概要
『BUNGO』とは、週刊ヤングジャンプにて2015年3号から連載されているアマチュア野球漫画。2023年8月時点では既刊36巻。
※正式名称は『BUNGO-ブンゴ-』だが、Pixiv内で使用されるのは『BUNGO』に統一されている。
作者の二宮裕次は、2013年に週刊少年マガジンで高校バスケットを題材とする『LASTMAN』で連載デビュー。
2020年開催の週刊ヤングジャンプ40周年記念『賞金総額最大1億円40漫画賞』では、『野球漫画賞』の審査委員を務めている。
作品解説
アマチュア野球漫画では珍しく、甲子園を目指す高校ではなく、甲子園を目指す高校を目指す中学生にフォーカスした中学シニアリーグが舞台。
シニアリーグ特有の連投規制のような独自のルールによる選手のやりくり事情、シニアリーグ運営が保護者に頼る事が多い赤裸々な事情、本気で野球で人生を切り開こうとするシニア所属選手達の心情及び、そんな選手に対する生々しい周囲からの冷ややかな声と言った高校野球作品では描けない描写が特徴的。
作中の多くの生徒の目標は強い高校の特待生の座を勝ち取る事であり、そんな生徒達の待遇に関わる高校野球部関係者同士の心情や大人の事情も多く描かれている。
ストーリー
現在は2部構成となっている。
1年生編
サッカー人気な静岡県の田舎町に住む石浜文吾は毎日朝から晩まで熱心に金魚を育てていた。そんな彼を心配する姉の声を受けた父がグローブとボールを与え、キャッチボールを始めた事がきっかけでボールを投げる面白さに目覚め、野球チームの無い街に住む彼は金魚に費やした時間をそのまま自宅で壁当てに勤しむ日々を送っていた。
そして毎日壁当てに勤しみ、遂に父も取れないボールを投げるようになった6年生の文吾はある日、難癖をつけてきた野田幸雄と対決。彼に敗れた事でより野球にのめり込み、野田を追いかけ静央シニアに入団。身の程知らずの初心者と冷ややかな態度を取られ、自らの野球への覚悟の無さを痛感し挫折を味わいながらも成長していき、シニア全国大会である日本選手権メンバーに選ばれる。
3年生編
3年生に進級した文吾は課題だった投球以外のマウンド上のプレーに磨きを掛け、コーナーを使うピッチングを行う程に成長し打撃も非凡な物を見せるのだが、肝心のストレートが伸び悩み「1年生の頃に凄かった選手」と言われ、エースナンバーも取れず、チームメイトが特待で進路を決めていく中、特待の話は0のまま。エースナンバーを掛けた紅白戦にも敗れ、2番手として日本選手権に挑む事になるのだが...
登場人物
メインポジションは太字
静央シニア
所在地は静岡。
- 石浜文吾(イシハマ ブンゴ)
左投げ左打ち。投手、外野手。
本作の主人公で温厚ながらも異常な程の凝り性と狂気的な程のストイックさの持ち主。
当初はまったく野球を知らない父に与えられたグローブが右投げ用だった事で右投げだったものの、シニアに入ってから左投げに転向。中学生離れしたストレートを投げる速球派。
3年生編では『常軌を逸したストレートを投げるだけの素人』から脱却。長く静央を見てきたスカウトからも高い評価を受けているのだが、肝心のストレートは凄みを無くしてしまっているが、遂に進化させたオーバースローから浮かび上がる『ど真ん中ストレート』と練習したカーブ、そして"とある変化球"を武器に日本選手権予選で活躍。全国を前に多くのスカウトが血相を変えてブンゴの特待を希望する程に開花した。
- 野田幸雄(ノダ ユキオ)
右投げ右打ち。遊撃手、投手。
本作のもう1人の主人公。リトル時代にはU-12に選ばれる超有望株。
