マイコプラズマ肺炎
まいこぷらずまはいえん
肺の感染症のひとつ。
概要
マイコプラズマという細菌が感染することで発症する肺の感染症。
夏期オリンピックが行われる年に流行する(4年に1度流行する)傾向があるとしてオリンピック熱の異名を持つ。
また、他の細菌による肺炎に比べて軽症であるため、非定型肺炎や異型肺炎などと呼ばれることもある。
従来は5〜15歳の若年層に多いと言われていたが、成人でもかかる。
潜伏期が長く2〜3週間後に発症することもある。
症状
発熱と乾いた咳が特徴。頭痛、嘔吐、下痢などを伴うこともある。
一般的に子供より大人や高齢者のほうが重症になりやすいと言われる。
当初ただの風邪だと思っていたものが、咳が長く続く場合に疑うべき疾患の一つである。
基本的には予後良好な疾患だが、稀に中耳炎、髄膜炎、急性膵炎、肝炎、心筋炎、溶血性貧血、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)などの重大な合併症を起こし死亡することもある。
治療
基本は抗生物質の服用。従来はマクロライド系を使っていたが、耐性ができている株も少なくないので他の抗生物質を使うこともある。
ただ、年齢によっては使えないものもある。
いずれにせよ医師の指示をきちんと守って服用すること。