結局誰なの?
明治時代の日本、度重なる激闘の末に体を壊し、足を失い入院した兵士二階堂浩平。苦痛のあまり幼児退行化を引き起こすまで精神を病んでしまった彼を励ますため、上司の鶴見中尉は応援の有力者を病室に招き入れる。
……のだが、病室に入ってきたのは首にギプスをはめてる謎のおじさんだった。
急に病室に入ってきた謎の人物に対して、二階堂は「誰?ねぇ……誰なの?怖いよおッ!!」と怯えてしまう。
その場に居合わせた月島、招き入れた本人である鶴見さえも知らない人物であり、一言もしゃべらず謎のおじさんは立ち去るのであった。
ちなみにアニメでは鶴見に「誰だお前!!あっちへ行けっ」と突き飛ばされてフェードアウトしている。鶴見中尉、ここは病院で相手はけが人なのですが。
まるで伏線のような登場の仕方で、個性派な見た目をしているクセに何の事件にも巻き込まれず、その後、彼の正体が明かされることも無かった。結局正体は分からずじまいであり、結局よくわからない謎のおじさんだった。 ほんとに誰なの!?
ちなみにこのキャラクターには元ネタがあり、『ゴールデンカムイ』作者の野田サトルが過去に描いたデビュー作『恭子さんの凶という今日』という漫画に出演している。
……が、こちらの作品でも全く同じやりとりのワンシーンで登場するのみであり、その時の流れも同じような感じで、病室の子供に「え!?この人誰!?誰なの!?僕怖い!」と言われていた。結局は謎の人物である。