ブンゴの才能を誰よりも身をもって体感し、「日本一の打者と日本一の投手がいるチームが最強」との持論からブンゴに野球の厳しさを叩き込み、彼を日本一の投手に鍛える為に厳しく接している。
1年時からレギュラーでクリーンナップを務める、走攻守揃ったオールラウンダーであり、遊撃手への拘りが強い。
3年生編では通算打率6割、本塁打45本の超有望株に成長し100を超える学校から特待生オファーが殺到しているが、日本一の投手として期待するブンゴの開花を待っている為、進路を保留している。
精神も成長し、1年生の頃は顔芸しながら他人を煽るような子供っぽさも目立ったが、すっかり精神的に成熟し顔芸はしなくなった。
- 神谷真琴(カミヤ マコト)
右投げ右打ち。二塁手
本作のメインヒロインである女性選手であり1年生時からレギュラー。
幼い頃に野球をやっていた兄が突如不慮の事故で他界してしまった事で長かった髪を切り、兄が目指した静央シニアのレギュラーを目指すべく男勝りな性格に成長した。
入団したブンゴの教育係に任命され、冷たい態度を取っていたが彼の熱心さを目撃した事ですっかり打ち解けている。
3年生編では打撃のパワー不足を指摘されながらも技量と堅守からもスカウトから甲子園を目指せない事を惜しまれる程の選手に成長している。
- 袴田浩(ハカマダ ヒロシ)
右投げ左打ち。捕手、遊撃手。
低身長で口が悪い。ブンゴに対してはあまり良い感情を持っていなかったが、紅白戦で渋々本来の遊撃手では無く捕手をやらされた事で彼とバッテリーを組むこととなり、彼の才能を体感。
リアリストな性格で正しい努力を積み重ねて3年生になったらレギュラー。と思っていたが、ブンゴの投球をスタンドから見守ることしか出来なかった事を後悔し、1年の全国大会前に本格的に捕手としての練習をする様になる。
3年生編では静央シニアのキャプテンで正捕手として横浜第一への進学がほぼ確定している。
- 吉見雅樹(ヨシミ マサキ)
右投げ右打ち。投手、一塁手。
ブンゴが1年生の時の3年生にして当時のエース。サイドスローの技巧派。
『監視者』とあだ名が付くほど相手の弱みや狙いを見つけ、そこを徹底的に狙う投球術の持ち主。
元々はオーバースローの速球派であったが、ある試合で滅多打ちに遭い今のスタイルに転身した。
3年生編ではとある裏技で希望していた神奈川の翔西大学付属翔西高校に特待で進学。2年生ながらエースナンバーを貰っている。
- 鮎川智(アユカワ サトシ)
右投げ右打ち。捕手。
ブンゴが1年生の時の3年生にして正捕手で仮の4番。カブトムシを愛し筋トレ好きでちょっとバカ。
「全て直球の真っ向勝負」が理想であり、絶対に2ストライクまでどんな甘い変化球でもバットを振らない。しかしストレートを高校生より飛ばし、誰よりもストレートに対するストライクゾーンが広く、絶対に最後の一球は何が何でも食らいつく。
3年生編では希望通り自宅から通える強豪校である静岡の興静高校に進学している。
- 水嶋廣人(ミズシマ ヒロト)
右投げ左打ち。三塁手。
ブンゴが1年生の時の3年生にして1番バッター。
ブンゴ入団時には手首の怪我で二軍だったがすぐに一軍復帰。シニアを学習塾、選手を偏差値で判断しており、ブンゴを35のカスと呼び最もブンゴを嫌っていた。こんな性格ゆえに後輩からの人望は壊滅的で後輩のユキオ、マコトからは(えらそーに)と思われている。
3年生編では横浜第一に特待で進学。2年生で大きく成長し、三塁レギュラーをつかみ掛けている。
- 柿谷結弦(カキタニ ユズル)
右投げ左打ち。中堅手。
