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ミスルン

みするん

漫画『ダンジョン飯』の登場人物。西方エルフの迷宮調査部隊である『カナリア隊』の隊長。
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人物

種族:エルフ
流麗な銀髪と虹彩の無い黒の瞳を持つエルフ。
エルフの特徴である長い耳が中ほどから欠け落ちており、また右目は視力が失われているのか不自然に半開きになっているなど、過去に何かがあったことを伺わせる。
表情の変化に乏しく、およそ喜怒哀楽といったものを殆ど感じさせない。口数も少なく、必要と思われる事以外は喋ろうとしない。
また、方向感覚に著しく欠けている所がありよく道を間違えるという、「迷宮」調査隊の隊長としては致命的にも思える欠点がある。

一方で戦闘能力は非常に高く、転移術を用いての戦闘を得意とする。
ミスルンの使いこなす転移術は物体を任意の場所に「飛ばす」事が可能で、飛ばされた物体は転移先の空間ごと入れ替わる。
この性質が凶悪そのもので、例えば対象を壁の中に飛ばした場合は生き埋めになるし、水の中に飛ばせば溺死する。
また、相手の体の内側に物体を転移させればその物体は対象の体にめり込み、物体があった場所には対象の肉片が抉り取られて出現する。当然無事では済まない。
実際に成功はしていないが、相手のを入れ替えて即死を狙うという身の毛もよだつような場面もある。
さらにミスルンはこの魔法を杖などの道具を使わずに触れるだけで発動する事が出来る。加えて、肉体的には脆弱とされるエルフとしては珍しく機敏で、舞うような格闘技と転移術を組み合わせた戦法を得意としている。
この転移術の真に恐ろしい点は、ミスルンが極度の方向音痴であるという点である。
隻眼も合わさって転移先の目測を誤ることが多々ある為、飛ばす側もどこに飛ぶか分からない。ミスルンの戦闘を見たカブルー「(転移術と方向音痴は最悪の組み合わせだ)」と青ざめていた。

作中での活躍(ネタバレ注意)

作中の舞台である「島」に上陸し、ライオス達が挑戦している迷宮を封鎖・制圧する為にカナリア隊を率いて侵入する。穏健策を望むカブルーの提案を一度は聞き入れ、島の裏側を牛耳る人物との交渉を任せるが、その決着を待たずに配下達を使って浅層の人間の「欲」を煽る。これはあえて欲を餌に魔物を呼び込むことで混乱を引き起こし、迷宮に蔓延る冒険者たちをまとめて追い出す為であった。
ミスルンたちの狙い通り浅層には巨大な歩き茸が出現し、パニックになる。迷宮に心を囚われていた人間を蹴散らしたのち巨大歩き茸を転移術で始末するが、異変を察知して浅層に現れていた狂乱の魔術師の存在に気付き、彼および彼の呼び出したキメラと対峙する。転移術を使いこなして戦闘を圧倒的優位で運ぶが、事態がエルフ達の主導で解決してしまう事に危機感を覚えたカブルーが乱入。狂乱の魔術師が床に開けた大穴からカブルー共々深層へと落下してしまい、以降なりゆきで彼と同行し迷宮の探索を続けている。

関連イラスト

ミスルン
ミスルン隊長はいいぞ



関連タグ

ダンジョン飯 エルフ 隻眼



(以下、重大なネタバレ注意)



















その過去

ミスルン


迷宮の主だった過去がある。
かつてカナリア隊の一隊員だった頃のミスルンは、名家の出身ながらそれを鼻にかけない人柄の良さを持ち、誰からも慕われる表情豊かな好青年だった。しかし、その心の内には「兄の代わりに入隊する為、想い人への気持ちを諦めざるを得なかった」という闇を抱えていた。
ミスルンは、迷宮の中で発見した魔法の鏡に映る「兄と想い人が楽し気に食事をする光景」に激しく心を揺さぶられ、その鏡を打ち壊す。すると、そこから一匹の子山羊が現れ、「入隊しなかった自分の人生を見たくはないか」とミスルンに語り掛けた。そして、ミスルンはその山羊の提案に乗り、入隊しなかった自分の人生を「欲して」しまった。

そうしてミスルンの欲望によって迷宮が生み出され、彼はその主となった。
想い人と結ばれ、多くの仲間に囲まれて過ごす迷宮での生活はミスルンにとってまさに理想そのものだったが、やがて迷宮には宝を求めて冒険者が跋扈するようになる。
ミスルンはそれを排除するために山羊に様々な望みを叶えてもらい、その度に迷宮は複雑になり、魔物の数は増え、山羊の力も増していった。いつの間にか仲間の数は減っていき、ミスルン自身の気力も徐々に失せていった。

そして、ある日のこと。
既に人間の何倍もの大きさになった山羊……いや、悪魔は、ミスルンの体を鷲掴みにするとその体から「欲望」を食らい始めた。ミスルンは必死に抵抗するが最早抗う事叶わず、片目と両耳を潰された上に欲求を食いつくされ捨てられた。そうして、ミスルンは自分の作り出した世界からも放逐されたのである。

だが、ミスルンは死んではいなかった。
他のあらゆる欲求を失いつつも、彼の体には悪魔への復讐心だけが食べ残されていたのだ。カナリア隊員によって保護されたミスルンは、以降の人生を悪魔を殺すためだけに生きることになったのである。

ミスルンの体はほとんどあらゆる欲求を感じなくなっており、感情表現の乏しさはそれが原因である。それどころか「食べたい」「寝たい」といった生理的欲求すらも喪失しており、生きていくためには周囲の人間の介護が欠かせない。一方、方向感覚の欠如については元々なのか欲求を食われたことが原因なのかはまだ判明していない。
このように家柄の良さや高い戦闘能力を差し引いても多くのリスクを抱える存在でありながらカナリア隊の隊長を務めているのは、「元迷宮の主としての経験と嗅覚」、「『悪魔に欲望を食われた者の末路』という他の隊員への反面教師」、そして「純然たる悪魔への復讐心」を買われての部分が大きいと推測される。

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