概要
『GAMERA-Rebirth-』に登場する組織。
表向きは国際的なエネルギー開発機構および慈善団体であるが、その出自と活動には謎が多い。
また、不自然な程に大きな影響力と政治・軍事界などとの繋がりがあり、一介のエージェントが軍の将軍を相手に不遜とも取れる交渉態度を取った上で要求を飲ませることができるなど、発言力もかなり大きい。
組織構造は多層化しており、上層部の持つ決定権の強さと影響力が非常に大きいことが判明している。
所属人物
交渉官(ネゴシエーター)
科学者(サポートサイエンティスト)
評議会
関連タグ
本編後半のネタバレあり
その正体は、10万年前に滅亡した超古代文明人の子孫達の表の顔。
財団上層部及び重要人物達は、10万年前に存在した超文明を牛耳っていた大貴族「五大名家」の末裔に当たる。
エミコもその一員であり、財団上層部の計画に従い、実働要員として素性を隠して地上戦力として潜入していた。
その目的は、一言でいえば「世界のリセット」。
特定のコードを有する子供を喰らうことで増殖を起こす「怪獣」という生命体を利用して、人為的にグレイグー的事象を起こし、選ばれた者を除く全人類を喰わせることで、世界を「浄化」しようとしていた。
作中に登場する怪獣達は、彼らの祖先が高度な遺伝子技術をもって生み出した人工生命体である。
エネルギー資源開発財団としてアポロ計画に莫大な投資を重ねていた理由も、浄化に際して選別者の避難所となる月面基地を用意するためである。
古代文明は現代を超える高度な科学技術をもって繁栄する一方で、腐敗した貴族社会下において、250年にも及ぶ戦争と200億を超える人口の爆発、それらによる大飢饉スレスレの食糧危機などの諸問題を抱えていた。
それらの抜本的な解決策として、一部の大貴族達が主導して「怪獣」を創り出し、人類を文明ごと喰わせて世界を「浄化」した後に「再生」させる計画を企てる。
しかし、反対派の妨害によって怪獣の一体であった「ガメラ」が「暴走」し、失敗に終わったらしい。
最終的に、ガメラが命(?)と引き換えに放った「荷電重粒子砲」により、自らが『浄化』されると言う皮肉な末路を辿った。
本編の10万年前を描いた『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』では、同文明に属する「エリシタニア」という大国の大貴族の「テタ家」の人間が登場しており、そのお抱えの遺伝子研究所で、後の怪獣に繋がる生物開発研究がなされていたことが示唆されている。古代文明において、凡ゆる戦争は大貴族の牛耳る国家間の資金調達を得るための建前であり、実際の戦闘も兵士と遺伝子技術で生み出された「怪獣」を戦わせる代理戦争となっていた。
末裔達は、古代文明の真実や怪獣達の生態に関しても「伝承」として後世に代々継承してきており、祖先の悲願を達成するため、財団を表の顔として10万年越しの「浄化」成功を目論んでいた。
また、彼らは祖先と使命を同じくするという点において同胞としての一定の結束はあるが、完全な一枚岩ではなく、暗殺や地位簒奪といった一族内部の権力闘争も起こしている模様。
また、目的のためならば、同胞であっても足手纏いや無能を当然の如く切り捨てる精神性を一様に持つ。