ブンゴが1年生の時の3年生にしてキャプテンであり、本来の4番。吉見に執着している。
ブンゴ入団時はとある事情で謹慎しており1年生編では顔出し程度だが、3年生編から本格登場。
鮎川以上の飛距離を飛ばし、常人離れした身体能力と常人離れした思考回路の中学トッププレイヤー。
しかし人間性は最悪であり、下品な言葉遣いを始め、彼が居たら試合が成立しない。とまで言われるほど人格面は破綻している。謹慎理由も上級生への過剰な暴力が理由。
しかし全くの狂人ではなく、暴行理由は打たれた吉見への嫌がらせをする3年生を目撃したのが理由であり、何も言わずにチームに迷惑をかけないように退団届を出した上で暴行に及んでいる。
高校は青森真田高校に進学。勝手に遠征中にチームから抜け出してシニアに顔を出しにくるなど協調性は皆無。それでも甲子園で1試合2ホームランを放ち全国区としてプロ注目選手になっている。
- 鮎川瑛太(アユカワ エイタ)
左投げ右打ち。投手、外野手、変態。
鮎川智の弟。当初はちょくちょく写っていたメガネのモブだったが、1年生編の終盤に名前が判明した。
1年生の頃から下位打線ながらもレギュラー外野手を務めていた。
3年生編から本格的に活躍し、投手転向。ブンゴがエースナンバーを取れない理由である程の超優秀な投手に成長しており、ムービングボールと多くの変化球を武器にする技巧派。吉見を非常に尊敬している事もあり、翔西大学付属翔西高校に進学が決まっている。
マコトに惚れている。が、アプローチの方法と定期的に全裸(表現であり実際には脱がない事がほとんど)である為完全に変態ストーカーのソレであり、作者もネタにしているのか作中で多くの選手から変態呼ばわりされている。
- 間瀬和夫(マセ カズオ)
右投げ右打ち。中堅手。
3年生編から登場するレギュラー外野手。プール付き一軒家に住むお金持ち。
常に鏡を離さないナルシストだが、高い身体能力と柿谷に憧れて鍛えた技術でしっかりレギュラーを掴み打順も5番の中心選手。
ブンゴのスタイルを美しく無い。とあまり快く思っていない。
進路は最後の大会を待たずに興静高校で決定している。
- 米村高穂(ヨネムラ タカホ)
右投げ右打ち。捕手、一塁手。
3年生編から登場する新1年生。オドオドした性格で口下手。
紅白戦では瑛太からホームランを含む3安打を記録する打てる捕手としてベンチ入りし、ブンゴと練習を共にして彼のど真ん中ストレートを受けれる。
- 小谷野兼(コヤノ ケン)
右投げ左打ち。三塁手、投手。
3年生編から登場する新1年生。しゃべりに擬音が多い感覚派。
元々は投手だが、試合に出れそう。という理由で三塁手をやり、レギュラー入りする天才児。
打席に入るときはめちゃくちゃにバットを回す。
- 尾野博明(オノ ヒロアキ)
右投げ、右打ち。左翼手、捕手。
3年生編から登場する新1年生。自己主張しない滅私の男。
元々は捕手で小谷野とバッテリーを組んでいたが、シニアでは外野を守っている。
瑛太、間瀬のお世話係と言う名のパシリだが、もはや使用人のように見事な仕事振りと気遣いから完全に2人に依存されている。本人も瑛太のボールを受けれる事に誇りを感じており、間瀬の技術を間近で教われる事に喜びを感じていて2人を非常に尊敬している。
- 野田昭雄(ノダ アキオ)
監督。園芸農家社長。
面白さと選手の開花を第一に考える監督であり、事前に彼の素材っぷりを知っていたとは言えど素人のブンゴを受け入れて親身に接している。
