主に町人を指すが、武士や借家人を含むこともあり、明治の東京改称以後も旧江戸町民の主たる居住区であった下町地域出身者を指して呼称される場合もある。
「ちゃきちゃきの~」という言葉を冠すしたときは、「生粋の江戸っ子である」という強調の意味である。もとは長男の長男を意味する「嫡嫡」がなまった言葉で、本来は3代続きの長男のみを「ちゃきちゃきの江戸っ子」と言う。
後世の典型的な江戸っ子像として「細かい事にはこだわらず商売下手、意地っ張りで喧嘩早く、駄洒落ばかり言うが議論は苦手で、人情家で涙にもろく正義感に溢れる」・「いきでいなせ」と言われ、夏目漱石描く『坊ちゃん』の人物像がその典型である。しばしば、五月の鯉で口ばかり、宵越しの銭は持たない、短気・気が早い、などとも言われ、江戸っ子気質(えどっこかたぎ)などとも呼ばれている。