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翼獅子(ダンジョン飯)の編集履歴

2024-01-25 14:33:29 バージョン

翼獅子(ダンジョン飯)

よくじし

ダンジョン飯に登場するキャラクター。 悪魔と呼ばれる存在の一種であり、本作の黒幕にして諸悪の根源。

概要

翼獅子とは、ダンジョン飯に登場するキャラクターの一体であり、悪魔の一種。正式な名前は、Greater Demonである。

黄金の国の守護獣として崇められており、未来を予言する力を持ち、「狂乱の魔術師を打ち倒す者」の出現も予言した。

元々は迷宮遺跡に隠された翼獅子の像の中に、さらに書物として封印されており、平和繫栄を望むデルガルのためにシスルが解呪して黄金郷と迷宮形成に力を貸していた

狂乱の魔術師に力を与え、ダンジョン飯の舞台である島に『迷宮』を作らせた存在。

諸悪の根源にしてすべての元凶とも言える存在であるが、同時に主人公ライオスたちにとっては自分たちの冒険を手助けしてくれる存在でもある。


劇中での主な活躍

7巻から名前だけが登場し、その後作中のキーキャラクターとして登場する。

主に夢を通じて対話を行うという形でライオスたちと接触し、作品終盤にて復活する。

現在は迷宮の主である狂乱の魔術師ことシスルによって封印されている為、満足な活動ができずにおり、強大な力を持ちながらもあくまでもその力をシスルに利用されていた。当初はそれなりに関係は良好だったが、望まぬ状況が頻発する黄金郷社会に苛立ったシスルとの関係に齟齬を生じたあげく、頭部と体に分けられて魔書に封印された。以降は夢を介して黄金郷の住人たちを導き、ライオスたちとはケン助を通して接触する。

シスルの私宅で発見された書物をマルシルが解呪した事により、頭部だけでライオスたちと交流をもち助力した。

頭部だけの状態でも、翼の部分を手のような形で使うことが可能で、自身が封印されている本から頭部と翼を出現させることで移動したり、ライオスが閉じ込められた樹をこじ開けたりしている。

かつてミスルンを唆した悪魔の特徴から、翼獅子も悪魔である可能性が読者に示唆されていたが、その真意は当初不明であった。しかしシスルとライオスが和解すると本性を現し、油断したシスルの欲望を食らって廃人にする。その後、カナリア隊に追い詰められたマルシルが本の封印を解くとその巨体を現した。


キャラクター

外見に関しては翼獅子の名の通り、翼の生えた雄ライオンの姿をしている。

翼獅子と言うのは仮の名前であり、実際の本名は不明。

舞台となっている迷宮を支配する「狂乱の魔術師」を倒すためには翼獅子の力を借りる必要があると言う、翼獅子の伝説が伝わることからも、当初は封印された聖獣のような描写がされていた。

基本的には紳士的で穏やかな性格をしており、どのような状況でも理知的な言動をとる。

一方でフランクさも持ち合わせており、ライオスには初登場時に「お前はバカなのか?」と発言しており、どこか人間臭いコミカルな表情や行動が特徴的である。

しかし、初登場時の段階から、自分にとって都合の良い情報を吹き込むような言動や行動が目立ち、どことなく怪しげな雰囲気の漂うキャラクターではあった。

その後、悪魔の存在が明らかになったことで徐々にうさん臭さが増していき、やがてその本性が明らかになったことで、少なくとも人類にとって味方ではないという事が明らかになった。


本性

実態は悪魔の一種であり、全ての元凶にして物語の黒幕。

ダンジョン飯に登場する悪魔は、人間の欲望を食うことで力をつけていく存在であり、悪魔にとって良い欲望とは複雑な欲求の折り重なったものである。

特にシスルに対しては、「ずっとお前の欲望を食う機会を待っていた」と発言し、千年に渡って熟成された彼の欲望を取り出し、彼の前でこれ見よがしに食って見せた。

その際の振る舞いや表情は、正に悪魔。

次なる獲物として、マルシルライオスの二人に目をつけているようであったが、シスルの欲望を食い尽くした後、ダンジョンを封じにきた「カナリア隊」に問い詰められたマルシルに本の封印を解かせ、彼女を新たな「迷宮の主」とした。


その際に獅子の頭に両耳の上後方から山羊の角が、背や腰には翼が生えた二足歩行の獣人と形容できる姿になっている。翼獅子いわく、ミスルンは「私の熱心なファン」とのことである。

11巻の表紙のメインであり、ハニーディッパーと思われるものを咥えている。


正体

悪魔の正体とは、異次元に存在する無限の魔力そのものと、そこから誕生した人間、ないしは生物との意思疎通を行う為の人格である。そのため、世界各地の迷宮に悪魔は潜んでおり、翼獅子もその一体である。もっとも、それらは悪魔という巨大な存在の枝葉のようなもので、元を辿れば同一の悪魔である。

生物の持つ欲望を食べる事ができ、同時に自分自身を生物に食べさせる事ができるという特性も持っている。生物に自分自身を食べさせることで、排泄により世界と同化することもでき、この能力によってダンジョン飯に世界における世界の根源とも言える存在となっている。

本来であれば、無限の魔力そのものである為に、人間にどうこうできる存在ではなく、ダンジョンに封印することでしか制御下に置く事ができない一方で、欲望とは悪魔にとって至高の美味であり、その美味故に人間から欲望を手に入れようと策謀を弄する。


考察

翼獅子(悪魔)の正体こそ明かされたものの、作中では異次元からやってきた存在や、悪魔が消えた後にどうなるか、などの全ての情報が明かされた訳ではなく、また、翼獅子のキャラクターについても少々解釈の余地がある。


シスルやミスルンなどの迷宮の主に対しては、利用するだけ利用してその欲望を食い尽くして捨てるという、中々に悪辣な真似をしている。欲望を食い尽くされるとその人間は「生きたいという欲望」が無くなる為、飢えや渇きを放置して死ぬことになる。つまり、翼獅子(悪魔)を利用した者は、最終的に悪魔によって食い殺されるという事である。


一方で、悪魔自身に悪意はないと劇中で断言されており、欲望を食う為に欲望を叶える存在とは、裏返せばあらゆる人間の願いを叶える存在でもある。翼獅子自身、人間の欲望を食い続ける為に世界中の時を止めて、そこに閉じ込めた人間に幸福な夢を見せ続ける事で、永遠の欲望を食う事を目的としていた。

これは、ある種の人間の救済でもあり、作中でも翼獅子から救い出された人間たちは、当初は翼獅子の手から救われた事を若干残念がる姿を見せた。


関連タグ

狂乱の魔術師 ライオス マルシル ミスルン

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