元はプロ入りを目指し社会人野球に所属していた投手だったが、負傷で若くして引退。妻の農家を義理の両親から受け継ぎ過ごしていたが、野球の事ばかりで仕事を妻に押し付けていた事で離婚した過去がある。流石に堪えたのか真面目に農家としても働いているが、息子に堂々と「オレは働きたくないからお前がプロ行って稼いでくれ!」と言うTHEダメ親父。
上本牧シニア
所在地は神奈川。
- 立花由喜(タチバナ ヨシキ)
右投げ右打ち。三塁手。
ブンゴが1年生の時の3年生。『人殺し』と呼ばれるイカツイ強面。
速球派時代の吉見を滅多打ちにした張本人であり、何かと顔を合わせるたびに吉見とは一進一退の攻防を繰り広げてきた。
強面でプレー中も怖いが、それ以外の時は温厚で面倒見が良く、花を愛し虫が苦手なビビリな性格。
3年生編では大阪の東光学園に進学。7番打者。
- 諸星要(モロボシ カナメ)
右投げ左打ち。遊撃手。
U-12に選ばれ『リトルイチロー』と称されたバッターにして、代表では野田を二塁手に回した程の守備の名手。3年生ではホームランを量産し、立花の後を追うように東光学園に進学が決まっている。
回想だが2年生の頃に伸び悩み、ブンゴと同じように「1年生の時は凄かった選手」どころか「もう終わった選手」と大人達から影でバカにされていた。
- 砂川慎太郎(スナカワ シンタロウ)
右投げ左打ち。二塁手。
マコトに一方的にホレている危ないストーカー。当然マコトからは嫌われていると同時にイイ感じのブンゴを目の敵にしている。
快足の持ち主で広い守備範囲と範囲と3バウンドは出塁確定の走塁、そして盗塁のエキスパート。
3年生編では群馬の高崎大付属に進路が決まっている。
- 下川毅(シモカワ ツヨシ)
右投げ右打ち。投手、外野手。
ブンゴが1年生の時の2年生。当時のエース。
中学から野球を始めたにもかかわらず2年時には進路が決まっている超有望株。しかし毎回立ち上がりが悪い。
3年生編では予定通り翔西大付属翔西に進学し、1年生ながらベンチ入りしている。
富士ヶ丘シニア
所在地は静岡。3年生編から登場。
何年も静奥の前に屈して居たが、近年メキメキと力を付けている。
- 河村幸一(カワムラ コウイチ)
右投げ左打ち。遊撃手、三塁手、投手。
3年生編から登場したリトルのスーパースター。しかし中学ではバスケットボールに専念していた為3年生になるまでシニアには入っていなかった。本気で取り組んだバスケで全国1位になれなかった事で妥協して1位になれる野球に専念し、東光学園に進学が決まっている。
誰よりもストイックだが、自らを天才と自負し、周囲を見下す嫌な奴。
天才と自負するが、理論派であり荒れ球ピッチャーは嫌い。
- 西浦珠希(ニシウラ タマキ)
右投げ右打ち。三塁手、投手。
3年生から登場し、兵庫からブンゴの中学に転向して来たシニアのスター選手。
将来は女子初のNPB選手を本気でめざしており、投げ手はゴリゴリの速球派、打っては成長の速い女子の特徴を活かし早くから器具を使ったトレーニングで鍛えた男子を凌ぐパワーで長打を量産する二刀流。
ブンゴを「落ちぶれた選手」と言い切り興味を無くしているが、同じく女子で野球を続けるマコトとは良きクラスメイトとして接している。
- 碓井和隆(ウスイ カズタカ)
右投げ右打ち。投手。
チームの孤高のエース。
長年妥当静奥を目指していた元ワンマンチームのエースであり、全国的には全くの無名選手ながら有名高校への進学を決めている。
口が悪く、新加入の2人とは折り合いが悪い。投打において感覚派だが、カワイイ後輩の理想には応えてやりたい。という理由で望むボールを投げて捻じ伏せる強心臓ピッチャー。
