ボツリヌス菌
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ぼつりぬすきん
食中毒の原因となる、非常に危険な細菌。
学名は“クロストリジウム・ボツリヌム”。同じくクロストリジウム属の破傷風菌(クロストリジウム・テタニ)と共に嫌気性菌の代表格であり、空気(というか酸素)を嫌う。そのため空気のない密閉された空間で増殖する。
この菌が産生する毒素(ボツリヌストキシン)は極めて毒性が高く、細菌が産生する猛毒の中で最も危険なものである(O157などの腸管出血性大腸菌や赤痢菌が産生するベロ毒素以上の毒性)。ヒトに対しての致死量は一般的な体格の成人で0.7〜0.9μgであり、1gあれば百万人を殺傷でき、0.5kgで全人類の致死量に相当するほどで、自然界に存在するものでは最強である。
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