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概要編集

日本の漫画家であり、もともとは同人作家。幻想概念に緻密な設定を与えて描く作風を得意としている。

2013年に『ひきだしにテラリウム』で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

2014年には自身初の長編連載『ダンジョン飯』を年10回刊漫画誌『ハルタ』で連載開始。

『ダンジョン飯』は、「2015年度コミックナタリー大賞」、「2016年度このマンガがすごい!」、「THE BEST MANGA このマンガを読め!2016」、「全国書店員が選んだおすすめコミック 2016」のすべてで1位を獲得した。

作風編集

細部に到るまで緻密に練り上げられた世界観と、その世界観にすら縛られない活き活きとしたキャラクターたちの生き様を描き出すことに定評がある。

短編においては実験的な作品が多く、「エッセイ漫画のような画風を完全再現した上でそれをどんでん返しのギミックに使う」「我々が知る社会常識や一般認識をひっくり返したような世界を作りながらも、その世界の住人にすら逆らいようのない常識を与える」「何もかもが終わってしまった物語のその後を描き出す」などなど、ある種の思考実験の領域に踏み込んだ内容が多い。

初の長編作となったダンジョン飯においてもこの特色は盛り込まれており、ゲームなどで慣れ親しまれ、ある意味こすり倒されたファンタジー世界に生物学的な視点を盛り込むことで全く異なる印象を与えている。

その一方で、登場人物達は大なり小なり因業を抱えており、「成りたい自分になれない苦しみ」「ままならない周囲の環境や人間関係」「個人の努力ではどうすることも出来ない世界の壁」といった如何ともしがたい問題に葛藤している。しかして、そんな壁をどう乗り越えるのか?とキャラクター達がもがき悩み、そして自分なりの答えにたどり着くことが作品のテーマにも成っており、奥行きの深い作風に繋がっている。


代表作編集

  • ダンジョン飯』全14巻
  • 『竜の学校は山の上』
  • 『竜のかわいい七つの子』
  • 『ひきだしにテラリウム』

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