- 皆浦純一(ミナウラ ジュンイチ)
右投げ右打ち。捕手。
碓井とは幼なじみで長年のバッテリー。その為要望が来れば容赦なくグーで行っては周囲を困惑させる。
選手としてはお世辞にも高い評価とは言えないが、圧倒的なコミュニケーション能力で3人のスター選手を束ねるチームリーダー。
知多翔洋シニア
所在は愛知県。
- 伴野樹理(バンノ ジュリ)
右投げ右打ち。捕手。
日本代表のキャプテンで4番を務める中学のスーパースター。作者のミスで経歴が不安定(自らのTwitterアカウントで謝罪している)
場外ホームランを量産する圧倒的なパワーと人類皆兄弟な性格から来る圧倒的なリーダーシップでチームを束ねる天性のキャプテン。野田からも「なにか持っている」と思わせる曲者。
- 三科沙良(ミシナ サラ)
右投げ左打ち。投手、遊撃手
知多のエース。常に前髪をねじねじする癖がある。
異常なシュート回転で上から見ると「く」の字の軌道で飛んでくる独自のストレートを武器に自らのサディスティックな性格と合わせ様にインコースを攻める事を好む。
このストレートは過去に実績豊かなOBに矯正された過去があるのだが、逆に調子を落とし野球を辞めることを本気で思い詰めた事があり、そこを伴野に救われた事で今のスタイルに行き着く。
なお、そんな過去があった為か、幼なじみだからか、ジュリに対するアツい思いとジュリと親しげな人には異常な嫉妬心を見せる。
高校関係者
- 荒深大輔(アラフカ ダイスケ)
横浜第一高校スカウト。
静央と親しげなスカウトの1人であり、作中最初に登場したスカウト。
凄い選手と戦いたいだけのブンゴに対しては「シニアをやめた方がいい」と厳しい意見を言うものの、紅白戦を観戦した事で彼の才能を最速で目撃する事になる。
当初は吉見獲得を目論み、全国で名を上げる前に負けてくれ。というセコい意見を持っていたが、吉見の熱投に感動して涙を流し訂正するなど本来は気持ちのいいオッサンである。
- 西内宗介(ニシウチ ソウスケ)
翔西大付属翔西高校部長。
上本牧戦で登場したスカウト。常にスーツで紳士的な人物。
静央とも親しく、結果としてブンゴの才能を長く目撃する事となる。
3年生編ではブンゴに対してシビアなスカウトレポートを纏めているが、内心ブンゴに対しては「今にも噴火しそうやマグマ溜まりを見ているような気分」とブンゴの開花を直感している。
- 重田明伸(シゲタ アキノブ)
東光学園スカウト。
上本牧戦で登場したスカウト。アロハに関西弁のコテコテ関西人。
関東のスカウト担当だったが、3年生編からは他の地区に左遷されてしまった。(理由は「あいつはショボいからしばらく左遷」)
- 梅ヶ谷茂(ウメガタニ シゲル)
東光学園野球部監督。
高校野球ファンなら知らぬものは居ない高校野球のドン。
初登場時は丁寧な口調で紳士的だったが、実はゴリゴリの関西弁に下ネタ好きなTHE大阪民。
- 近藤静(コンドウ シズカ)
東光学園野球部部長。
ドンの右腕にして名参謀と呼ばれるチームの頭脳。
3年生編から登場し、誰よりも傲慢ながら他所のチームの有望株をしっかり認知している勤勉な人物。
過去にチームメイトと対立した過去があるらしく、ブンゴの獲得には消極的。
- 前澤耕作(マエザワ コウサク)
筑南学園スカウト。
がばい口調のスカウト。3年生編から登場。
ブンゴの技術ではなくブンゴの揺るぎない意志を求めており、ブンゴ獲得に必死。
- 青木竜人(アオキ リュウジン)
桜花高校監督。
アロハに長髪と軽い印象ながら唯一スカウトではなく監督直々に視察しに来るマメな人物。
