概要
水上艦艇や潜水艦、航空機など様々な発射母体からの発射を想定しており、空中発射型はAGM-84、水上艦発射型はRGM-84、潜水艦型はUGM-84の型番が付与されている。
アメリカの他にも30ヶ国以上の西側諸国で運用されており、フランス製対艦ミサイルのエグゾセとは市場を二分するベストセラー兵器である。日本でも海上自衛隊が運用している。
ミサイルはあらかじめ敵艦の大ざっぱな位置を入力して発射される。発射後は慣性誘導で敵艦の方向へ飛翔し、最終段階では自らレーダーを作動させ、アクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式により目標艦船へ突入する。位置情報を入力せず、飛翔方向のみ指定して発射することも可能。
飛行経路の選択も可能で、高空を巡航する経路と低空を巡航する「シースキミング」の経路が選択可能となっている。敵艦のレーダーによる探知を避けるため、通常は低空巡行の経路が選択される。