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概要編集

警察局内保安課の巡査。年齢33歳。身長177cm。

本来なら捜査の指揮を執れる立場ではないのだが、警察局長直々の命により、検事局の地下駐車場で起きた殺人事件の捜査を取り仕切っている。

西部劇に出てくる保安官のような恰好をしており、成歩堂を「カウボーイ」、宝月茜を「バンビーナ」と呼ぶ。

仕事に対してあまりやる気が無く、職場は彼の私物で溢れ返っている上に警察局内の防犯システムに関しても疎い。


かつては優秀な捜査官で、糸鋸圭介にとっては先輩にあたる人物。

しかし二年前、後にSL9号事件と呼ばれる連続殺人事件の捜査に携わった後、突然刑事課から保安課に異動させられた上に巡査へと格下げされた。

更に、裁判では自分達が発見した証拠品に明らかに手が加えられていたため、市ノ谷響華と同様、検事に強い不信感を抱いている。

また、その事件では弟の罪門直斗検事を喪っている。


余談編集

格下げ?編集

上述の通り「刑事から巡査に格下げされた」という設定を持つ。

しかし、日本における「刑事」とは役職や階級の名でなく「私服捜査に当たる警官」の総称であり、その任には巡査や巡査長といった現場で動く階級の警官が充てられることが多い。

つまり現代日本の警察組織に当てはめた場合、現在巡査である彼は降格処分を受けていない可能性がある


これに関しては、現代日本における司法制度とに違いとして「検事が捜査指揮を執り、部下に当たる刑事が現場での直接的な指揮を担当する。検事は部下である刑事や巡査に対し給与査定や人事などの裁量権を有する」ことが他の事件からも判明しており、これらを下敷きにした考察がいくつか存在する。

  • 逆転裁判の世界には巡査や巡査長の上に現場指揮権を有する「刑事」という階級が存在する。
  • 刑事という役職が存在しないのは現代日本と同様だが、「私服捜査官」でなく「巡査や巡査部長の内現場指揮権を持つ者」の総称が刑事である。(罪門の場合は指揮権を剥奪された状態であり、事実上の格下げ
  • 階級制度は日本と同様であり、刑事も指揮権の有無にかかわらず私服捜査官である。警備室に配置されている罪門は現場担当からの配置換えに過ぎないが、刑事であることを好む罪門は格下げと認識している。(閑職に回されている形)

等がよく見られるものである。


また、30代半ばという罪門の年齢を考えると、実際の警察組織に当てはめれば2年前の時点で巡査長でもおかしくない年齢であり、昇格には確実に停滞がみられる。同時に「本来捜査指揮を任される立場でない」との発言もある。

これをもって、逆転裁判における刑事とは現場で巡査を従えて捜査指揮を執る立場、即ち巡査長の別称であり、罪門への処分を正確に表記すると「巡査長から巡査への降格処分」だったのではないかとする説も見られる。


関連タグ編集

逆転裁判 蘇る逆転

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧

市ノ谷響華 宝月巴 宝月茜 巌徒海慈

罪門直斗 多田敷道夫 原灰ススム






















この先ネタバレがあります!





























警察局の証拠品保管庫で原灰ススムを負傷させた真犯人。


上述した経緯から、SL9号事件にはまだ明らかになっていない謎があると確信した罪門は、刑事課から異動させられた後もSL9号事件を再捜査するために市ノ谷と共に協力者を集めていた。

再捜査には、SL9号事件の捜査班長で事件の証拠品を管理していた多田敷の協力が絶対に必要だったのだが、彼は再捜査に難色を示し、首を縦に振らなかった。

多田敷の協力が得られないまま2年の月日が経ち、解決した事件の証拠品を整理する「申し送り」の日を迎えてしまう。この日を過ぎてしまうとSL9号事件の再捜査が出来なくなってしまうため、罪門はそれを阻止するために行動を起こす。


白い帽子とコートで多田敷に変装した罪門は予め盗んでおいたIDカードで保管庫に入り、多田敷のロッカーからSL9号事件の証拠品を持ち去ろうとしたのだが、そこへ原灰が現れてIDカードの提示を求めてきたため、盗んだカードを見せるわけにいかなかった罪門はナイフで原灰を威嚇して追い払おうとする。

しかし、この時誤って原灰の手を傷つけてしまい、自分の手から血が出たことに驚いてパニックを起こして暴れ出した原灰に掴みかかられ、コートに彼の血が付着してしまう。暴れる原灰を殴って気絶させた罪門は監視カメラに注意しながら帽子とコートを脱いで自分のロッカーにしまい、保管庫から出た後は巌徒局長から検事局の地下駐車場で起きた事件の捜査を命じられ、捜査の最中に他の警官たちの目を盗んで多田敷のIDカードが入った財布を現場に置いたのである。


審理の2日目に保管庫で起きた事件の証人として法廷に召喚され、成歩堂に自身の犯行を暴かれた罪門は全てを認めた後、被告人の巴に「SL9号事件の裁判で弟の後任となった御剣怜侍に渡した証拠品は全て正当なものだったのか?」という、この2年間ずっと胸に抱き続けていた疑念の答えを求め、罪門に問い詰められた巴はSL9号事件の裁判で自分が不正に手を染めたことを告白する。


現職の主席検事が不正を認めたことや、SL9号事件の犯人として逮捕された青影丈が冤罪で死刑になったかもしれないというまさかの事態に法廷は大混乱に陥り、裁判長が場を収めようとするも全く収まらなかったために審理は中断を余儀なくされ、決着は最終日に持ち越されることになる…。

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