ブンゴに真っ先にスカウトの声を掛けており、部員達にもブンゴを見せるなどブンゴ獲得には熱心であり、まっさきに野田監督にも何かを尋ねた模様。
その他の選手
- 家長太陽(イエナガ タイヨウ)
両投げ。投手
千葉の流山シニア所属にしてブンゴ世代のNo. 1プレイヤー。ある意味年齢相応の惑星を例えに詩的な言い回しをする。まつげが長い。
超希少な両投げ投手で右では多彩な変化球と繊細な違いを生むストレート、左では極端なサイドスローから出される対左打者特化の投手としての二刀流。
- 杉浦真生(スギウラ マオ)
右投げ左打ち。遊撃手、二塁手。
東北の強豪宮松シニアに所属するスラッガー。1年生のブンゴを双子のレオと滅多打ちにした過去からブンゴをバッピキャラとバカにしている。感覚派であり「来た球をぶっ放す」がモットー。
口と性格の悪さには定評があり、野田からも「お前の何にでも悪口言う能力すげーな」と皮肉られている。
- マイケル・ウィリアムソン
右投げ左打ち。投手。
アメリカ代表の中心選手であり、将来メジャーのMAX契約確実と言われる二刀流のスーパースター。
打っては州のホームラン記録、投げては急速差20kmのストレートと2種のチェンジアップを使い分ける速球派。孤児であり義理の両親のためにメジャー入りを目指している。その為ジュリからは「でら良いやつ!(号泣)」と感動されている。
名前のモチーフは明かされて居ないが、作者の趣味からNBAのレジェンド『マイケル・ジョーダン』と当時のNBAドラフト1位の『ザイオン・ウィリアムソン』だろう。
専門用語
- 爆発的成長(エクスプロウシブ・グロウス)
ブンゴの身に起こった爆発的な成長。
野田監督曰く「田舎のチームが初の甲子園で勝ち進み別人のように成長するような出来事」。
結果としてブンゴを長く見る事となったスカウト達のみ3年生のブンゴにこの可能性を見ている。
- 超有望株(トッププロスペクト)
その名の通り最後の大会を待たずに進路を決める超有望株。
いわゆる強キャラの称号。
- 翔西大付属翔西高校(しょうざいだいふぞくしょうざいこうこう)
神奈川県の私立高校。プロ顔負けの設備を備える甲子園常連の超名門。
部員は完全スカウトのみの原則1学年20人で一般入試の生徒は選手として入部出来ない。
ブンゴ獲得に興味を示している。
- 横浜第一(よこはまだいいち)
神奈川の私立高校。甲子園ベスト16にも入る強豪。しかし翔西には煮え湯を飲まされている模様。
なかなか超有望株が取れず育成に力を入れている。
ブンゴ獲得に興味を示している。
- 東光学園(とうこうがくえん)
大阪の私立高校。近年の甲子園を制覇し続ける絶対王者。
とにかくスカウトに余念がなく世代トップを毎年獲得している。
ブンゴ獲得にはやや消極的。
- 桜花高校(おうかこうこう)
東京の私立高校。ブンゴ3年生編の甲子園予選はエース欠場により都ベスト16。
ブンゴ獲得に興味を示しており、監督自ら視察に来ている。
前作『LASTMAN』の舞台となった大花(おおか)高校と名前が似ている。
- 筑南学園(ちくなんがくえん)
福岡の私立高校。博多っ子の集まりで全力なら負けても清々しい。
ブンゴ獲得に興味を示しており、ブンゴのストイックな勝利への渇望を欲している。
- 大府第一(おおぶだいいち)
愛知の私立高校。甲子園最多優勝の超名門。
ブンゴ獲得に興味を示しており、彼の危ない才能を操れる確信を持っている。
- 青森真田(あおもりさなだ)
青森の私立高校。協調生のない勝利に飢えた荒くれ者の集まり。
ブンゴ獲得に興味があるかは不明