概要
マイコプラズマ(学名:Mycoplasma)は、マイコプラズマ目(学名:Mycoplasmatales)に分類される細菌の総称(※a3~4)、あるいは、ウイルスと細菌との中間に位置すると考えられる一群の微生物(※a1~3)である。
細胞壁 (cf.Wikipedia) を持たず細胞やゲノムが非常に小さいという特徴を持つ。
「マイコプラズマ」という場合、通常はヒトに肺炎を起こすことで知られている「マイコプラズマ・ニューモニエ」のことを指すことが多い。
病原性のあるマイコプラズマには、前述した肺炎を起こすタイプ以外にも性器クラミジア感染症によく似た症状を引き起こすタイプも存在する。ただし、こちらは「マイコプラズマ・ジェニタリウム」や「マイコプラズマ・ホミニス」と呼ばれる細菌が原因であり、肺炎を起こすタイプとは異なる種類の細菌とされている。
学名(ラテン語形名) Mycoplasma (音写:ミュコプラスマ)は、それぞれ「菌類 / 真菌類 (fungus)」と「形成された何か」を意味する古代ギリシア語である "μυκής(ラテン翻字:mykes、音写:ミュケス)" と "πλάσμα(ラテン翻字:plasma、音写:プラスマ)" からなる合成語で、「菌類 / キノコのような形をしたもの」を意味する。
pixivでは
pixivにおいて、この微生物そのものを表現した作品はまだ存在しない(2024年時点)。本項のメイン画像に使用したイラストも、「血と病原体」を表わしたフリー素材であり、マイコプラズマを描いたものではない。
他方、「舞妓 + プラズマ」というダジャレだけを元にしてキャラクター化された怪人「舞妓プラズマ」がリメイク版『ワンパンマン』に登場することから、このキャラクターの二次創作作品は存在する。
もっとも、怪人・舞妓プラズマが具える外観や能力には、マイコプラズマの特徴は全く反映されておらず、単純な言葉遊びでしかない。
なお、上に例示したイラストの1つ目(向かって左)は、怪人・舞妓プラズマのかなり忠実な二次創作イラストである。2つ目は、生物学TCG『CELL』のイラスト公募に合わせて描かれたもので、マイコプラズマではなく怪人・舞妓プラズマのほうを描いた作品になっている。
脚注
- 出典等
※a1 「マイコプラズマ」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※a2 「マイコプラズマ」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※a3 「マイコプラズマ」 コトバンク > 平凡社『改訂新版 世界大百科事典』、川口啓明、本好茂一、奥田誠一。
※a4 「マイコプラズマ」 コトバンク > 平凡社『百科事典マイペディア』
※a5 「マイコプラズマ」 コトバンク > 朝倉書店『栄養・生化学辞典』
関連タグ
外部リンク
- 「マイコプラズマ」 ウィキペディア
- "Mycoplasma" ウィキスピーシーズ (cf.Wikipedia)
- "Mycoplasma" ウィクショナリー (cf.Wikipedia) 英語版
- YouTube ハッシュタグ「マイコプラズマ」
- 「日本で爆増中の変な病原体」 ミストちゃんねる(YouTubeチャンネル)、2024年9月20日投稿。