概要
「蘇る逆転」に登場。
地方検事局の主席検事で、宝月茜の姉。年齢29歳。身長168cm。
成歩堂の師匠である綾里千尋は大学時代の後輩にあたる。
検事になる前は凄腕の捜査官で、現警察局長の巌徒海慈とコンビを組んでいた。
軍服のような衣装に身を包み、首には赤いマフラーを巻いている。性格はクール且つ厳格であり、どこか冷たい印象を受ける。
『蘇る』にて、殺人事件の被告人として登場。
地方検事局の地下駐車場で捜査官の多田敷道夫を殺害した容疑で逮捕され、自分の容疑を全面的に認めている。
手には傷を負っており、「不慣れな殺人」で負ったのが理由と語るが…。
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ネタバレ
この先ネタバレがあります!
多田敷道夫殺害の真犯人である巌徒海慈の共犯者。
全ての始まりは2年前に起きたSL-9号事件。
連続殺人事件の容疑者である青影丈の取り調べ中に落雷に伴う停電が発生し、巴たちは青影の逃走を許してしまう。
逃げた青影を追って自分と巌徒のオフィスへ辿り着いた巴は、そこで気を失っている茜と青影、そして巌徒が所有する鎧の剣に背中を刺されて死亡している罪門直斗の姿を目の当たりにする。
自分が来るまでの間に何が起きたのかを悟った巴は巌徒に手伝ってもらい、妹に容疑がかからないようにするために現場に手を加えるという、刑事としてやってはならない行為に手を染めてしまう。
青影の裁判でも証拠品に手を加えた状態で直斗の後任となった御剣に渡し、裁判で青影に有罪と死刑判決が下された後、事件の捜査にあたった刑事たちの大半を刑事課から異動、またはクビにしていった。直斗の兄・罪門恭介も巴たちによって刑事課から追い出された一人である。
その後、巴は検事局に異動して首席検事となったのだが、SL-9号事件の捜査で証拠品の捏造と隠蔽に手を染めたという弱みを握る巌徒に逆らえなくなってしまっていた。
保管庫の方の多田敷殺害事件では彼を殺害した巌徒の指示に従って行動し、彼に利用され知らぬ間に遺体を検事局の地下駐車場まで運ぶ役を負わされた御剣の車のトランク内から遺体を取り出し、トランク内にあった御剣のナイフを突き刺すことで、あたかもそこで事件が起きたかのように演出し、逮捕後も一貫して自分が犯人であると主張し続けた。
全ては妹の茜を守るためだったが、それすらも巌徒の思惑通りであった。
捜査におけるあらゆる権限を牛耳ろうと企んでいた巌徒は、茜を利用して巴を自分の言いなりにすることを思いつき、巴がやって来る前に直斗を殺害し、茜に容疑がかかるように現場を工作していたのである。
だが、巴と巌徒、それぞれが隠し持っていた証拠の矛盾に気づいた成歩堂たちによって巌徒の犯行が立証された。
2年前の違法な捜査のほか、多田敷の事件での死体損壊や捜査攪乱などで罪に問われることになるが、多田敷の殺害については無罪判決が下された。
こうして、ようやく巌徒の呪縛から解き放たれた巴は本当の笑顔を取り戻し、茜とも仲直りすることが出来た。
なお、「蘇る逆転」エンディング(後日談)では、この事件で検事局は離れるが、別の形で現場に戻り、茜と一緒に事件を追いたいなどと語っていたが、「6」までの各シリーズ作や『逆転検事』などの関連作では、茜は活躍しているものの残念ながら巴は登場していない。