロボウ

前前作エンバンメイズ


外部リンク編集

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