概要
カナリア隊に所属する長いおさげ髪と全身に施した古代呪文の紋様が特徴の男性エルフ。
その全身に施してある紋様は、変化の術を行うための魔法陣でワーウルフ種の狼男になれる切り込み役。
一見のんびりした性格に見えるが観察眼は鋭く、カブルーの真意もある程度見抜いている。
罪状は古代魔術による人体改変及び殺人・傷害。終身刑。
プロフィール
人物
端から見ても整った見目麗しい外見をしていたが、本人は物心つくあたりから恐怖で鏡を見ることができないほど自分の見た目を醜いと感じており、
どうしようもなく嫌で仕方がない自分をひたすら傷つけるために闘技場で戦っていた。
そんな日々の中で人の魂に獣の魂を混ぜることで人間を強力な兵士にする古代魔法があることを知り、
人工獣人化が可能な技師を探し当ててその魔法を全身に施すことで理想の外見を手に入れた。
つまり彼の美的センスだと、狼獣人の姿が最も美しい姿になる。
エルフは人間からすると普段着はかなり薄着になるが、リシオンの場合は能力的に獣人になる際は体格が大きくなることもあって裸に腰巻を付けただけと言うかなり露出度の高い姿をしており、体に刻まれた古代魔法の呪文がすぐにわかる。
獣人に変身できるようになった後は自らの美しい獣人の姿を大勢の人たちに見せるために裏の闘技場で戦うことになった(リシオン以外にも禁忌とされる古代魔法で多様な獣人化した選手が戦う闘技場)が、
古代魔法を使った者だと喧伝しているようなもので、その結果捕まったという経歴を持つ。
本人の動機的に根底の部分では大分違うものの、他人から見ればやっていることは変わっていなかった。
これらからわかるように美しい自分が大好きなナルシストな性格で、囚人仲間のフレキからは「お前は自分が大好きだよ」「お前が捕まったのはその露出癖のせいだ」と断言されている。
それと同じくらい面倒見や人付き合いも悪い方ではなく、囚人仲間のフレキと気の置けない友人関係を築いていたり、
イヅツミからもその在り方が獣と人の混ざった今の自分と同じように作られた姿だとして、
どうやれば人間の姿を完全に保てるのかを尋ねられた際ちゃんと答えたりもしている。
ただこの時は、自分は人の体に獣の魂を入れて人の魂が獣の魂を制御する形をとっているのに対し、
イヅツミは獣の体に人の魂を入れて制御が利かずに半獣半人になっているから自分と同じ方法では無理だという、
人に戻りたいと願っているイヅツミにとっては絶望的な真実を告げてしまう。
だが肝心のイヅツミの頭がアレだったため、説明が下手だと理解できなかった模様。
リシオンの方は自分も獣の体に自分の魂を入れる方法ならば、より完全な自分の理想像になれたのにと独特な羨ましがり方をしていた。
本編外のおまけ漫画では変身への意識の違いからライオスとひと悶着あった。