結局誰なの?
明治時代の日本、度重なる激闘の末に体を壊し、足を失い入院した兵士二階堂浩平。苦痛のあまり幼児退行化を引き起こすまで精神を病んでしまった彼を励ますため、上司の鶴見中尉は応援の有力者を病室に招き入れる。
鶴見「二階堂!!貴様に素敵なお客様がお見えだッ!」
二階堂「え?お客さん?誰なの?」
鶴見「どうぞお入りください」
……のだが、病室に入ってきたのは首にギプスをはめてる謎のおじさんだった。
二階堂「……誰?このひと」
おじさん(無言)
二階堂「誰?」
おじさん(無言)
二階堂「ねぇ……!!誰なの?怖いよおッ!!」
鶴見「誰だお前!!あっちへ行けっ」
おじさん(無言)
急に病室に入ってきた謎の人物に対して、二階堂は怯えてしまう。その場に居合わせた月島、招き入れた本人である鶴見さえも知らない人物で、一言もしゃべらずおじさんは立ち去るのであった。
ちなみにアニメでは鶴見に結構強めに突き飛ばされてフェードアウトしている。
鶴見中尉、ここは病院で相手はけが人なのですが。
まるで伏線のような登場の仕方で、個性派な見た目をしているクセに何の事件にも巻き込まれず、その後、彼の正体が明かされることも無かった。結局正体は分からずじまいであり、結局よくわからない謎のおじさんだった。ほんとに誰なの!?
ちなみにこのキャラクターには元ネタがあり、『ゴールデンカムイ』作者の野田サトルが過去に描いたデビュー作『恭子さんの凶という今日』という漫画に出演している。
……が、こちらの作品でも全く同じやりとりのワンシーンで登場するのみであり、その時の流れも同じような感じで、病室の子供に「え!?誰この人!?誰!?……ねえ!!……誰なの!?ぼく怖いっ!」と言われていた。結局は謎の人物であり、無言で立ち去っていった。
実写版にも登場し、映画、連続ドラマの1話・最終話を担当した久保茂昭監督が演じた。
また、後に同誌連載の君のことが大大大大大好きな100人の彼女にてこれのパロディシーンを初登場とする形のヒロインが登場した。