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菌類の編集履歴2024/01/26 14:25:29 版
編集内容:Woronin bodyの訳語を修正

菌類

きんるい

真核生物の一群。形態や生態に基づく「菌類」、もしくは分類群としての菌界に属する生物を指す。

概要

広い意味では菌類はカビキノコ粘菌といった、外部に分解酵素を分泌して、細胞外で消化した基質を細胞表面から吸収する摂餌様式、吸収栄養を行う従属栄養生物を指す。狭い意味では菌界(Fungi)という分類階級に属する真核生物を指し、真菌類と同義である。対義語として偽菌類があるが、これはストラメノパイルというスーパーグループ(大きな生物のまとまり)に属する卵菌類およびサカゲツボカビ類に対して用いられ、真性粘菌(変形菌)や細胞性粘菌は含めないのが通例とされる。

形態的・生化学的特徴

一般に、生物の大きなまとまりを区分するのは容易でない。日常生活で使われる動物植物などの「ある生き物のまとまり」を指す語句は、学術的にはある特定の形質を複数個、併せ持つような生物種の集団として定義されている。例えば、真菌類を定義する形質は以下のようなものである。

栄養的分類従属栄養生物
栄養体多細胞(菌糸)、単細胞(酵母など)
細胞構造細胞壁にキチン、細胞膜にエルゴステロール
細胞小器官ミトコンドリアは管状クリステ、ウォロニン体(Woronin body)を持つ
生化学系リシン合成はAAA経路
生活環単相中心、無性生殖と有性生殖いずれも見られる
雌雄性多様
胞子形成体大きさや運動性の有無は多様、組織分化の程度は低い
生息環境多様

太字で示した形質は、真菌類で例外なく認められるが、それ以外の形質は一定しないか、例外が見られる。

日常生活では細菌を含めてという言葉が使われることもある。

生物学的には細菌植物とは別物とされ、真菌と呼ばれる事もある。

キノコカビが代表的。

かつては粘菌として有名な変形菌もこれに加えられていたが、現在は別物とされる。

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