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コブシメの編集履歴

2024-01-07 21:32:50 バージョン

コブシメ

こぶしめ

コブシメとはコウイカ目コウイカ科に分類されるイカの1種である。

概要

和名コブシメ
学名Ascarosepion latimanus (Quoy & Gaimard, 1832)
分類軟体動物門頭足綱鞘形亜綱十腕形上目コウイカ目 コウイカ科
胴長50cmに達する
分布西部太平洋からインド洋の亜熱帯・熱帯海域。日本では薩摩半島南部から琉球列島にかけて

名称

和名のコブシメは、琉球語での呼び名「クブシミ」「クブシミヤー」からの転訛とされる。

「クブ」が「大きい、甚だである」の意、「シミ」「シミヤー」は「墨」から転じて「イカ」の意で、「大きなイカ」といった意味合いである。

漢字表記は拳目だが、音のみの宛字である。

(但し、後述する形態的特徴に全く合致しない訳でもない)

属名Ascarosepionは、「ascaro」はスワヒリ語由来のアラビア語で「偉大な戦士」、sepionはラテン語で「コウイカ」を意味する。

種小名latimanusはラテン語で「幅広い手の」という意味である。

英名はBroadclub cuttlefish

漢名は白斑烏賊、寛腕烏賊など

形態

腕を含めた全長は80㎝以上、体重は10kg以上と、同属別種のオーストラリアコウイカA. apamaと並ぶコウイカ目最大級の種。眼球も大きく、幼児の握り拳ほどもある。

背面は紫褐色からクリーム色の基色に、小白斑が散在する。同時に、縹色より幾分白みがかった蛍光を帯びる横縞が多数走り、特に鰭の基底は明瞭であることが多い。

腕長式(触腕を除いた腕を背から腹にかけての並びを1-4として、その中で長いものの順に並び替えたもの)は4-3-2-1だが、最長腕と最短腕の長さの差は5%程度。

触腕頭は半月形で幅広く(種小名や英名、一部の漢名の由来でもある)、5列の吸盤が並び、中央列のものが著しく大きい。

甲は幅広く、内円錐は低く、外円錐先端嘴部の棘は太く鋭い。

生態

30m以浅のサンゴ礁に棲息する。

生活史は2年で完結する。

人との関係

水族館で展示されることもあるが、生活環の短さから常設展示している園館は少ない。

動作が緩やかで、浅場に多いため、ダイビングウォッチの対象として根強い人気がある。


老成した個体はやや大味であるが、若い個体はアオリイカと並んで大変な美味である。

刺身・天ぷら・フライなどで賞味され、イカ墨も多く取れる



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イカ コウイカ 頭足類 軟体動物

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